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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

公式戦10試合でわずか1ゴール…決められないラシュフォードが解決すべき2つの課題。

プレミアリーグとチャンピオンズリーグで5勝6敗。マンチェスター・ユナイテッドの不振の理由を語る記事の多くは、カゼミーロとオナナを問題視しています。ドリブルで抜かれるシーンが増えたベテランMFと、度重なるセービングミスが話題になっている新守護神はわかりやすい原因ではあるものの、問題を抱えているのは彼らだけではありません。

本職の3人が全員リタイアした左SB、リサンドロ・マルティネスの長期離脱、未だフィットしていないメイソン・マウントとアムラバト、プレミアリーグではノーゴールのホイルンド、DV疑惑のアントニーと離反したサンチョ。そしてもうひとり、ゴールを決められないラシュフォードも低迷の原因となっています。

昨季プレミアリーグで35戦17発、ヨーロッパリーグは9戦6発、優勝したカラバオカップは6戦6発。ワールドカップが終わった後、17試合16ゴールと無双状態だった10番は、開幕からの10試合で1ゴールというスランプに陥っています。ベン・ホワイトを強引にかわし、右隅に突き刺したアーセナル戦の一撃が唯一のゴール。TOP4復帰の立役者に何が起こっているのでしょうか。

ラシュフォードの2023-24シーズンのスタッツを確認してみましょう。プレミアリーグにおけるシュート31本は、ハーランドに1本差の2位。ところがオンターゲットはドゥクレやパペ・マタル・サールより少ない7本で、ランキングの22位に後退します。1-3で敗れたブライトン戦は9本を浴びせながら、枠にいったのはミドル1本のみでした。

ショットコンバージョンもさることながら、守備における貢献度の低さも気になります。プレミアリーグ8試合で、ディフェンシブアクションを3回以上記録したのはバーンリー戦のみ。トッテナム戦とブライトン戦はゼロで終わっています。

「アスレティック」のマーク・クリッチリー記者によると、昨シーズンの90分あたりのxG(ゴールの期待値)は0.48で、今季は0.42。シュート数も90分あたりに直すと4.4本で、2016年のトップリーグデビュー以来、自己ベストだそうです。CLではホイルンドの2ゴールをアシストしており、「パフォーマンスの低下は一時的なもの」という記者の指摘を信じてもよさそうです。

先ほど終わったユーロ予選のイタリア戦で先発したラシュフォードは、57分にディ・ロレンツォ、ウドジェ、スカルビーニを次々とかわして右隅に完璧なシュートを決めました。プレミアリーグで解決すべきは、シュートの精度と守備時のコミットメント。ウェンブリーのスーパーショットが、モヤモヤを吹き飛ばすきっかけになればと願っています。


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