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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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地元メディアに「最悪の補強」と評されたガルナチョは、監督とサポーターの信頼を得られるのか?

2023-24シーズンの冬のマーケットで、マンチェスター・ユナイテッドからローン移籍したラシュフォードは、公式戦17試合4ゴール6アシスト。まずまずのパフォーマンスでしたが、高額のサラリーがハードルとなり、完全移籍には至りませんでした。その後のアストン・ヴィラは、左ウイングに据えたビッグクラブの余剰戦力がうまくはまらず、苦しんでいます。

昨年の夏に引き入れたジェイドン・サンチョは、39試合1ゴール3アシストという冴えないスタッツで、23試合に出場したプレミアリーグはノーゴールに終わっています。リヴァプールから獲得したハーヴェイ・エリオットは、プレミアリーグで10試合に出場すれば3500万ポンドの買取義務が発生する契約だったのですが、エメリ監督は10月になる前に構想外とジャッジしました。

サンチョもエリオットもスランプから脱しておらず、モチベーションを失っていたのでしょう。海外や中小のクラブから即戦力を獲得するかと思いきや、モーガン・ロジャースの後釜もビッグクラブでくすぶっていた選手でした。2024年の夏、マン・ユナイテッドからチェルシーに移籍したガルナチョも、プレミアリーグ24試合1ゴール4アシストという厳しい数字だったのですが…。

エリオットの出場機会を抑えて、買取を拒否しようとした経営ボードと指揮官が揉めたアストン・ヴィラは、なぜガルナチョに目を向けたのでしょうか。最大の理由は、チェルシーに移籍する前からのエメリ監督の高い評価で、パリのイブラヒム・エンバイエを獲得する際に協力を仰いだホルヘ・メンデスが後押しをしてくれたようです。

当時、チェルシーがオープンにしていた移籍金は4250万ポンド。ローンを希望していたたヴィラは、エリオットより簡単にクリアできる出場試合数を受け入れて、買取義務付きの契約が成立しました。「アスレティック」でヴィラを担当しているジェイコブ・タンスウェル記者は、「来季以降、彼が残留しなかったら驚きだ」という関係者の言葉を拾っています。

ミッドランズのクラブの経営ボードと指揮官は、22歳のガルナチョは長期的な育成プランが必要と考えており、戦術にフィットするのに時間がかかるようなら、ジョン・マッギンを起用して切り抜ける意向だそうです。それにしても、ドリブルとスプリントを武器とするウインガーの新たなチャレンジはひどいスタートでした。

プレミアリーグ開幕からの3試合は途中出場で、ノッティンガム・フォレスト戦とスパーズ戦はベンチでタイムアップを迎えています。ジェイコブ・タンスウェル記者のレポートによると、チェルシーから離れようと決意したガルナチョは、海外のクラブを検討していたそうです。母親がイングランドから去り、生活が不安定になっていたのも理由のひとつだったのでしょう。

バーミンガムに来たときはコンディションが悪く、戦える状態ではなかったガルナチョは、エメリ監督のハードなトレーニングにも戸惑っていたと報じられています。地元メディア「バーミンガムライブ」は、クラブが選出する9月の月間MVPに輝いた鈴木彩艶を最高の新戦力と称える一方で、「最悪の補強はガルナチョ」と評しています。

19歳のジョージ・ヘミングスが先発に抜擢されているなかで、トップフォームを取り戻そうとしているウインガーの希望は、エメリ監督がフォローしてくれていることです。「彼の姿勢は素晴らしい」といい続けた指揮官は、インターナショナルブレイクのサウサンプトン戦とセヴィージャ戦でピッチに送り出し、2試合連続ゴールという上々の結果で信頼感を高めたようです。

ルーベン・アモリムとの確執、ブルーズでの苦闘…自信を失うような出来事が立て続けに起こった2シーズンを経て、ようやく復活の足がかりをつかんだといえるでしょう。感情的な発言や後先を考えない振る舞いで、反感を買うことも多いウインガーは、サポーターを納得させなければなりません。ブレントフォード戦は先発か、ベンチか。エメリ監督の用兵に注目しましょう。


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