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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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大物獲得はどうなる!? 現地メディアが「チェルシーがジルーの契約延長オプションを行使」と一斉報道!

インテルとラツィオが獲得をめざしていると報じられたオリヴィエ・ジルーですが、「BBC」「スカイ」「ガーディアン」がチェルシーは2021年までの契約延長オプションを行使したと伝えています。アーセナルで7年、チェルシーで3年。プレミアリーグ229試合80ゴール32アシストという数字を残しているレフティは、CLとELで52試合26ゴール11アシスト、FAカップで29試合15ゴール9アシストとトーナメントでも勝負強さを発揮しています。

2019-20シーズンの前半戦は、プレミアリーグ5戦不発でチャンピオンズリーグでも1試合しか出番がなく、1月には移籍を熱望しているといわれていました。「厳しい半年を過ごしたので、環境を変えて、プレイする喜びを取り戻したかった。移籍するために、できることはやった。しかし、チェルシーが後釜を獲得できず、退団は許されなかった」。バルセロナ、インテル、トッテナム、ラツィオといった煌びやかな名前が挙げられておりましたが、ジルーの願いは叶えられず、さらに半年をベンチで耐えなければならなくなったと目されていました。

33歳のベテランに転機が訪れたのは、2月でした。エースのタミー・アブラハムの負傷により、マンチェスター・ユナイテッド戦の後半に出番が到来。メイソン・マウントのクロスをゴールに押し込みますが、VARによって取り消されてしまいます。しかし、ジルーのコンディションのよさに気づいたランパード監督は、次節のトッテナム戦でスタメンに抜擢。今季プレミアリーグ初ゴールをゲットした18番は、中断直前のエヴァートン戦でも、ウィリアンのクロスからチームの4点めを左足で決めました。

オリヴィエ・ジルーは、プロフェッショナルとしても人間としても素晴らしかった。他クラブからの関心があったことは周知の事実だが、彼はその後も非の打ちどころがない姿勢を見せてくれた。そのことについても、選手としてもリスペクトしている」。ランパード監督との信頼関係を深めたストライカーは、次のシーズンの居場所を決めていなかったのかもしれません。結果さえ出せばチャンスが得られるなら、チェルシー残留も選択肢のひとつになりえたのでしょう。2018-19シーズンのヨーロッパリーグで14試合11ゴールと大暴れし、優勝に貢献した直後に締結した現在の契約によって、ジルーはもう1年、プレミアリーグに留まることになるようです。

選手たちのサラリーを10%カットするという交渉が不調に終わり、ノンプレイングスタッフへの給与も100%払っているチェルシーは、ヴェルナーやオーバメヤンの獲得を諦めたのでしょうか。4月という早いタイミングでジルーの契約延長オプションを行使したという報道は、コロナウイルスによるパンデミックの影響を重く受け止め、大型補強をリスキーと判断したようにも感じられます。9月に34歳になるストライカーは、クラブの決断が間違ったなかったことを証明できるでしょうか。2020-21シーズンは、プレミアリーグで彼の勇姿を見られる最後の年となるはずです。


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