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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーセナルの課題は中盤センターの強化。29歳のグラニト・ジャカは今が売り時!?

プレミアリーグ2021-22シーズンは、マンチェスター・シティが首位を快走。リヴァプールとチェルシーが追いかける展開になっています。かつてはビッグ6と呼ばれていたリーグの強豪クラブは、3強とセカンドグループに分断された感があります。上位3チームは、40ゴール以上をゲットし、失点は20以下。マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、アーセナルの得失点差はひとケタです。

ペップ、クロップ、トゥヘルといったCL優勝監督が、明快な戦術を構築している上位に対して、下の3つは戦い方がはっきりしていません。アントニオ・コンテを引き入れたスパーズは楽しみですが、アルテタは発展途上で、ラングニックは悪戦苦闘。マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグのトロフィーをめざせるチームになるかどうかは、夏の新監督招聘にかかっています。

スカッドを見ると、明確な差が感じられるのは中盤センターです。ロドリ、ファビーニョ、ジョルジーニョ、カンテ、コヴァチッチといったトップクラスが攻守をコントロールする3強に対して、マン・ユナイテッドはポグバがコンスタントに活躍できず。マティッチは下り坂で、フレッジとマクトミネイはしばしばCBの前のスペースを空けてしまいます

ホイビュルク、オリヴァー・スキップ、ハリー・ウィンクスを配するトッテナムも、デル・アリやエンドンベレを売却して軸となれる選手を獲得する必要がありそうです。アーセナルは、トーマス・パーティーの相棒探し。サンビ・ロコンガは未だ守備が不安で、30歳を目前にしたエルネニーに多くは望めません。そして、グラニト・ジャカ…彼も既に29歳で、今こそ売り時なのではないでしょうか。

スイス代表では絶対的リーダー、しかしノースロンドンでは微妙な存在。フットボールに取り組む姿勢は真摯で、人望は厚いのですが、守備におけるミスとラフプレーが気になります。カラバオカップ準決勝のファーストレグで、ジョッタに蹴りを入れてしまい、ガナーズ入団以来5度めのレッドカード。ポジショニングが悪く、不利な姿勢からタックルを仕掛けるシーンが多いため、試合の流れを変えてしまうミスやカードが目立っています。

2016-17シーズンから今季に至るまで、失点に直結するミスが9回。この数字は、プレミアリーグのフィールドプレーヤーのなかでは最多です。10試合しか出場していない今季も、リードしていたマンチェスター・シティ戦でPKを献上し、逆転負けのトリガーとなってしまいました。「WhoScored」の平均採点6.60はチームのなかで15番め。攻守のつなぎ役として機能する試合もあるのですが、優勝をめざすチームのセンターとしてはもの足りないといわざるをえません。

トーマス・パーティーの相棒にふさわしいのは、豊富な運動量とカバーリングに長けたタイプでしょう。現在のプレミアリーグからチョイスするなら、デクラン・ライス、エンディディ、ルベン・ネヴェス、イヴ・ビスマ、ドゥグラス・ルイスです。

ローンで獲得しようとしているといわれるアルトゥールは、当たりの強いプレミアリーグで守備のミッションをこなせるかが疑問で、パサーでOKならウーデゴーアにサンティ・カソルラの役割を期待するのが近道なのではないでしょうか。アルテタ監督とエドゥTDが中盤センターの強化に成功すれば、マン・シティやリヴァプールの背中が見えるポジションに立てるはずです。この冬、そして次のオフシーズンの立ち回りに注目しましょう。


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“アーセナルの課題は中盤センターの強化。29歳のグラニト・ジャカは今が売り時!?” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    ジャカですか⁉︎いい選手なんですけどねえ。不器用なんでしょうかね、あるいは真っ当過ぎてずる賢さに欠ける?フェルナンジーニョの絶妙なファール術を会得したらねえ。普通のファール、イエローと状況に応じて瞬時に判断して相手を止める、しかし一発レッドは食らわない、贔屓のチームながら彼の確信犯的なファールには思わず苦笑いです。

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