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おめでとう!吉田麻也プレミアリーグ100試合出場、岡崎慎司は初アシスト!

サウサンプトンVSハル・シティ、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンVSレスター。プレミアリーグ35節の土曜日のゲームで、先発出場した2人の日本人選手がそれぞれ記念すべき記録を達成しました。セインツの吉田麻也は、プレミアリーグ通算100試合出場。ジェイミー・ヴァーディの決勝ゴールを演出した岡崎慎司は、これがプレミアリーグにおける初アシストです。それぞれの試合のトピックスを紹介しましょう。

TOP10フィニッシュ以外に目標がないセインツと、何としてもプレミアリーグ残留を果たしたいハル・シティ。両者の体温差が、試合がおもしろくなった一因ではないかと思いました。サウサンプトンは、クロス829本でプレミアリーグNo.1ながら、ロングボール2058本はアーセナル、マン・シティの次に少ない18位。ポゼッションを大事にしながらサイドに展開し、バートランド、セドリク・ソアレス、タディッチらがガッビアディーニやレドモンドに合わせるオーソドックスな攻撃が基本です。吉田麻也が「ESPN」の採点でチーム単独最高の「7」を獲得できたのは、PKをもらったことやクリーンシートに抑えたことだけでなく、再三中盤に好パスを配給してアタックをバックアップしたからでもあるでしょう。

90分に起こった、この試合最大のハイライトを振り返ってみましょう。左からタディッチがクロスを上げると、エンディアェと競り合った吉田麻也がジャンプする寸前に倒され、ホイッスル。0-0がようやく動くかと思われたPKは、タディッチのキックをヤクボヴィッチが左と読み切ってセーブし、貴重な勝ち点1を手離しませんでした。タディッチは、81分のCKでもヤクボヴィッチのパンチミスをゴールの真ん前で捉えながらGKに当ててゴールならず。昨季プレミアリーグでは9ゴールを重ねたプレーメイカーは、今季はPK1本を含む3ゴールに留まっており、この日も本拠地セント・メアリーズで勝ち点を落とす原因となってしまいました。

吉田麻也の課題は、フィジカルが強いストライカーへの対応でしょう。全体的には落ち着いて守れていたものの、ニアッセにちぎられて相棒のスティーブンスに助けてもらったシーンがありました。縦に速いアタッカーや、体をぶつけてくる長身FWにしばしばやられているCBは、リヴァプール、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドと3つ残っている強豪対決の結果次第で、レギュラーのまま来季を迎えられるかどうかが変わるのではないでしょうか。チャンスを活かしてプレミアリーグ100試合出場を達成した日本代表CBには、順調に記録を伸ばしていただければと期待しています。

2月にラニエリ監督が解任された後、昨季の優勝メンバーをスタメンに戻す原点回帰策で公式戦6連勝を飾ったシェークスピア監督は、2分3敗と再び停滞したチームをいじりまわすことはしませんでした。WBAとのアウェイゲームは、プレミアリーグ残留という目標達成を確実にして緩んでしまった者同士の一戦。レスターの指揮官は、負傷した主将ウェズ・モーガンの代わりにベナルアンを起用し、カンテがいたポジションをエンディディにまかせた以外はプレミアリーグを制覇したメンバーを揃えました。

岡崎慎司がプレミアリーグで初のアシストを決めたのは44分でした。サロモン・ロンドンが後ろに戻したパスをインターセプトした日本代表FWは、ダイレクトで前線のヴァーディにスルーパス。トラップしていたらヴァーディはオフサイドになっていたシーンで、プレイ選択を間違えなかった岡崎は、「足元じゃなくて前に出せたのがよかった。あのまま0-0だったら、(ハーフタイムの交代など)動きがあったと思う。そういう意味でもアシストできたのは大きかった」とコメント。「ほしいのはあくまでもゴール」という空気を漂わせながらも、目に見える結果を出せたことを喜んでいました。

中堅・下位クラブも資金があり、世界じゅうから代表クラスの選手が集まってくるプレミアリーグで、レギュラーポジションを得るだけでも大変なことです。勝利を決めるはずだった吉田麻也のPK獲得と落ち着いた守備、岡崎慎司のセンスあふれるラストパスをあらためてリスペクトしたいと思います。素晴らしい!

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“おめでとう!吉田麻也プレミアリーグ100試合出場、岡崎慎司は初アシスト!” への2件のフィードバック

  1. ディアビ より:

    今も10年前も日本代表の戦績は大して変わらない中、その代表選手がプレミアで2人もレギュラー取れてる時点でやはりプレミアのレベルは下がったのかなと言う気がします。

  2. makoto より:

    ディアビさん>
    選手の意識レベルが上がったということのほうが大きいのではないでしょうか。特に海外生活への順化、コミュニケーション力ですね。チームになじめなかったり、監督とうまくやりとりできずに活躍できなかった選手が多かったという認識です。

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