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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×Aston Villa】エンドンベレ&ハリー・ケイン!猛攻スパーズが終盤の3発で逆転勝利!

前線にはハリー・ケイン、ルーカス・モウラ、エリック・ラメラ。エリクセンはベンチスタートです。リヴァプールとマンチェスター・シティが快勝スタートとなったプレミアリーグ2019-20シーズン。ヒートン、ウェズレイ、トレセゲ、エンヘルスら9人を補強したアストンヴィラをホームに迎えたトッテナムは、どんな開幕戦を見せてくれるのでしょうか。中盤にはハリー・ウィンクス、シソコ、エンドンベレ。GKロリスの前にはカイル・ウォーカー=ピータース、ダヴィンソン・サンチェス、アルデルヴァイレルト、ダニー・ローズといった布陣です。開始17秒、左サイドでインターセプトに成功したルーカス・モウラがオープニングシュート。プレミアリーグ昇格チームに負けるわけにはいかないスパーズは、前線からアグレッシブにプレスをかけています

5分、ダニー・ローズのアーリークロスがDFの間に入ったルーカス・モウラにピタリと合いますが、叩きつけたヘディングシュートはヒートンがキャッチ。8分にラメラが右からのFKを直接狙うも、ヒートンの頭上を越えていきます。耐えていたヴィラは、9分に最初のチャンスを活かしました。タイロン・ミングスのロングフィードがラインの裏に走ったジョン・マッギンに届くと、キックフェイントでダニー・ローズのチェックをあっさりかわした7番は、左足の完璧な一撃を右のサイドネットに突き刺しました。ジャック・グリーリッシュとともに中盤を支えてきたマッギンは、オフシーズンにはアーセナルの興味が伝えられた注目のタレントです。

右サイドから再三仕掛け、グラウンダーを通そうとするスパーズですが、カイル・ウォーカー=ピータースやシソコのクロスはハリー・ケインとルーカス・モウラに合わず。20分にはマッギンのスルーパスが右のトレセゲに通りますが、切り返しからの左足シュートはDFに当たって枠にいきません。昨季プレミアリーグ4位は、20分以上シュートなしエル・ガジやトレセゲの仕掛けに苛立ち、ファールを連発しています。

32分にグリーリッシュがドリブルで仕掛けたカウンターは、ラストパスをもらったトレセゲのフィニッシュがロリスの正面。2分後、ボックスの手前にいたハリー・ケインが左足で初めてのシュートを放つも、大きく浮いてしまいました。42分のシソコのロングシュートは左にアウト。45分にカイル・ウォーカー=ピータースがニアのエンドンベレに預け、絶妙な浮き球がハリー・ケインの頭に合いますが、気負いが感じられたヘッドはクロスバーの上に消えていきます。前半は0-1。徐々にチャンスを増やしたスパーズは、早い時間に追いつきたいところです。

後半の立ち上がりから続いたスパーズの波状攻撃は、ゴール前に人数を揃えたヴィラ守備陣が耐え抜きました。50分、ラメラが左から上げた柔らかいクロスがファーでノーマークのシソコに届くと、焦ったMFはGKを気にして左に外してしまいます。58分、トレセゲに代わってホタがピッチへ。カイル・ウォーカー=ピータースを蹴ったのではないかとVARでチェックされたマッギンは、10秒も経たないうちにお咎めなしとジャッジされました。64分、ポチェッティーノ監督はハリー・ウィンクスをエリクセンにチェンジ。天才プレーメイカーにとって、これが最後のプレミアリーグになるのでしょうか。65分に左から斬り込んだハリー・ケインの強烈な一撃は、DFにブロックされてCKです。
66分、エリクセンが自陣から浮かした絶品フィードに、ヒートンが飛び出してヘディングでクリアすると、トラップしたラメラが無人のゴールを狙いますが、ゴール前に入ったタイロン・ミングスが冷静にストップ。スパーズの奮闘が実ったのは73分、CKからの猛攻でした。エリクセンのクロスに飛び込んだダヴィンソン・サンチェスのボレーはヒートンの超絶セーブに阻まれましたが、こぼれ球がハリー・ケイン、ルーカス・モウラとつながり、落としに反応したエンドンベレが右足で巻いた完璧なフィニッシュ!サポーターの後押しを得て勢いに乗ったスパーズは、完全なるハーフコートマッチを展開しています。

77分にエリクセンが左に蹴ったFKは、読んでいたヒートンが素晴らしいダイビングで右に弾き出します。86分、逆転ゴールの主役はラメラ。ボックス手前でグリーリッシュから奪った11番の左足シュートがタイロン・ミングスに当たり、ハリー・ケインの足元にこぼれました。プレミアリーグ得点王2回のエースが左足で冷静に蹴り込み、2-1。90分には豊富な運藤量で攻撃をリードしていたシソコがドリブルで持ち込み、ハリー・ケインにラストパス。ファーポストへのコースが空いているのを見た10番が、完璧な弾道のシュートでサイドネットを揺らしました。

4-3-2-1でスタートし、後半からルーカス・モウラが前線に張り付き、エリクセン投入で一気にラッシュ。段階的に圧力を強めたポチェッティーノ采配が、ラスト17分からの3発を呼び込みました。前への意識が高いエンドンベレ、有利なポジションにいる選手を見逃さないエリクセン、アグレッシブなチェックと多彩なプレイが光ったラメラ、運動量を落とさなかったシソコ。指揮官の采配と主力の奮闘によって実現した見事な逆転劇でした。新戦力のプレミアリーグデビュー戦ゴールとエースの2発に沸いたスリリングな一戦に、サポーターは大満足でしょう。

次節は昨季プレミアリーグで1-0を2つ喰らったマン・シティです。エンドンベレとロ・チェルソが加わり、中盤が強化されたスパーズに、欧州ファイナリストの意地を見せていただければと期待しています。

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“【Tottenham×Aston Villa】エンドンベレ&ハリー・ケイン!猛攻スパーズが終盤の3発で逆転勝利!” への1件のコメント

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    解説のベンさんも言ってましたがエリクセンが入ると、他の選手が自分の強みを迷いなくしっかり発揮できるように見受けられました。エリクセンなしでどこまで戦えるのか見たかったのかもしれませんが、やはりレベルの違う選手である事を証明してしまいました。何とか出て行かないでほしいものです。

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