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レンタルもサブも拒否、トレーニングは別メニュー…あまりにも惜しいバログンは結局、どうなる?

ミケル・アルテタ監督とエドゥSDがタッグを組むようになってから、アーセナルの補強は惚れ惚れするような的確なチョイスが激増しました。2019年7月の就任直後は、ニコラ・ペペという失敗がありましたが、マルティネッリ、ウィリアム・サリバ、ティアニーは現在の主軸。翌年のガブリエウとトーマスは、ウィリアンを忘れさせてくれる大当たりです。

2021年の夏は、ウーデゴーア、ベン・ホワイト、ラムズデール、冨安健洋。イングランド代表の守護神を「高すぎる」と批判していたグーナーも、今はうなずいているのではないでしょうか。昨年のガブリエウ・ジェズスとジンチェンコも素晴らしい補強で、冬に獲得したキヴィオル、トロサール、ジョルジーニョもコストパフォーマンスは問題なしです。

安価で獲得した若手とベテランは、多少のハズレはあるものの、高額の新戦力は全員成功しています。初年度は冴えなかったファビオ・ヴィエイラも、今季はよりフィットするのではないでしょうか。この夏のデクラン・ライス、カイ・ハヴェルツ、ユリエン・ティンバーも、今から楽しみな即戦力です。

アーセナルに関する補強のトピックスとゴシップは、ムバッペ以外は穏やかな気分で見られるようになりました。いや、もうひとり、記事を見るたびに叫んでしまいそうになる選手がいます。フォラリン・バログン!今、彼を売ったら、セルジュ・ニャブリと同じような後悔を味わうことになるのではないでしょうか。

ガナーズのSDと指揮官が、彼を軽視しているわけではないのはわかっています。クラブに残るよう、何度も話はしたのでしょう。しかし現在の彼は、どこからどう見ても退団を決断した選手です。トレーニングはチームと別メニュー。インテルからの3000万ポンドのオファーに対して、ノースロンドンは5000万ポンドを主張していると報じられています。

やっぱり、バログンは退団一択なのでしょうか。2020-21シーズンのヨーロッパリーグで、モルデとダンドーク相手に決めた2ゴール1アシストは鮮烈でした。アーセナルでは、プレミアリーグ出場2試合に留まっていたストライカーは、昨季のランスで37試合21ゴールという素晴らしいスタッツを叩き出しました。

この数字は、サカやマルティネッリを上回る欧州主要リーグの21歳以下の最多ゴールです。スペースを見つけるのが速く、DFを背負ってプレイできるアメリカ代表は、ワールドクラスのパサーが揃うアーセナルなら30の大台に乗せるかもしれません。売却はあまりにもリスキーですが、レンタルもサブも拒否する22歳を説得する材料は尽きているのでしょう。

エンケティアがいなければ、翻意するのか。いや、アーセナルの指揮官は、特定の選手を残すために手を打ったりはしないでしょう。ポール・ポグバをフリーで手離し、ワールドレコードの移籍金で買い戻したクラブのサポーターゆえ、せめて買い戻しオプションを…と話を引っ張りたくなります。

どうなる、バログン。「今のガナーズなら、トロサールやエンケティアのほうが合うんじゃない?」と虚勢を張って、見送るしかないのでしょうか。スカッドが膨らんでいるクラブは、4~5人の放出が必要となっています。あらゆる事象が移籍を示しているなかで、頼りになるのは、「フットボールの世界では何が起こるかわかならい」という思考停止を促す言葉だけです。(フォラリン・バログン 写真著作者/Supporterhéninois)


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“レンタルもサブも拒否、トレーニングは別メニュー…あまりにも惜しいバログンは結局、どうなる?” への1件のコメント

  1. STG より:

    なんというか、私は選手を軽視してるわけでもクラブの対応に悲観してるわけでもないのですが、バログンは放出するだろうと達観しています。
    まず、選手層としてCFの人員はジェズス、エンケティアにトロサールというオプションがあり1つしかないポジションとしては十分であること。現在のマルティネッリ、ジェズス、サカ、トロサールたちを押しのけてスタメンを確約するのは不可能なこと。
    アーセナルは現状お金が必要な段階であること。
    なによりアーセナルは過去移籍市場において、(甘いと思われようが)色々な理由で退団する選手の希望を最大限叶えるために動いてきたクラブだと思っているので。

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