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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Burnley/Leeds】終盤に強いリーズ、ゴールが遠いバーンリー…残留バトルは逆転で決着!

プレミアリーグ37節を終えた時点で、17位バーンリーと18位リーズは35ポイントで並んでいました。得失点差はバーンリーが20も上回っており、本拠地ターフムーアの最終節でニューカッスルに勝てば残留決定。リーズのラストマッチは、4月以降のプレミアリーグで5勝1分2敗と好調のブレントフォードとのアウェイゲームでした。

2月27日にマルセロ・ビエルサを解任したリーズは、後を継いだジェシー・マーシュの下で3勝3分5敗。直近の5試合は勝利なしで、バンフォード、フォーショー、ダラス、アイリング、ダニエル・ジェームズを欠く苦しい布陣での戦いを強いられています。

片やバーンリーは、ショーン・ダイク解任の後は3勝2分2敗。ベン・ミー、ウェストウッド、ジェイ・ロドリゲス、グズムンドソンを起用できないなかで、ニューカッスルに勝つというのは難しいミッションです。

5月22日16時、プレミアリーグ残留と降格を分ける残酷な90分がスタート。先にスコアが動いたのは、ターフムーアでした。17分のCKをニック・ポープが後方に弾くと、ファーポスト際にいたネイサン・コリンズがわざわざ右腕を出して触ってしまいました。カラム・ウィルソンがPKをど真ん中に決め、マグパイズが先制。痛い失点を喫したクラレッツが追いつけなければ、リーズの結果に命運を委ねることになります。

ハーフタイムは、バーンリー0-1ニューカッスル。ブレントフォードとリーズはスコアレスです。このままいけば残留となるリーズは、56分に幸運なゴールでリードしました。GKラヤが信じられないミスキック。ボックス手前で奪ったハフィーニャがGKを抜き去ろうとして転倒し、自ら蹴ったPKが右隅に決まりました。

負けるわけにはいかなくなったバーンリーは、60分に絶望的な追加点を喰らってしまいます。左からドリブルで仕掛けたサン=マクシマンが、絶妙なスルーパスを中央にフィード。カラム・ウィルソンのタッチは完璧で、右のサイドネットに収められたらポープはノーチャンスです。

0-2とされたバーンリーは、69分に右サイドからアタック。ネイサン・コリンズのグラウンダーを受けたコルネは、ダイレクトショットをドゥブラフカにセーブされると、浮いたボールを左足で叩き込んで1点差に戻しました。バーンリー1-2ニューカッスル。ブレントフォード0-1リーズ。残り時間が15分を切ると、ブレントフォード・コミュニティ・スタジアムで事件が起こります。

78分にウィサのクロスをヘディングで決めたカノスは、シャツを脱いでイエローをもらい、2分後のラフプレーで退場。1-2のバーンリーが同点に追いつくと、1-1のイーブンとなったリーズが降格です。しかし最終盤のバーンリーのシュートは、ドゥブラフカがことごとくセーブ。相手が10人となったリーズは、94分のCKのクリアに走り込んだジャック・ハリソンが、ダイレクトショットを左隅に突き刺しました。

降格ゾーンにいたチームが、最終節で残留を決めたのは11年ぶり。勝ち点38のリーズは、90分を過ぎてからのゴールで15ポイントをゲットした勝負強いチームです。バーンリーが降格となった最大の理由は、コロナ禍によって余儀なくされた緊縮財政でしょう。2020-21シーズンに即戦力を獲得できなかったチームは、主力が離脱した穴を埋めることができず、ラスト4試合で1ポイントとブレーキがかかってしまいました。

大人気だったショーン・ダイク監督の下で、2017-18シーズンに7位に食い込み、ヨーロッパリーグに出場したチームの降格は寂しいですが、ボトム10のどこが落ちても同じような感情を抱いてしまうのでしょう。肩を落としてピッチを去る選手たちの背中を見ると、すぐに戻ってきてほしいという陳腐なひとこと以外に、かける言葉が見当たりません。


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