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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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公式戦9試合9ゴールと絶好調!あらためて確認したい「サラーがゴールを量産できる理由」

2017年の夏にやってきたレフティは、初年度のプレミアリーグでシーズンレコードとなる32ゴールをゲット。翌シーズンも22ゴールを決め、クラブの悲願だったプレミアリーグ初制覇を果たした2019-20シーズンは19ゴール10アシストというスタッツを残しています。

昨季は37試合22ゴール5アシスト。コンスタントにゴールを量産し続けているモー・サラーは、2021-22シーズンも7戦6発と絶好調です。3日に行われたマンチェスター・シティ戦では、1ゴール1アシスト。59分にジョアン・カンセロを抜き去り、ボックス右に流れたマネに縦パスを通して先制ゴールをお膳立てすると、76分には軽快なタッチでジョアン・カンセロ、ベルナルド・シウヴァ、ラポルテを置き去りにして左隅に勝ち越しゴールを決めました。

サラーの得点力を開花させたのは、右のウイングという最高のポジションを託したユルゲン・クロップでしょう。レッズに来てからゴールが増えた理由を問われた11番は、「かつては、今ほどゴールに近い位置でプレイしていなかったから」と答えています。それにしてもなぜ、こんなに決められるのか。巧みなタッチとスピードに幻惑され、「サラー=ドリブラー」というイメージを抱いている方もいると思われますが、相手を抜き去るドリブルは意外と少ないのです。

2019-20シーズンのドリブル成功数は50回で、リーグ33位。昨シーズンは36しか決めておらず、59位に留まっています。今季は既に16回を記録し、11位に食い込んでいますが、過去2年はサディオ・マネやフィルミーノより下でした。ランキングで見るなら、スルーパスのほうが高水準です。初年度こそ36位でしたが、その後の3シーズンは6位、5位、4位。今季は5本を通し、8位に入っています。

話が少し逸れました。トップスコアラーである理由に戻しましょう。サラーが最も素晴らしいのは、「決定機になるエリアにいち早く入れること」です。プレミアリーグ通算165試合103ゴールというスタッツの裏に、「ビッグチャンスでのミス81回」があります。この数字を計測するようになってからのTOP3はアグエロ、ハリー・ケイン、ヴァーディーで、サラーは歴代10位ですが、昨季までの4シーズンで77回は史上最高のハイペースです。

今季もさっそく4発外し、ポール・ポグバ、フランシスコ・トリンコンと並んでプレミアリーグNo.1。ゴール数も不名誉な記録もトップクラスという事実は、彼がいかに決定的な状況でパスをもらえているのかを示しています。アーノルドの高速クロス、ロバートソンのピンポイントクロス、狭いスペースを苦にしないフィルミーノのショートパス、足元にきっちり届くマネのラストパス。彼の動きを熟知したパサーが多いのも、ライバルにはないアドバンテージです。

チャンピオンズリーグでも2戦3発という好スタートを切り、公式戦9戦9発。29歳になったレフティは、2017-18シーズンの公式戦52試合44ゴール16アシストというとんでもないスタッツに近づけるでしょうか。無敗のチームを牽引しているエースのさらなる爆発が楽しみです。


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