イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ブラジル代表で決定機を逃し、ベンチに下がって涙…。不振のリシャルリソン、未だ出口は見えず!

南米では、2026FIFAワールドカップカナダ・メキシコ・アメリカ大会予選。欧州はユーロ2024予選が開催されており、日本代表はヴォルフスブルクに乗り込んでドイツ代表と戦いました。何しろプレミアリーグマニアなので、普段見ている選手たちのパフォーマンスが気になります

とはいえ、ドイツを1-4で下した日本代表のアウェイゲームは、三笘薫のキレキレのドリブル、冨安健洋のボックス内でのハードなチェック、遠藤のアグレッシブなタックルにテンションが上がりまくり、カイ・ハヴェルツの存在をすっかり忘れていました。最前線でシュートゼロだったガナーズのインサイドМFは、トップフォームを取り戻すのに時間がかかりそうですね…。

ウクライナ戦を1-1のドローで終えたイングランドは、マグワイアの先発とフォーデンがベンチスタートが物議を醸すのだろうと思いながらチェックしました。好調のジェームズ・マディソンを起用したくなるのはわかりますが、左のウイングでベリンガムと連携するとなると、役割がかぶる感があります。4-3-3の左なら、ラシュフオードかフォーデンを配したほうが機能しそうです。

先制は26分、大歓声を背中に受けるウクナイナ。コノプリアの折り返しに走り込んだジンチェンコの一撃は完璧でした。41分の同点ゴールは、イングランドの中盤とCBのパスワークが今ひとつであることを象徴するシーン。アンカーのポジションからボックス右に、絶妙なフィードを通したのはハリー・ケインで、フリーになったカイル・ウォーカーが冷静にニアに決めました。

ゲームを支配しながら、なかなか決定機を創れなかったスリーライオンズは、インサイドMF、左サイド、CBの人選で悩む日々が続きそうです。攻撃力を高めたければ、ジョン・ストーンズ、ルイス・ダンク、コルウィルの3枚を並べ、チルウェル、ベリンガム、デクラン・ライス、アーノルドが中盤に入る3-4-3もおもしろいのではないかと思います。

さて、この週末に私が最も注目していたのは、エスタディオ・オリンピコ・ド・パラーでボリビアと戦ったブラジル代表です。エデルソン、ガブリエウ、ブルーノ・ギマランイス、カゼミーロ、ジョエリントン、マルティネッリ、ジェズス。プレミアリーグ勢が多いことに加え、自信喪失気味のリシャルリソンが気になっていたからです。

トッテナムに入団して以来、プレミアリーグで31試合1ゴール4アシスト。昨季はハリー・ケインがいるチームで出番を得られず、ストレスを溜めてしまい、CLでミランに敗れた後に「クソみたいなシーズン」「途中からではなく先発すべきだ」などと暴言を吐いてしまいました。コンテ監督は簡単に許してくれず、チームメイトの前で2時間にわたって叱り飛ばされたそうです。

厳しい指揮官の下でメンタルをやられてしまったのか、ポステコグルーのチームになってもアグレッシブなプレイを取り戻せず、最初の3試合でシュート4本、オンターゲットは2本のみ。カラバオカップのフラム戦で決めたヘッドが唯一の輝きで、4節のバーンリー戦ではついに先発から外されました。

クラブでは不振でも、45戦20発のブラジル代表ではバリバリのレギュラー。ボリビア戦は、自信を取り戻すチャンスだったのですが…。彼に感情移入しすぎて、17分のPKをネイマールが止められた瞬間、「蹴らせてもらっていれば」と思ってしまいました。

ハフィーニャのクロスがぴったりだった37分のヘッドは、GKビスカラが指先で弾き出すビッグセーブ。ボックス右でロングフィードを受けたハフィーニャが頭で折り返した51分のチャンスは、トラップから切り返しでフシノをかわすまでは文句なしです。フィニッシュは右足。ビスカラはニアをカバーするしかなく、右隅が空いています。しかし…。

すくい上げるようなキックは枠にいかず、9番はその場に崩れ落ちました。ハフィーニャ、ロドリゴ、ネイマールが次々に決めるのを見ていたリシャルリソンは、71分にベンチに下がると、頭を抱えて涙を流しました

決してポジショニングが悪いわけではなく、一瞬空いた際に脇にいたロドリゴにラストパスが出たり、クロスに伸ばした足がわずかに届かなかったりしているだけです。ポステコグルー監督は、「彼の貢献には満足している」「チームとして向上し続けるために、リッチーが何をすべきかを考えている」といっており、チャンスはすぐに巡ってくるでしょう。

13日のペルー戦の後、プレミアリーグの次節はシェフィールド・ユナイテッド。ワールドクラスとともに戦える南米予選と、昇格クラブとのホームゲームで連発してテンションを高め、いい状態でノースロンドンダービーを迎えていただければと思います。失敗を引きずるタイプのようなので、ブラジル代表で10戦10発だった2022年を思い出すまでに、時間がかかりそうですが…。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す