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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Wolves】自陣に引いたウルヴスを崩せず…トゥヘル監督の初陣は0-0ドロー!

トーマス・トゥヘル監督が、スタンフォード・ブリッジで初陣を迎えます。プレミアリーグ20節、チェルシーVSウルヴス。最初の布陣は4-2-3-1でしょうか。リース・ジェームズ、メイソン・マウント、ヴェルナー、プリシッチはベンチスタートです。GKメンディ、DFアスピリクエタ、リュディガー、チアゴ・シウヴァ、チルウェル、中盤センターにジョルジーニョとコヴァチッチ、2列めにツィエク、カイ・ハヴェルツ、ハドソン=オドイ、前線にジルー。キックオフからボールを支配するチェルシーは、前線に速い縦パスを入れるチャンスを窺っています。

2分に右サイドでパスをもらったハドソン=オドイがニアに転がすと、ツィエクのシュートはDFにヒット。5分のハドソン=オドイは縦に勝負し、鋭いクロスを入れるもジルーの左足の先を抜けていきます。ハーフライン手前で奪った15分のショートカウンターは、ドリブルで直進したカイ・ハヴェルツがボックスに侵入してシュート。コーディーに体を寄せられ、体勢を崩しながらのフィニッシュは力が入りませんでした。

20分、右から仕掛けたのはやはりハドソン=オドイ。クロスをニアでクリアされると、ワントラップで打ったツィエクの左足シュートはルイ・パトリシオの正面です。23分に左隅に落とそうとしたルベン・ネヴェスのFKは、クロスバー越え。プレミアリーグ9位に転落したチェルシーのパスワークは足元、足元で、スペースを突くボールがありません。31分、ツィエクが縦パスでハドソン=オドイを走らせると、ファーに上がったクロスに先着したチルウェルのボレーはミートせず。34分のウルヴスのショートコーナーは、右からセメドが浮かしたボールがイメージよりも低くなってしまいました。

38分に左サイドでFKを得たチェルシーは、ツィエクがファーに入れたボールにリュディガーが競り勝ちますが、ルイ・パトリシオが冷静にキャッチ。1分後、左サイドを上がったペドロ・ネトがジョルジーニョをかわしてニアに浮かすと、デンドンケレのヘッドは左のポストの外を抜けていきます。80%に届きそうなポゼッション率を記録したチェルシーは、前半を0-0で終えました。シュート5本、オンターゲット2本というスタッツは、いい出来といえるチームのものではありません。

後半開始直後のハドソン=オドイの高速グラウンダーは、カイ・ハヴェルツを押さえたボリがクリア。再三のインターセプトからカウンターを狙うウルヴスは、意志の疎通を欠いてあっさり止められています。前半はカイ・ハヴェルツが左に張り、ツィエクが自在に動いていた布陣は、カイ・ハヴェルツがトップ下でツィエクが左に変わっています。ジルーはコーディーに封じられており、ボックスの脇でしかボールに触れません。61分、コヴァチッチのスルーパスでボックス左に出たカイ・ハヴェルツがチルウェルに落とすと、左足のボレーは浮いてしまいました。

64分、右サイドで一瞬空いたツィエクのグラウンダーがようやくニアのジルーに入りますが、シュートは右足で、ルイ・パトリシオが悠々とキャッチ。1分後、ツィエクが左サイドに展開したチャンスは、ジルーにクロスを入れたチルウェルがオフサイドを取られました。71分のウルヴスの決定機は、飛び出したメンディのキックを拾ったカウンター。ポデンセとのワンツーで最終ラインの裏を取ったペドロ・ネトは、メンディと1対1となりますが、左足のループシュートはバーを越えてしまいました。

トゥヘル監督が初めて切ったカードは76分。ジルーとチルウェルに代えてタミー・アブラハムとプリシッチです。82分、ツィエクの落としを右隅に打ったコヴァチッチにミドルは、右のポストをかすめました。直後、ツィエクが下がってメイソン・マウント。86分に左からカットインしたハドソン=オドイの一撃は、ルイ・パトリシオが左に飛んでセーブしました。リニューアルオープンのチェルシーは、クロスの精度が足りませんでした。0-0のスコアレスドローは妥当な着地でしょう。

サイドを攻める際に連携が乏しく、ドリブラーが1対1で勝負するシーンが多かったチェルシー。SBと2列めが絡むアタックを徹底できれば、決定的なシーンを増やせるのではないでしょうか。プレミアリーグ8位に留まったトゥヘル監督のチームは、首位との差は11に開きましたが、暫定4位のウェストハムとは5ポイント差です。CL出場権を死守したい新監督が、どんな策を講じて攻撃を活性化させるかに注目したいと思います。(トーマス・トゥヘル 写真著作者/Sandro Halank)


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