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チェルシーの新オーナーが正式に決定!役割を終えたロマン・アブラモヴィッチの最後の言葉。

「トッド・ベイリーとクリアレイク・キャピタル・グループが率いるコンソーシアムは、チェルシー・フットボールクラブの所有権移転の完了を発表しました」。特別ライセンスの失効直前、ようやくチェルシーが公式サイトで新オーナー決定とアナウンスしました。

ロシアのウクライナ侵攻が始まって間もなく、ロマン・アブラモヴィッチオーナーがクラブを売却すると明言したのは3月2日。以来、クラブ買収に関する問い合わせは250を超え、12件の正式な入札がありました。激戦を制したトッド・ベイリー氏のコンソーシアムには、ロサンゼルス・ドジャース、ロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・スパークスのオーナーを共同で務めるマーク・ウォルター氏や、スイスの富豪であるハンス・ヨルグ・ウィス氏も参加しています。

英国政府とプレミアリーグに承認されたディールは、買収総額25億ポンド(約4000億円)。新オーナーは、今後10年間にわたって17億5000万ポンド(約2800億円)をクラブに投資すると発表しており、トータル42億5000万ポンド(約6800億円)という壮大なスキームです。

これをもって、19年に及んだロマン・アブラモヴィッチの時代が幕を閉じました。2003年に1億4000万ポンドを投じた前オーナーは。チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグを2回ずつ制覇し、プレミアリーグのトロフィーを5回獲得。FAカップ優勝5回、リーグカップは3回で、2021年2月にはクラブワールドカップを制しています

この間、チェルシーを率いたマネージャーは13人。トランスファーマーケットで20億ポンド以上を費やしました。「男女のチーム、アカデミー、チェルシー財団など、クラブを引き続き発展させられるオーナーを見つけるのが目標だった」と語ったアブラモヴィッチ氏は、クラブの公式サイトに最後の言葉を残しています。

「このクラブの一員だったのは、生涯で最も光栄なことでした。この素晴らしい年月をともに過ごした選手、スタッフ、そしてファンのみなさんに感謝しています。私たちの成功の結果、何百万人もの人々が、新しい慈善財団の恩恵を受けることになったのを誇りに思います。これこそが、私たちが共に築き上げた遺産です。心から感謝申し上げます」

生涯、チェルシーの一員でいたかった彼にとって、不本意な終わり方だったはず。それでも、適切なプロセスで新たなオーナーに引き継ぎ、穏やかに別れを告げたその去り際に敬意を表します。ひとつの時代の終焉。しかし月が変われば、いつものように次のシーズンに向けた準備が始まります。


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