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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Stoke】 ひやひやリヴァプール!圧倒的なパスワークも、あわやドローの辛勝劇

ケガ明けでしたが、間に合いましたね。そしてやはりこの男が今季プレミアリーグ第1号でした。ダニエル・スタリッジ。前半37分のミドルシュートが、攻めているのに点が奪えないリヴァプールの堅さをほぐしてくれました。そして、ミニョレ。87分のPKストップは、それまでの不安定なプレイを帳消しにするファインセーブ。リヴァプール、辛勝ながらも幸先いい勝ち点3です。

いよいよ、待ちに待ったプレミアリーグが開幕です。トップバッターは、リヴァプールとストーク。ブレンダン・ロジャース監督にとっては、今年のチームの仕上がりを確認しつつ勝ち点を落とさないという命題を考えれば、最高の対戦相手といっていいのではないでしょうか。

キャラガーが引退。レイナ、シェルヴェイ、ダウニングらが移籍し、スアレスが不在。一方で、ルイス・アルベルト、ミニョレ、イアゴ・アスパスなどの若手新戦力が加入し、DFラインに経験豊富なコロ・トゥレを迎えたリヴァプール。ロジャース体制2年めのスタイル確立に期待が高まりつつも、新しいチームが真剣勝負でどこまで機能するのかが不透明なのも事実。そんななかで、最初の試合で強豪クラブとの対戦や、活きのいい昇格組の思い切ったアタックを受けるのは避けたかったでしょう。

対する今季のストークは、「ぶっちぎりの降格候補」です。昨季までは、ピューリス監督が、背の高いDFと屈強なアタッカーを集め、キック・アンド・ラッシュともいうべきクラシックなサッカーを展開しておりましたが、7季めを迎えて順位が低迷し、クラブはそのスタイルに限界を感じて同監督を解任。そこにやってきたのが、デヴィッド・モイーズ監督と同い年のマーク・ヒューズ監督です。ご本人は口には出さないでしょうが、内心は「とんでもないチームに来てしまった」と思っているのではないでしょうか。エヴァートンで多少よかっただけのモイーズがなぜマンチェスター・ユナイテッドで、その優勝クラブのOBでもありマンチェスター・シティの監督まで務めた自分はなぜここなのか、と眠れない夜を過ごしていてもおかしくありません。なにしろ、新しい選手をろくに補強していないのに、ロングボールを蹴り込むスタイルから脱皮させろ、といわれているわけですから。このクラブが、開幕から上位を走るなどということは、全く考えられません。

キックオフから2分もしないうちに、完全にリヴァプールペース。コウチーニョとイアゴ・アスパスを軸に、左右両サイドで細かいパス交換をしながら突破を図るスタイルには、昨季以上に美しくテクニカルなコンビネーションサッカーへの期待が高まります。しかし一方で、緊張があるのかDFラインは不安定。特に、GKミニョレの軽率なプレイが目につきます。最初の決定的なシーンは、ミニョレの飛出しが空回りし、こぼれ球をボレーで打ったフートの一発。バーに救われましたが、ビハインドを覚悟したシーンでした。

ピンチを逃れたリヴァプールは、その後主導権を完全に握り、コウチーニョとジェラードを中心に攻めまくりますが、これがなかなか決まりません。ドンピシャだったスタリッジのヘッドは、ゴールに吸い込まれながらもオフサイド。スルーパスからゴール前でフリーになったイアゴ・アスパス、ホセ・エンリケ、ヘンダーソンはことごとくシュートをGKべコヴィッチに当てます。中央からもサイドからも完全に崩すシーンが多く、攻撃陣のクオリティは確実に上がっているのですが、いかんせんシュートが決まりません。

この状況を救ったのが、冒頭のスタリッジの一発です。この後、ストークの反撃を受け、セットプレーからあわやという反撃を受けますが、水際でしのいで前半は1-0。ストークは、ピューリス前監督が鍛えた守備力で奮闘するものの、最終ラインに綻びが多く、攻撃も単発のカウンターとセットプレイしかありません。

後半に入っても、流れは変わりません。開始間もなく、コウチーニョが左サイドを突破し、右隅を狙ってシュート。左からのクロスをヘンダーソンが左足ボレー。しかし前半同様、決定的なチャンスでことごとく入りません。ルーカスの右サイドからの強シュートはポストを叩き、ジェラードのFKはベコヴィッチがセーブ。ストークは、元リヴァプールのチャーリー・アダムを出すなど、状況を変えようとしますが劣勢をはね返せません。パッとしないけど、これはホームチームの順当な勝利か…。

このまま終わるかと思われた87分、アッガーがゴール前に上がったハイボールに飛び込み、ボールから目を離したがために手に当ててしまい、やらなくてもいいPKを献上。これをミニョレが値千金のドンピシャストップ!そのまま何とか勝ち点3をゲットしました。昨季、開幕5戦で1勝もできなかったことを思い返せば、勝ちきったことが重要です。内容的にも、フィニッシュはよくなかったものの、攻撃のスタイルは確立しつつあります。さらにDFラインのコンビネーションをより熟成させられれば、トップクラブ同士の戦いでも互角のゲームができるのではないかと思います。

しかしミニョレ、おいしかったですね。前半あれだけミスしたのに、サポーターはすべて忘れてヒーロー扱いでしょう。私も昔GKやっていたのでわかります、この感じ。次戦は、締めましょうね。致命的な結果につながらないうちに。

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“【Liverpool×Stoke】 ひやひやリヴァプール!圧倒的なパスワークも、あわやドローの辛勝劇” への1件のコメント

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