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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

明快だったテン・ハフ采配!マンチェスター・ユナイテッドが勝利に辿り着いた理由。

何しろ相手は、昨シーズンの4冠チャレンジチーム。FAカップとカラバオカップを制し、プレミアリーグではラスト10分まで首位で、チャンピオンズリーグはファイナリストです。試合が始まるまで、開幕3連敗を覚悟していました。マンチェスター・ユナイテッドは、過去4シーズンのプレミアリーグでリヴァプールに3分5敗と圧倒されています。国内リーグ最下位が、欧州のトップクラスに勝てるわけがない…。

キックオフは現地時間の22日20時。かすかな希望を最初に感じたのは、先発メンバーを見たときでした。CBコンビはヴァランとリサンドロ・マルティネス、左サイドにタイレル・マルシア。ルイス・ディアスにちぎられそうなマグワイアと、明らかに体が重いルーク・ショーをベンチに置いたのは、妥当な判断に感じられました。

リヴァプールの不安は、ファビーニョの不在と、3試合で3人めの日替わりCBです。ジョー・ゴメスなら、崩せるかもしれない…。かすかな希望が期待感に変わったのは、10分の決定機でした。右サイドでインターセプトに成功したマクトミネイは、すかさず前線に走り込んだブルーノ・フェルナンデスにロングパス。裏にエランガがいるのを知っていたジョー・ゴメスは、コースを切るべきシーンで、軽いタックルをかわされラストパスを許してしまいました。

20歳のシュートがポストを叩き、先制のチャンスを逃したホームチームは、15分という早い時間にリードを得ます。右サイドでロングフィードを追ったラシュフォードがブルーノに落とし、グラウンダーがエリクセンに通るも、2人に囲まれたプレーメイカーは打ち切れず、左にいたタイレル・マルシアにパス。厳しいチェックを受けたSBが後方のリサンドロ・マルティネスに戻すのを見て、チャンスは潰えたと思ったのですが…。

ひとつめのファインプレーは、ダイレクトで前に出したアルゼンチンCBの判断。左にいたエランガがキープした瞬間、2対1の形になっていました。2つめは、絶妙なワンツーでヤングスターを走らせたエリクセンです。ジョー・ゴメスのチェックは遅れ、中央にグラウンダーが通ると、キックフェイントでミルナーとアリソンの逆を取ったサンチョが落ち着いて左隅に決めました。

この日のマンチェスター・ユナイテッドは、ブレントフォードに翻弄された迷える集団ではありませんでした。プレスをさぼらない前線は、後方でボールを奪取したら迷わずスプリント。20分の速攻は、エリクセンの強みが発揮された素晴らしい展開でした。縦パスをカットしたのはリサンドロ・マルティネス。トラップしたプレーメイカーは、振り向きざまに右のサンチョに美しいサイドチェンジを通しました。

25番が足元に収めたとき、前線は3対3。右に流れたラシュフォードに縦パスが通り、アリソンの位置を確認した10番が右足を振り抜くと、追ってきたジョー・ゴメスがかろうじて足に当てました。ゲーゲンプレスの本家に走り勝ったマンチェスター・ユナイテッドは、2センターが的確にスペースを埋め、オンターゲットを1本も許さずに前半を終えています。

期待感が確信に変わったのは、後半から登場したマルシアルのスルーパスでラシュフォードが独走し、冷静に左隅に収めた瞬間です。オールド・トラフォードの素晴らしい雰囲気、リサンドロ・マルティネスとヴァランの闘争心、デ・ヘアの集中力、走り続ける前線と中盤。モー・サラーに決められてからも、負けるかもしれないとは思いませんでした。

マンチェスター・ユナイテッドが勝利に辿り着いた最大の理由は、敗軍の将が語ってくれています。「ユナイテッドが何をしようとしているか、100%明らかだった試合だね。序盤の彼らは、われわれよりもアグレッシブだったか?たぶん、そうだ。これこそが、ユナイテッドがやりたかったゲームだ。立ち上がりからワイルドだった。アップダウンが激しかった」。テン・ハフが選手たちに求めたことを雄弁に物語る数字があります。

ポゼッション29%のホームチームは、トータル113.78kmを走破し、スプリントは155回。リヴァプールの110.6kmとスプリント104回を上回っています。前からパスコースを切れ。追い込んで蹴らせろ。奪ったらスプリント。長いボールを一気に前線に送れ。チームとして、意思統一ができていたチームは、大半のスタッツが劣っていたのですが、ランに関する数字と決定機、ゴール数でかつてのライバルを凌駕しました。

開幕3連敗を回避したチームは、テン・ハフのスタイルを徹底できれば、プレミアリーグのTOP4争いに食い込めるのではないでしょうか。こうなると俄然、カゼミーロの合流が楽しみです。ベテランMFがフィットすれば、チームの悩みは減りそうですが、こちらの悩みは深くなるでしょう。年に1枚と決めている赤いシャツは、エリクセンにしようか、カゼミーロか…!?


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“明快だったテン・ハフ采配!マンチェスター・ユナイテッドが勝利に辿り着いた理由。” への1件のコメント

  1. トン より:

    そこは恋焦がれた14番の一択ではないのでしょうか(笑)
    ようやく開幕ですね。
    同じく連敗スタートの今年の阪神タイガースは、一時ある地方の方々が「あかん、優勝してまう」と色めき立つところまでいきました。
    今年のユナイテッド、楽しみですね!

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