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【MAN.UTD×Sunderland】ブリント、ズラタン、ムヒタリアンでプレミアリーグ4連勝!

公式戦4連勝、プレミアリーグ3連勝と調子が上がってきたマンチェスター・ユナイテッドが、オールド・トラフォードに18位のサンダーランドを迎えた一戦。モウリーニョ監督の中盤のレギュラーは、ポグバ、エレーラ、キャリックで固まった感があります。GKはもちろんデ・ヘア。バレンシア、フィル・ジョーンズ、ロホ、ブリントの最終ラインは現在のベストメンバー。初年度からプレミアリーグ16試合11ゴールと結果を出しているイブラヒモヴィッチの脇には、リンガードとマタが入ります。開始からゲームを支配するのはホームチーム。5分に右サイドに出たポグバのシュートのようなクロスは、売出し中の若き守護神ピックフォードが右手で弾きます。8分の攻撃は、何本ダイレクトでつながったでしょうか。シュートを放ったのがキャリックだったのを見ても、マンチェスター・ユナイテッドの好調ぶりが窺えます。

プレミアリーグで最も負傷者が多いサンダーランド。8分に肩を痛めたアニチェベを見るモイーズ監督の表情は不安げです。17分、ポグバのきれいなロングフィードで右から上がったバレンシアのクロスは、中に合わず。CKの後、ピックフォードのゴールキックが前線のデフォーに通りますが、マークを外せず強引に放ったシュートは左に外れます。20分、ボックス手前やや右からサンダーランドのFK。枠にコントロールしたファン・アーンホルトのキックは、デ・ヘアが右に飛んでセーブ。27分にリンガードとのポストプレーから右隅を狙ったポグバの一撃は、ポストを叩いて先制はなりません。

29分にデフォーが左から上げたクロスは、危険なボールでした。ブリントのヘッドがアニチェベの足元に転がり、シュートは飛び出したデ・ヘアが体に当ててクリア。フォローしたボリーニの一撃も守護神がCKに逃れ、アウェイチームは貴重なチャンスを逸しました。ズラタンのパスはいつもながら微妙にずれることが多く、サンダーランドの反撃につながります。34分のボリーニのシュートは、ロホに当たってデ・ヘアが正面でキャッチ。37分、ホームチームが久々にチャンスをつかみます。左サイドを攻め上がったブリントがクロスを入れると、クリアをゴール正面でトラップしたポグバがボレー。左右どちらに打っても決まりそうでしたが、焦ったのか、シュートはGKの指先を越えてバーの上に消えていきました。

徐々にチャンスを増やし始めたマンチェスター・ユナイテッドは、39分にようやく先制します。中央をドリブルで上がったロホが左にいたズラタンに預けると、ニアに走り込んだブリントにパスが通り、美しい弾道のシュートが右のサイドネットに吸い込まれました。前半終了直前のマタのFKは、ピックフォードがセーブ。1点リードで折り返したホームチームは、後半開始早々の47分にカウンターから決定機を迎えます。右サイドに出たボールを競りにいったズラタンが、フィジカルの強さでジロポジを吹っ飛ばすと、フリーで中央を上がったポグバにラストパス。これは決まりと思いきや、ダイレクトで打てなかった6番は後ろに戻してしまい、チャンスは潰えます。50分にエレーラが右から上げたクロスも、競り勝ったポグバがヘッドを打ち上げてしまいました。2016年のボクシングデーは、彼の日ではないのかもしれません。

52分にマタのスルーパスで抜け出したズラタンのシュートも、力んでクロスバーの上。オールド・トラフォードでドローが4つあるマンチェスター・ユナイテッドは、18位が相手でも、押し込みながら2点めが獲れない展開に陥っています。62分、リンガードに代わって入ったのは、3試合ぶりのプレミアリーグとなるムヒタリアン。入って早々にマタのサイドチェンジを受けた22番が放った鋭いシュートは、右のポストすれすれを抜けていきます。65分、エレーラのパスをもらったムヒタリアンが中央に持ち込み、右にいたズラタンに出したスルーパスは完璧。インパクトの瞬間、今度こそ決まると腰が浮いた一撃は、ピックフォードが足で弾き出すビッグセーブを披露し、やはりスコアは動きません。

73分、モウリーニョ監督の2枚めは、マタをマルシアル。マンチェスター・ユナイテッドが2点めを奪ったのは、残り10分を切ってからでした。82分、ハーフライン付近でポグバが見事なインターセプト。最終ラインにはジロポジしかおらず、ズラタンとポグバで2対1となれば、大健闘のピックフォードもどうしようもありません。1対1を冷静にゴール右に流し込んだのは、ズラタン・イブラヒモヴィッチ!ドロー地獄復活かとやきもきさせられましたが、結局いつも通りエースが決めてくれました。86分、敵陣でボールをダッシュしたのはバレンシア。ズラタンのクロスに反応し、前に倒れ込みながらかかとで合わせたのはムヒタリアン。レフェリーは、あまりに美しすぎたミキのプレミアリーグ2点めに見とれてしまい、オフサイドの旗を上げるのを忘れたのかもしれません。最後はボリーニにボックスの外から素晴らしいボレーを決められ、クリーンシートは逃したものの、マンチェスター・ユナイテッドが3-1で完勝。プレミアリーグでの連勝を4に伸ばしました。

終わってみれば順当勝ちでしたが、ラミーヌ・コネとジロポジが裏を取られてばかりだった今日のサンダーランドなら、もっと早く2点めを奪ってセーフティに戦いたいところでした。よく走るエレーラと後ろを締めてくれるキャリックを得てポグバが前に出られるようになり、パスワークがスムーズになった一方で、課題はフィニッシュです。ピックフォードが素晴らしかったのは確かですが、決定機で枠を外すシーンが目立ち、上位に同じことをやれば許してもらえないでしょう。2戦連続で2点差勝利のチームに、贅沢なオーダーなのかもしれませんが…。神、1ゴール2アシスト、ありがとうございます。2016年最後のゲームとなる次のボロ戦もホームですので、早い時間に勝負を決めてください。どうぞよろしくお願いいたします。(ダレイ・ブリント&ヘンリク・ムヒタリアン 写真著作者/Станислав Ведмидь)

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“【MAN.UTD×Sunderland】ブリント、ズラタン、ムヒタリアンでプレミアリーグ4連勝!” への2件のフィードバック

  1. のこ より:

    ムヒタリアンのゴールは凄かったです。オフサイドではありましたが、あのボールに反応してしまうとは…。

  2. makoto より:

    のこさん>
    あれは凄かったですね!ますます楽しみになってきました。

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