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現地メディアの記者がレポート!「マイケル・キャリックはなぜ交代策が遅いのか」

いわれてみれば、確かにそうです。「アスレティック」のマーク・クリッチリー記者とコナー・オニール記者が、「マイケル・キャリックはなぜ、選手を代えたがらないのか」と疑問を投げかけています。オールド・トラフォードでリーズに1-2で敗れた激痛の一戦でも、途中出場はエンベウモとダロトのみで、リサンドロ・マルティネスの1発レッドから10分以上経った後でした。

ベンチでタイムアップを迎えたザークツィーやメイソン・マウントを入れて前線を強化したり、最終ラインにエイデン・ヘヴンを加えてパスの供給力を高めたりするプランも考えられる展開でした。「ブルーノ・フェルナンデスとカゼミーロのホットラインを重視した」といわれれば、セカンドストライカーやMFの投入を見送るという判断も理解できるのですが…。

「アスレティック」の記者たちによると、今季のプレミアリーグで10試合以上を指揮した監督のなかで、1試合平均の交代カードがキャリック監督より少ないのは、オリヴァー・グラスナー、ショーン・ダイク、デヴィッド・モイーズの3人だけだそうです。マンチェスター・ユナイテッドの暫定監督は3.5枚で、5つの枠を使い切ったのは2-1で敗れたニューカッスル戦だけです。

最初のカードを切る平均時間を見ると、キャリック監督の65分はリーグで最長です。クリスタル・パレス戦で24分に負傷リタイアとなったルーク・ショーを除くと、69分まで延びるそうです。ミドルズブラ時代も「遅い」といわれており、最初の交代までの平均時間は61分で、33人中27位でした。最大の理由は「慎重派だから」なのかもしれません。

今回のレポートは、2つの理由を挙げています。ひとつは、彼が就任してからのマンチェスター・ユナイテッドが順調だったからです。プレミアリーグ11戦で7勝2分2敗。後半に入ってからリードしていた時間が242分で、同点は156分、ビハインドを背負っていたのは97分だけです。マンチェスターダービーもスパーズ戦も、最初のカードは先制した後で、残り20分を切っていました。

もうひとつは、指揮官自らが語る「一貫性重視」のスタンスです。「われわれは一貫性を保つことを重視している。そうすれば、自分たちが何者なのか、現在どこにいるのか、どのポジションをめざすべきなのかを明確に把握できるというメリットを得られる」。ルーベン・アモリムが巻き起こしたカオスから抜け出すべく、メンバーを固定させていたという面もあるのでしょう。

記事を読んで、2つほど付け加えたくなりました。3つめの理由は、「プレミアリーグしかないのでコンディションを調整しやすかった」。ターンオーバーせずに戦えるうえに、疲労が蓄積した選手を早めに下げる必要もなかったため、勝負どころで最初のカードを切る試合が増えたのではないかと思われます。4つめは、「効果的なゲームチェンジャーの不在」ではないでしょうか。

これまでの11試合で最初に送り出した選手を並べてみると、11試合のうち9試合は「マテウス・クーニャかシェシュコ」です。クリスタル・パレス戦は負傷したルーク・ショーをマズラウィ。リーズ戦がエンベウモだったのは、10番とストライカーを両方先発させていたからです。高さやスピードなど、突出した強みを持つ選手が少ないため、特定のカードに依存しているのでしょう。

今回のお話は、「トップクラブを率いた経験が少ない暫定監督は、チャンピオンズリーグとプレミアリーグをうまく両立させられるのか?」「劣勢の試合を勝利に導けるのか?」といったテーマにつながります。マイケル・キャリックに感謝はしても、来季の継続の是非はステージとミッションの変化を考慮してジャッジすべきでしょう。それこそ、一貫性重視で慎重に。


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