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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Leicester×Crystal Palace】国内13戦14発!神かメッシか、イヘアナチョ。2月の頭に何食べた?

22節のフラム戦で先制ゴール。それまでのプレミアリーグで先発出場が2試合しかなく、10戦ノーゴールとくすぶり続けていたストライカーは、最初の1発をきっかけに生まれ変わりました。1-1で引き分けた29節のバーンリー戦では、同点ゴール。ラスト2分のアマーティーのゴールで逆転したブライトン戦でも同点ゴールをゲットしており、最下位シェフィールド・ユナイテッドとの一戦ではハットトリックを達成しました。年末までに11ゴールを決めていたエースのジェイミー・ヴァーディーが、その後の14試合で2ゴールと調子を落とすなかで、TOP4をめざすチームを支えたのはケレチ・イヘアナチョでした。

3-2で競り負けたウェストハム戦でも、後半に2発。3-0快勝のWBA戦では相手の集中力を切らす3点めをゲットしています。FAカップのファイナル進出も、彼の素晴らしいパフォーマンスなくして語れません。5回戦のブライトン戦では、追加タイム4分に劇的な決勝ゴール。マンチェスター・ユナイテッドとの準々決勝でも先制点を含む2発を叩き込んでおり、サウサンプトンと戦ったセミファイナルは、彼が決めたダイレクトショットが両チーム唯一のオンターゲットでした。

55分のゴールシーンを見て、神がかっている選手にはこんなことが起こるのかと絶句しました。ヴァーディーの折り返しを叩いた最初のボレーは明らかにミスタッチで、ボールは左に逸れていったのですが、棒立ちになっていたヴェステルゴーアに当たって足元に戻ってきたのです。味方だったはずのCBとワンツーを決められ、バートランドの股間を抜かれては、フレイザー・フォースターになす術はありません。2月以降のプレミアリーグとFAカップで、12試合13ゴール1アシストという無双状態に入った14番は、先ほど終わったクリスタル・パレス戦で1ゴール1アシストを積み上げました。

12分にティーレマンスがハーフライン付近で奪われ、アウェイチームのショートカウンターが発動。エゼの美しいスルーパスでザハがゴール前に抜け出し、今季プレミアリーグ10発めとなる先制ゴールが右隅に収まりました。ラスト3試合がマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トッテナムとなっている3位チームは、ここで勝ち点を落とすわけにはいきません。

後半が始まって間もない50分、失点のきっかけとなってしまったティーレマンスが右サイドでパスを受け、ボックス右に流れたイヘアナチョに斜めの浮き球を通しました。巧みなトラップでクヤテを跳ね飛ばしたレフティが走り込んできたカスターニュに落とすと、左足のシュートがゴールの左上に突き刺さりました。

勝負を決めたスーパーショットは80分。ジョニー・エヴァンスのロングフィードをボックスの右端で受けたとき、彼には2人のマーカーが着いていました。右手でファン・アーンホルトを押さえ、軽い切り返しでスコット・ダンをかわすと左足一閃。ネットに突き刺さった瞬間は、どこを通ってこんなことになったのかわからなかったのですが、スローで見ると、ニアポストぎりぎりを抜けたボールにGKグアイタが全く反応できなかったのだと判明しました。

2-1で勝ったレスターは勝ち点を62に伸ばし、5位ハマーズに7ポイント差となりました。2月以降に国内で開催された公式戦で13試合14ゴール2アシストのストライカーがいなければ、プレミアリーグ3位もFAカップのファイナリストも実現しえなかったでしょう。好調の理由?わかりません。オーバメヤンやアグエロがゾーンに入っても、これほどの数字を残すのは至難の業です。2月の頭に、フットボールの神様から「困ったときは、これを食べなさい」と禁断の果実を渡されたのではないでしょうか。13の14って…メッシか!?


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