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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Swansea】最強マン・シティは5発圧勝!5つのレコードはすべて射程圏内!

5試合を残してプレミアリーグ優勝を決めたペップ・グアルディオラにとっては、5月中旬までの3週間でこなすゲームはすべて消化試合。来季に向けて若手を試すなり、サブの選手たちにアピールの場を与えるなり、450分という時間を自由に使えるわけですが、自分たちがプレミアリーグ史上最強のチームであることを証明する道を選んだようです。2004-05シーズンのチェルシーが達成した勝ち点95は、3勝2敗でクリア。これが実現すると、昨季プレミアリーグを制覇したチェルシーの30勝という最多勝利記録も塗り替えます。2009-10シーズンに、アンチェロッティが築いたシーズン103ゴールまでは10ゴール。この年のチェルシーは得失点差71という記録も作っていますが、ペップのチームは34節まで68で、これも射程圏内です。

エティハドに招かれたスウォンジーは、降格ゾーンにいるセインツと4ポイント差というきわどいポジション。優勝を決めたチームが気が緩んでいるのを期待したいところでしたが、さまざまなレコード達成に燃える最強軍団に完膚なきまでに叩きのめされました。キックオフから、圧倒的に攻める水色のユニフォーム。エデルソン、ダニーロ、コンパニ、ラポルテ、デルフ、ギュンドアン、ダヴィド・シルヴァ、デブライネ、ベルナルド・シウヴァ、ガブリエウ・ジェズス、スターリングは、クルージングとはいい難い顔ぶれです。全員が自陣に引かされたウェールズのクラブは、12分にさっそく先制点を奪われました。左に流れたデブライネが、ラインの裏に出たスターリングに斜めに通す超絶パス。ニアに折り返したボールをトラップしたダヴィド・シルヴァは、ファン・デル・ホールンのチェックをものともせず完璧なボレーをクロスに突き刺しました。

1-0となった4分後に、マン・シティは追加点をゲットします。ダヴィド・シルヴァとのワンツーで左サイドを攻略したデルフが速いグラウンダーを入れると、フリーのスターリングが右足のインサイドで軽くタッチ。中の選手をオフサイドにしようとしたスワンズ守備陣は、ラインを上げるタイミングを完全に間違えました。エティハドのピッチに、勝負を争う雰囲気は既にありません。22分に、スターリングが左に上げたボールをダイレクトでファーポスト際に上げたデルフは、枠を狙ったのでしょう。30分にデルフのクロスが逆サイドのベルナルド・シウヴァに通ると、得意の左足で巻いたシュートはファビアンスキにキャッチされます。

32分、相手にカットされたボールを、ダニーロがすかさずインターセプト。デブライネの左足ミドルはファビアンスキ―がビッグセーブ。フォローしたスターリングのニアを抜こうとするシュートも、ポーランド代表GKが体勢を立て直して懐に収めます。彼の素晴らしいセービングと飛び出しがなければ、前半だけで4つは決まっていたでしょう。圧倒的なハーフコートマッチは、2-0というありふれたスコアで後半に突入します。

50分、左からボックスに入ったデブライネがニアを狙うと、惜しくもポストの外。PFA最優秀選手をサラーに譲ったプレーメイカーは、54分に強烈なスーパーミドルを左隅に突き刺し、自らの価値をアピールしました。両手を挙げ、サポーターを煽るペップに対して、憮然とした表情でうつむくカルヴァリャル監督。試合の興味は、プレミアリーグ最強クラブが何点獲るかだけです。57分のスワンズのCKは、モーソンがヘッドを打ち上げて1点を返せず。62分にダヴィド・シルヴァのスルーパスでボックス左に入ったスターリングは、フェデリコ・フェルナンドに倒され、レフェリーはPKスポットを指差します。ガブリエウ・ジェズスのキックが左のポストを弾くと、こぼれ球に走り込んだベルナルド・シウヴァが蹴り込んで4-0。これを見たペップは、ようやく出場機会が少ない選手を出す気になったようです。

65分にデブライネをヤヤ・トゥレ、71分にスターリングをフィル・フォーデン、さらに4分後にデルフをバンジャマン・メンディ。6節のクリスタル・パレス戦で重傷を負い、半年も戦列を離れていた左SBの背番号が掲示板に映し出されると、エティハドのサポーターはスタンディングオベーションで復帰を称えます。ミスが多かったバンジャマン・メンディが真価を発揮するのは、新しいシーズンになってからでしょう。締めのゴールは88分。ヤヤ・トゥレがラインの裏に出した素晴らしい浮き球を、ガブリエウ・ジェズスがダイビングヘッドで左隅に押し込みました。

5-0、どこからほめればいいのかわからない圧勝劇のレポートは、彼らのミッションまでの数字を確認して締めさせていただきましょう。勝ち点95まであと5ポイント、最多の31勝と併せて残り4試合を2勝2敗でクリア。103ゴールまでは5発積めばOK。得失点差は73で既にレコードを2つ上回っており、ウェストハム、ハダースフィールド、ブライトン、セインツに大敗しなければ達成です。いや、これは全部いっちゃいますね…。勝ち点16差で2位のマンチェスター・ユナイテッドには、残り4試合を全勝で終えていただき、「2位との勝ち点差19」という新記録だけは阻止していただきましょう。2015-16シーズンに勝ち点81で優勝したレスターを上回りながら、そんな記録を作られることになれば、とんだとばっちりとしかいいようがありません。

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“【MAN.CITY×Swansea】最強マン・シティは5発圧勝!5つのレコードはすべて射程圏内!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    サネとアグエロを見られなかったのは残念でしたが、今日の得点者はシーズンを通じてチームを支えた面々が順番に点を取り、ずっと悲しそうな顔をしていたジェジュスが最後に決めて完結!まるで「顔見せ興行」でしたね。今のチームが永遠に続いて欲しいと願いますが、時は儚い。でも、ペップなら来季更にヴァージョンアップしてくれるかも。

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