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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.UTD×Aston Villa】守り切ったマン・ユナイテッド、プレミアリーグ10戦連続無敗!

2021年になり、最初のプレミアリーグのゲームは、4位エヴァートンがウェストハムにホームで0-1敗戦という波乱の結末。オールド・トラフォードにアストン・ヴィラを迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、順当といっていいはずの勝利に辿り着けるでしょうか。スールシャール監督は、ポグバを前で起用するようです。さっそく、先発の11人を確認しておきましょう。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、バイリー、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターにマクトミネイとフレッジ、2列めにポグバ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にマルシアルという布陣です。

開始2分、フレッジの浮き球でブルーノ・フェルナンデスがボックス左を突破。速いクロスをマルティネスが弾くと、こぼれ球を拾ったポグバが再度ブルーノにつなぎますが、ラストパスはラシュフォードの手前でカットされました。ポゼッションを取るマンチェスター・ユナイテッドは、フレッジとマクトミネイから前線に速い縦パスが通り、何度もいい形を創っています。10分にフレッジのパスがブルーノ・フェルナンデスに入り、ラストパスがボックス入り口のマルシアルに通ると、マークをかわして放った右足のシュートはマルティネスが左に弾き出しました。

ヴィラの反撃は13分。右サイドに出たグリーリッシュがオーバーラップしてきたキャッシュを縦に走らせ、ファーに上がったクロスをマッギンがダイレクトで叩きました。ニアを襲ったボールに反応したデ・ヘアがビッグセーブ。ピンチをしのいだホームチームは、16分に決定機を創出します。右サイドでラシュフォードとパス交換したワン・ビサカが、ボックス脇を突破。グラウンダーをポグバがスルーすると、左から走り込んだフレッジのダイレクトショットは、クロスバーすれすれを抜けていきました。

20分過ぎからヴィラのアタックが増え、きわどいクロスをバイリーやポグバがクリアするシーンが目立ち始めます。マンチェスター・ユナイテッドの速攻は25分。ドリブルで持ち込んだラシュフォードのシュートはブロックされますが、こぼれ球を拾ったフレッジが右のブルーノに預け、速いラストパスがポグバの足元に入ります。右足のボレーはうまくコントロールできず、ポストの右にアウト。37分、マグワイアのロングフィードがルーク・ショーに入り、ニアで空いたブルーノ・フェルナンデスに丁寧なパスが入るも、ファーを狙ったコントロールショットは枠にいきませんでした。

マンチェスター・ユナイテッドの先制ゴールは40分。自陣でキープしたポグバが起点でした。右サイドでパスをもらったラシュフォードがワン=ビサカに預けると、右サイドをスプリントしたSBの折り返しがニアのマルシアルへ。9番の今季プレミアリーグ2ゴールめは、マルティネスの脇を抜く完璧なヘディングシュートでした。前半は1-0、シュート数は11対4、オンターゲット3対1とホームチームが優勢。後半開始直後の見どころは、ラシュフォードとキャッシュのサイドの攻防です。49分に抜け出したラシュフォードのクロスはマルティネスがキャッチ。1分後のキャッシュの速いクロスは、デ・ヘアの頭上を越えていきました。

51分、エル・ガジの縦パスでグリーリッシュが左から上がると、ファーに浮かしたボールをオリー・ワトキンスがヘディングでプッシュ。決定的な一撃は、デ・ヘアが右腕を振って弾くビッグセーブでクリアしました。ヴィラが追いついたのは59分。FKのクイックスタートでグリーリッシュが左から抜け出し、中央のドゥグラス・ルイスがスルーすると、ファーに入ったベルトラン・トラオレが左足のボレーを突き刺しました。その1分後、ドゥグラス・ルイスがポグバの足を引っかけてPK。落ち着いて左隅に決めたブルーノ・フェルナンデスは、早くも今季プレミアリーグ11ゴールです。

スールシャール監督は、65分にマクトミネイをマティッチにチェンジ。66分に右から仕掛けたグリーリッシュが素晴らしいクロスをファーに上げますが、エル・ガジが打つ寸前にワン=ビサカが足を出してクリアしました。71分に左のブルーノ・フェルナンデスが中央のマルシアルに横パスを通すと、ボックス左に流れて放った強烈なシュートはマルティネスがセーブ。直後にエル・ガジが左から打った強烈なシュートは、デ・ヘアが外に弾きました。73分、マルシアルのパスでルーク・ショーが縦に突破し、折り返しを受けたポグバのボレーは左にアウト。決めなければならないフィニッシュを20センチほど外した6番は、ピッチを叩いて悔しがっています。

77分、左からのCKがファーに流れ、ブルーノ・フェルナンデスがボックスの外から狙うと、ドライブがかかったボールはマルティネスが上に弾き出すビッグセーブ。1分後に同じ位置から同じコースを狙ったラシュフォードの無回転ミドルは、クロスバーの上を抜けていきました。83分に右サイドからキャッシュが蹴ったFKは、タイロン・ミングスのヘディングシュートが惜しくも左にアウト。スールシャール監督の2枚めは、87分にブルーノ・フェルナンデスをダニエル・ジェームズです。

93分のキャッシュの強烈なミドルは、デ・ヘアが右に飛んでセーブ。ヴィラの猛攻を受け、勝てる気がしなかったゲームの決着を確信したのは、95分にオリー・ワトキンスのクロスに競り勝ったケイナン・デイヴィスのシュートをバイリーがブロックしてからでした。この一撃が決まっていたら、直前に不要なグラウンダーをカットされたポグバのTwitterアカウントはどうなっていたか。プレミアリーグの直近5試合を3勝2分と絶好調のヴィラの強さを思い知らされた一戦でした。

きわどいゲームではありましたが、攻撃陣はスピーディーにボールを動かせており、悪くありませんでした。ヴィラのゴールマウスがマルティネスでなければ、これほどハラハラさせられずに勝てたのではないかと思います。いや、こちらもデ・ヘアじゃなかったら危なかったですね。グリーリッシュ、エル・ガジ、キャッシュを抑えきれなかったのが苦戦の理由でしょう。ゴール前に上がったハイボールで何度も競り負けており、ひとつでも決まれば結果は逆になっていたかもしれません。

ともあれ、10戦連続無敗でリヴァプールと並びました。17日の直接対決は、今日と同じメンバー、同じ戦い方でいいのではないでしょうか。今のラシュフォードなら、アーノルドのサイドを崩せると信じています。プレミアリーグのホームゲームで67戦連続無敗の最強チームと、首位攻防戦をできるだけでも感無量です。若いアタッカーたちとプレミアリーグで最高のプレーメイカーには、持てる力を最大限に発揮していただければと期待しています。


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