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ロナウド退団、株価暴騰…何かと話題のマン・ユナイテッドが狙うワールドカップで活躍中のFWとは?

世界の金融情報をリアルタイムで配信する「ブルームバーグ」が、「マンチェスター・ユナイテッド株が急騰、1週間で最大68%UP」と報じています。これによって、クラブの時価総額は15億ドル(約2090億円)も急増。口が悪いサポーターは、「ロナウド退団?」といじっているようですが、発端はもうひとつのステートメントです。

市場が反応したのは、グレイザーズが売却を検討というニュースでした。直接のトリガーは、「BBC」の記事。サウジアラビアのアブドルアジズ・スポーツ相が「自国の民間セクターが買収に乗り出すなら、政府は支援する」と報じられたからです。

同じタイミングで、「サウジアラビアのアル・ナスルが、クリスティアーノ・ロナウドに3年2億2500万ドル(約315億円)でオファー」というニュースが世界を駆け巡りました。ドル建てとなれば、発信源は当然アメリカです。

「CBSスポーツ」によると、ロナウドに提示された年俸は7500万ドル(約104億円)。あのインタビューで、「40歳までプレイしたい」と語っていたストライカーにとって、これ以上ない条件です。チャンピオンズリーグ出場にこだわっていたロナウドに、欧州のビッグクラブから誘いがなければ、「本人がOKなら即決」といわれる途方もない話が成立するかもしれません。

何だか、アレですね。子どもがボカスカ殴り合いのケンカしてたら、通りかかった金持ちのオジサンに、「まあまあ落ち着きなさい。コレで、ね?」と札束握らされ、おとなしくなったみたいなお話です。怖ろしき、サウジアラビア。彼らに底知れぬ恐怖を感じたのは、メッシ率いるアルゼンチン代表だけではないようです。

悪ノリはこのぐらいにして。マンチェスター・ユナイテッドの話に戻りましょう。「ロナウドの退団によって、年俸1500万ポンドを節約できる」と伝えた「ESPN」が、冬のマーケットをスルーしようとしていたクラブがストライカー獲得に乗り出すと伝えています。

ロッド・ドーソン記者によると、テン・ハフ監督の招聘とともに、タイレル・マラシア、リサンドロ・マルティネス、カゼミーロ、アントニーに2億2000万ポンドを超える投資をしたクラブは、ワールドカップで活躍中の選手を狙っているとのこと。1500万ポンドの固定費が浮けば、4年半の契約なら6750万ポンドを賄える計算になりますが、お金がかかりそうな雰囲気ですね…。

ひとりは、セネガル戦とエクアドル戦で連発のオランダ代表FWコーディー・ガクポ。もうひとりは、ガーナ戦で3点めを決めたポルトガルのラファエル・レオンです。PSVでエールディヴィジ14試合9ゴール12アシストのガクポは、夏に破談になった選手。10月に「ザ・タイムズ」のインタビューに応じ、「マンチェスター・ユナイテッドに行けなくて残念」とコメントしています。

フェイエノールトやアヤックスと優勝争いをしているPSVは、残留させたいようですが、移籍金5000万ユーロ(4300万ポンド=約72億円)なら検討するといわれています。ミランとのバイアウト条項が1億3000万ポンドのラファエル・レオンより、同郷の指揮官が獲りたがっているオランダ人のほうが可能性は高そうです。

ちなみにガクポもレオンも、左サイドを持ち場とするアタッカーです。「開幕から既に3回も負傷しているマルシアルは計算できない」といわれれば、そちらは納得ですが、ラシュフォードやサンチョとのかぶりはOKなのでしょうか。ラシュフォードがセンターでガクポは左、あるいは逆か。いずれにしても、ディール成立となれば、サンチョの出番は減ってしまうでしょう。

政治的な話が絡むサウジアラビア資本は、手放しで歓迎できないものの、グレイザーズとの別れ話が市場の期待を高めている現状はポジティブに受け止めていいでしょう。冬に層が薄いポジションを補強し、TOP4フィニッシュをめざせるスカッドを着実に築いていただければと思います。ワールドカップを経て、ガクポ争奪戦が勃発し、お値段が高騰するのではないかと心配しつつ。


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