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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

彼もまた最高のグーナーだった。アーセナルを去るアレクサンドル・ラカゼット、最後のメッセージ。

Once a Gunner, always a Gunner」。この言葉が正しかったとしても、胸を張っていえる者とそうでない者に分かれるのではないでしょうか。公式戦206試合71ゴール36アシスト、プレミアリーグ158試合54ゴール30アシスト。5シーズンにわたって前線で体を張り続けた彼は、顔を上げ、胸を張ってロンドン・コルニーから去っていくのでしょう。

「このクラブで過ごしたすべてのよき瞬間を残しておきたい。若い頃から夢見ていたクラブでプレイできたことは、ただただ喜びだったから。アーセナルで5年間、プレイできてとてもハッピーだった」

エミレーツにやってきたのは、2017年7月。アレクサンドル・ラカゼットは、5シーズンの契約を全うし、古巣のオリンピック・リヨンに戻ることになったようです。最初の試合だったコミュニティシールドを制覇。プレミアリーグデビューとなったレスター戦は、開始から94秒で初ゴール。4節のボーンマス戦でチームの2点めを決めたニューフェイスは、6節のWBA戦で2発をゲットしました。

デビューからのホームゲーム3連発という鮮烈なレコードは、年明けにオーバメヤンが同じことをやってのけるまで、彼だけのものでした。最高のスタートを切ったストライカーは、プレミアリーグ32試合14ゴールで初年度を終えると、2年めには公式戦49試合19ゴールという素晴らしいパフォーマンスを披露。グーナーが選ぶ年間最優秀選手という忘れえぬ勲章について、別れを告げるメッセージのなかで、こんなエピソードを紹介しています。

「スタジアムにはすべての受賞者の名前が刻まれたボードがある。最初のシーズンに、父にいったんだ。いつか自分がそこに加わるんだ、と。それを実現できたのをすごく誇りに思っている」

ウナイ・エメリが去り、ミケル・アルテタとともに戦うことになった2019-20シーズン。ガナーズでつかんだ初めてのビッグタイトルは、FAカップでした。前年のヨーロッパリーグで敗れたチェルシーに2-1で競り勝ち、リベンジ達成。2020-21シーズンには、ガナーズで10人めとなるプレミアリーグ通算50ゴールに到達し、4シーズン連続で2ケタゴールという記録も残しています。

「トレーニンググラウンドもスタジアムも、わが家のように感じられた。ときどき、マイガーデンと呼んでいたんだ!アーセナルに来たときは、ビッグネーム、ビッグプレーヤー、多大なるプレッシャーのなかで、あまり喋らない子供みたいだったのに」

「年々、英語がうまくなり、話せるようになった。クラブの人たちとのつながりも、一緒に戦う選手たちとの関係も強くなっていった。自分の足跡にも現在にも、満足している」

最後のシーズンとなった2021-22は、オーバメヤンがベンチスタートとなったエヴァートン戦からキャプテン。プレミアリーグの4ゴール7アシストは、納得できる数字ではなかったかもしれませんが、自らの背中を見せて若手を鼓舞し続けた1年に悔いはないでしょう。

「ありがとうといいたい。大きな感謝を伝えたい。契約したときから、とても期待してもらい、歓迎もすごかった。チームのためにプレイするということに、すぐになじめた。この5年間、スタジアムに集うファンのみなさんと一緒にプレイできたのは、素晴らしいことだった」

「素敵な歌も、ありがとう。今まで、話したことがなかったね。とても感動していたんだ。すべての出来事に感謝している」

「チームメイト、コーチ、クラブとはこれからも連絡を取り合うだろうね。若い頃からアーセナルを応援してきたので、当然、これからも応援し続けるつもりだ。いつか、スタジアムにも戻ってくる」

激動の5年を振り返った彼は、関わってきたすべての人たちに感謝の意を伝えると、最後にこの言葉を残しました。みんな、よくいうじゃないか…「Once a Gunner, always a Gunner」。


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