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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【West Ham×Liverpool】シュートが決まらず苦しんだリヴァプール、PK2発で貴重な勝ち点3ゲット!

3分にさっそく、スアレスが挨拶がわりの直接FK。2ヵ月負けなし、8連勝でプレミアリーグ首位に立ったリヴァプールは、相変わらず調子がよさそうです。いつ先制するのだろうと思って試合を観ていると、10分過ぎからホームのウエストハムが反撃。リヴァプールOBである左のダウニングが起点となり、ゴール前に徹底的にクロスを上げ、これまた元レッズの長身FW、アンディ・キャロルの高さに命運を託します。2月以降、6勝3敗と持ち直し、プレミアリーグ11位まで順位を上げたホームチームは、簡単には勝たせてくれないようです。

19分、ショートコーナーからのスアレスのループシュートは惜しくもバーを叩き、今季プレミアリーグ30点めはお預け。21分にもスターリングが左からドリブルで仕掛けて角度のないところからシュートを放ちますが、これはGKアドリアンの正面。27分にも自陣でのカットから左にいたスアレスにつなぎ、速攻開始。一度はウエストハムDFにカットされますが、こぼれ球を再度コウチーニョからスアレスへと展開。エースがインフロントでゴール右隅を狙うものの、DFが必死のカットでCKに逃れます。30分を過ぎても0-0。リヴァプールが優勢なのは間違いありませんが、CBサコが飛び道具であるキャロルとのマッチアップに1発でも敗れれば、いきなりビハインドを背負って戦うことになります。

34分のハーフライン付近からのFK、36分の右クロスともキャロルの頭を捉えきれず。ウエストハムのアタックは、ひたすらロングフィードとポストプレイです。37分、今度はリヴァプールが逆襲。スアレスの左からの仕掛けから、クロスがDFに当たったところをスタリッジが思いきりよく左足ミドルを放ちますが、これは大きく枠の上を超えていきます。

ゴールが遠いリヴァプールでしたが、スコアレスで前半が終わるかと思われた43分、彼らにはもうひとつ、奥の手がありました。左サイドで走りながら浮き球を追いかけたスアレスが、ボールを浮かせて切り返すと見せかけ、巧妙にDFトムキンスの腕にボールを当ててハンドをアピールします。ジャッジはPK、しかもトムキンスにはイエローカード。当然のようにジェラードが決め、レッズが先制です。

これはウエストハム、厳しい…と同情した直後の46分、今度はリヴァプールに受難です。ウエストハムのCKが中央に飛び、問題なくキャッチするはずだったGKミニョレの腕にキャロルの手がかかり、グローブからこぼれたボールがデメルの足元に落下。背番号20がこれを遠慮なく蹴り込み、あっという間の1-1!ミニョレは当然、キーパーチャージを取ってもらえるものと思ったでしょう。結局、スコアはイーブンのまま。両者にとって、次の1点が重要です。

後半に入っても構図は変わらず。スアレスやスタリッジを起点に速攻を仕掛けるリヴァプールと、ロングボールに活路を求めるウエストハム。最初の10分は中盤でのせめぎ合いが続き、両者とも効果的な攻撃ができません。57分、スタリッジの左からのクロスにスアレスが合わせるも、GKアドリアンがキャッチ。61分、ディアムの右からのクロスをキャロルがヘッドで狙いますが、ミニョレの手の先を抜けたボールはバーに阻まれます。打ち手に窮するリヴァプールと、迷いなきウエストハム。64分、スタリッジのドリブルシュートもゴールの上。ロジャース監督に、打開策はあるのでしょうか。

勢いに乗っているチームは、主軸が抑えられても脇役やいぶし銀タイプが値千金の仕事をしたりするものです。後半頭から、コウチーニョをルーカスに代えていたロジャース監督でしたが、その意図はあくまでも中盤を安定させ、ジェラードをより前に出すためであり、彼にゴールやアシストを託す狙いはなかったでしょう。しかし、2点めの導火線はルーカスが左SBフラナガンに通したスルーパスでした。ゴール前に抜け出したフラナガンを、たまらず飛び出したGKアドリアンが腕で倒し、リヴァプールが再度PKを獲得。1本めを右に転がしたジェラードは、今度は思い切って左に強いシュートを蹴り込みます。リヴァプール、2-1。残り時間は20分を切りました。

ここからのリヴァプールは、時間の使い方がうまかったですね。中盤でセーフティにショートパスをまわし、攻撃は少人数のカウンター。ハマーズボールになると、とにかくクロスを上げさせないように間合いを詰め、ミニョレはボールをゆっくり処理します。80分、スターリングの自陣からの縦1本からスタリッジがシュート。83分、右サイドにいたスアレスが、右足アウトにかけた絶妙のループを放つもこれもまたバー直撃。85分にスタリッジout、コロ・トゥレinで5バックになると、リヴァプールはますます無理をしません。86分にはスターリングのスルーパスから、スアレスがGKと1対1になりますが、シュートはアドリアンがビッグセーブ。86分のスターリングのドリブルシュートがアドリアンに弾かれると、その後は何も起こらず、タイムアップです。

2つのPKと、微妙なジャッジによる幸運なゴール。両チームとも決め手を欠いた試合は、それでもプレミアリーグ首位チームが貴重な勝ち点3をゲット。リヴァプールにとっては、大きな大きな勝利でした。来週は、いよいよマンチェスター・シティとの頂上対決。これに勝てば、2試合消化が少ないマン・シティに7勝ち点差をつける格好となり、暫定ではなく真のプレミアリーグ首位の座をつかむことになります。本拠地アンフィールドで、勝ちきることができるのか。リヴァプールは、プレミアリーグ初制覇まであと5試合を残すのみです!

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“【West Ham×Liverpool】シュートが決まらず苦しんだリヴァプール、PK2発で貴重な勝ち点3ゲット!” への2件のフィードバック

  1. リバサポ より:

    更新お疲れ様です。
    まぁ、奥の手でしたよね笑
    スアレスが又抜きして、相手の手に当たったのにはさすがに笑いました。
    キャロルの一人バレーボール事件含め、優勝争いしてるチームの中で一番ドタバタしてるんじゃないでしょうか。
    そんなとこを含め楽しいチームになりました。

  2. makoto より:

    リバサポさん>
    あんなPKゲットをさらりとやれてしまうところが、彼のすごさでもあります。

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