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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Crystal Palace×MAN.UTD】残り2分、決めたのはズラタン!マン・ユナイテッドは何とか2連勝!

プレミアリーグ15位ながら、マンチェスター・ユナイテッドより7発も多い27ゴールを決めているクリスタル・パレス。強力なサイドアタックに、モウリーニョ監督のチームはどう対応するのでしょうか。プレミアリーグ16節、セルハースト・パークのゲームに臨む指揮官は、右SBバイリーという新しい布陣で戦うようです。デ・ヘアの前には、好調のフィル・ジョーンズとロホ。左SBにブリント、キャリックとエレーラの2センター、マタとルーニーが両脇に入ってトップ下にポグバ、最前線にイブラヒモヴィッチという並びでしょう。スピードのあるマルシアル、ラシュフォード、ムヒタリアンがいないチームで、サイドを制圧できるのか。タウンゼントがベンチ、イ・チョンヨン先発というホームチームの布陣は、モウリーニョ監督にとって吉か凶か。キックオフからわずか6分、エリック・バイリーがピッチに座り込んでいます。ダルミアンに交代かとハラハラさせられましたが、3番は何とか右サイドに戻りました。9分、アウェイチームの中央突破は、ルーニーのラストパスがズラタンに通りません。

13分、ポグバのミドルはクロスバーの上。中盤を支配するマンチェスター・ユナイテッドは、相手ボールになるとハーフライン手前に中盤のラインを保って対応しています。17分に左から上げたマタのクロスは、逆サイドのエレーラが打ち上げてしまいました。27分にキャバイェが前線に浮かしたFKは、高さで勝ったもののフィニッシュにつなげられません。30分、右サイドでインターセプトに成功したバイリーのグラウンダーは、ルーニーには狙ってほしかった!ズラタン以外にゴール前で勝負する選手がいないのが、マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグで1試合1ゴールしか獲れない理由のひとつだと思います。36分、デラニーのクリアを拾ったズラタンのミドルはDFに当たってCK。1分後、ポグバがシュートと見せかけてラインの裏に出した浮き球は、ルーニーの決定的な左足ボレーをGKヘネシーがファインセーブで阻みます。

42分にキャリックが素晴らしいボールをボックス左に上げると、ポグバの強烈な左足ボレーはヘネシーがセーブ。徐々にプレイの精度を上げていたマンチェスター・ユナイテッドが先制したのは、前半のラストプレーでした。マタのFKをズラタンが胸で落とすと、ウォードを振り切ったポグバがヘネシーに先着。今季プレミアリーグ3点めは、イージーなインサイドでした。パーデュー監督は、ハーフタイムにフラミニを下げてレドリー。46分、入ったばかりのMFが左足を思い切りよく狙った左からのミドルは、ポストのすぐ脇を外に抜けていきます。

ベンテケの頭めがけてロングボールを入れるクリスタル・パレス。守備陣は冷静なマンチェスター・ユナイテッドは、鬼門と化しているプレミアリーグでの2点めを奪うことができるでしょうか。51分、ついにバイリーの足が悲鳴を上げました。ダルミアンは準備万端。しばらく優位にゲームを進めていたアウェイチームは、徐々に重心が後ろに移っています。57分のズラタンのFKは、大きく右にアウト。62分にマッカーサーが放ったミドルは右隅に向かいますが、デ・ヘアが素晴らしいセービングでCKに逃れます。

66分、クロスしかなかったクリスタル・パレスが、ついに中央を崩しました。左からのボールをヒールで前線に送ったのは、セットプレーの流れで上がっていたデラニー。フリーになったマッカーサーには、デ・ヘアの動きを見る余裕がありました。ニアを選んだシュートに、デ・ヘアはノーチャンスです。1-1になると、マンチェスター・ユナイテッドのギアが一段変わります。

68分にルーニーが右足で巻いたミドルはヘネシーがセーブ。ロングボールを手で弾いたように見えたレドリーに笛は鳴らず。CKからエレーラが右サイドに上げたクロスは、ロホがヘッドで折り返したボールをマタがプッシュしてネットを揺らしますが、どちらが引っかかったのかオフサイドの旗が上がっています。マンチェスター・ユナイテッドは、立て続けの不運な判定をはね返せるのか。モウリーニョ監督は、マタをリンガードにスイッチ。78分のCKは、完全に競り勝ったロホのヘッドが左に逸れてしまいました。パーデュー監督はイ・チョンヨンをフライヤーズ、モウリーニョ監督はルーニーをラシュフォード。試合はイーブンのまま、残り時間は10分です。

またも1-1地獄かと諦めかけていた88分、キャバイェをかわしたポグバが前を向きました。これを見てすかさずラインの裏に走り込むあたりが、さすがズラタン。縦パスで抜け出したエースは、飛び出したヘネシーの脇を左足で冷静に抜き、プレミアリーグ9発めを逆のポストぎりぎりに収めました。1-2、危ない勝利でした。既にモウリーニョ監督は、レフェリングについて何かをコメントしてしまったかもしれませんが、映像で見ると明らかにホームチームが命拾いした2つのジャッジを云々するよりも、0-1とした後に下がってしまった戦い方を省みたほうが、今後の勝ち点を増やせるのではないかと思います。

競馬の専門用語でいえば、「ソラを使う」。レースで先頭に立った馬が、ふっと気を抜いて差を詰められたときによく使われる言葉ですが、マンチェスター・ユナイテッドの課題のひとつは、1点リードしたゲームの戦い方です。ここ3試合で10失点のクリスタル・パレスは、今日も守備がいいとはいえず、3点は獲れた相手だったと思います。キャリック、ポグバ、エレーラからいいボールが出るようになり、攻めのバリエーションが増えてきたチームが2-0で終盤に持ち込めるようになれれば、「すべて1ゴールで1勝3分」という直近のプレミアリーグの戦績を繰り返さなくてもすむでしょう。2-0としても集中力を切らさず攻めていたクロップ監督のチームを観た直後だっただけに、後半最初の20分の戦い方が余計に気になりました。とはいえ、何とかプレミアリーグ2連勝です。次こそ、快勝を!

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  1. 試合はイーブンのまま、残り時間は10分です。

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