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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「リヴァプールの予想外のヒーロー」カラバオカップ決勝直前、現地記者が遠藤航を称える記事を連発!

「ウェンブリーでプレイするのがとても楽しみだ。9万人が観に来ると聞いている。そんな特別なスタジアムでプレイするのは初めてで、僕にとっては大きな意味がある。リヴァプールでの初めてのタイトル。とても興奮している。チームを支えてファイナルで勝つために全力を尽くすことに集中している」

「(クロップ退任の報を聞いたときの気持ちを問われて)悲しかった。彼のためにプレイしてきた。彼がやりたいフットボールは本当に楽しい。残念だけど、いなくなる前に、彼のためにタイトルを獲りたい。僕は1シーズンしかユルゲンの下でプレイしていないけど、他の選手たちは長くここにいるから、もっと多くの感情を抱いているかもしれない」

「リヴァプールでプレイするのは難しい。常にプレッシャーがある。プレミアリーグは大変だけど、長い間望んでいたこと。毎試合楽しんでベストを尽くそうとしている。シーズンを通して成長でき、自信につながっている。最初のトロフィーを獲れれば、他のコンペティションにもいい影響があると思う。この先のチャレンジに向けて、さらなるエネルギーが湧いてくるだろう」

カラバオカップのファイナルが目前に迫った今、現地メディアが遠藤航に注目しています。ルートン戦で高評価だったベテランMFの生の声を配信したのは、地元メディア「リヴァプール・エコー」でレッズの特派員を務めるポール・ゴースト記者。「デイリー・メール」のアーダム・パテル記者も、彼の発言を紹介しつつ、今季のパフォーマンスを激賞しています。

「リヴァプールの予想外のヒーロー」「彼が先発したプレミアリーグ11試合は9勝2分と無敗」「12月のクラブの月間最優秀選手」。遠藤のプロフィールをリサーチし、大器晩成と表現した「アスレティック」のジェームズ・ピアス記者も、「カイセドを日陰に追いやった1600万ポンドのバーゲン価格」と題した記事で、レッズの補強は成功だったとレポートしています。

「ファビーニョの代役を知った多くのファン層の反応は、当初は失望だった。リヴァプールの選択肢が急速に減っていくなかで、遠藤をパニック・バイと見る向きもあった」

「しかしアンフィールドの幹部たちは、そうは見ていなかった。デュエルの勝率、ポゼッションの獲得率、タックル数、攻撃のシークエンスの関与率など、ブンデスリーガにおける主要な指標で最高のパフォーマンスを見せていたMFのひとりであると、データから浮き彫りになっていたからだ。暫定SDのヨルグ・シュマトケが入手した人物紹介資料も、素晴らしいものだった」

「リーダーシップと職業倫理に加えて、過去3シーズンのリーグ戦の欠場はわずか3試合で、耐久性も大きなプラスと見做された。リヴァプールが締結した4年契約は、遠藤を短期的な存在として見ていなかった証拠だ。さまざまな憶測が飛び交ったが、6番のスペシャリストをもうひとり獲得する可能性はなかった」

「あれから半年が経ち、状況はどう変わっただろうか。チェルシーがトランスファーマーケットでの高額なダブル達成を喜んだのもつかの間、首位に立つクロップとの勝ち点差は25もある。タグに見合う活躍ができなかったカイセドの1/7の値段で、遠藤はリヴァプールに大きな利益をもたらした。ラヴィアはケガに泣かされ、交代出場が1試合だけで、今も欠場が続いている」

チームに加わってしばらくは、プレミアリーグのハイテンポとフィジカルの強さに戸惑っていたMFは、12月のフラム戦のリーグ初ゴールが合図だったかのようにチームにフィットし、レギュラーポジションを獲得しました。ファン・ダイクやサラーと談笑している姿を見ると、フットボールの能力に負けず劣らず、人間力や語学力がいかに重要であるかと思います。

2019年6月のエスタディオ・メトロポリターノで、クロップに屈してビッグイヤーを逃したポチェッティーノのイングランド初戴冠を応援したい気持ちもあり、紫のシャツを纏う気分でウェンブリーの一戦を見ようと思っていました。しかし、クロップを慕う遠藤の言葉や現地記者の評価に触れると、シャツのカラーは赤に転がっていきそうです。

ここは、腹をくくりましょう。聖地ウェンブリーにタイムアップの笛が鳴り響いた後、クロップのガッツポーズと遠藤の誇らしい笑顔を見るべく、拳を握りしめてTVの画面に食いつこうと思っています。南野拓実に続いて、遠藤航もクラブの歴史に名を刻んでほしい。クラブのトロフィー獲得に多大な貢献をしたチームプレーヤーとして。


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