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【Newcastle×Arsenal】やっぱりオーバメヤン!若手抜擢のアーセナルが守り切って勝ち点3!

ええっ!ネルソン、ウィロック、チャンバース⁉エジルとコラシナツが出られないとはいえ、エミレーツカップかと目を疑うようなスタメンです。プレミアリーグ2019-20シーズンの開幕戦、ニューカッスルVSアーセナル。ベンチを見ると、ダヴィド・ルイス、ダニ・セバージョス、ラカゼット、ルーカス・トレイラ、ニコラ・ペペと、豪華な顔ぶれが並んでいます。そろそろスタメンを紹介しないといませんね。レノ、モンレアル、パパスタソプーロス、チャンバース、メートランド=ナイルズ、ジャカ、グエンドゥジ、ネルソン、ウィロック、ムヒタリアン、オーバメヤン。対するスティーヴ・ブルース新監督のチームは、ジョエリントン、アルミロン、マット・リッチー、ロングスタッフ、シェルヴィ、シェア、ラッセルズが揃ったベストチョイスです。

慎重に立ち上がったアーセナルに対して、ニューカッスルは前からプレスをかけ続けています。10分を過ぎても両者ともノーチャンス。ジャカとグエンドゥジは縦パスを入れるポイントを見出せず、無難なパスワークに甘んじています。ウィロックのドリブル以外に見どころがないアウェイチーム。ニューカッスルの最初のチャンスは17分、マット・リッチーの速いクロスをニアで合わせたジョエリントンのヘッドは、右に流れていきます。20分、左からボックスに侵入したシェルヴィが右足で放った強烈なボレーは、ニアポストの外側を叩きました。

23分、ガナーズがようやく決定機を創ります。ジャカの縦パスで前線に飛び出したモンレアルは、中途半端に飛び出したGKドゥブラフカを視野に入れながら、ニアのミキに短いラストパス。力んだ左足シュートは枠を越えたものの、前線に厚みがあるナイスアタックでした。26分、中央で2人をかわしたジョエリントンのシュートは、間合いを詰めたレノが正面でキャッチ。30分までのシュート数は4対1で、昨季プレミアリーグ13位が上回っています。

31分、ウィロックの勇敢なタックルからカウンターが発動。ミキが左に浮かしたボールが一瞬空いたオーバメヤンに届きますが、左足のワントラップボレーはドゥブラフカが冷静にCKに逃れます。39分、右サイドでパスを受けたアルミロンが、前が空いているのを見てミドルを放つも明らかに上にアウト。両者ともオンターゲットを1本しか記録できず、前半はスコアレスで終わりました。プレミアリーグ2018-19シーズンはアウェイで7勝4分8敗だったガナーズは、内弁慶という評価を返上しなければTOP4奪還は望めないでしょう。

後半開始から押しているのはニューカッスル。ミキが何度もドリブルでカウンターを仕掛けますが、ラストパスが味方に合わず、ドゥブラフカを脅かすシーンはありません。52分、ジャカの縦パスでオーバメヤンがラインの裏に出るも、左足のシュートはドゥメが間に合ってクリア。CKをヘッドで触ったジャカは、枠に収めることができません。トラブルを抱えたシェルヴィが54分に下がり、代役はウィレムス。58分、ガナーズの先制点はメートランド=ナイルズの素晴らしいインターセプトから生まれました。一気にサイドを攻め上がったSBが、逆サイドでフリーになっていたオーバメヤンに完璧なアーリークロス。昨季プレミアリーグ得点王は、文句なしのトラップの後、難なくGKの脇を抜きました。

64分、ウィロックに代わってダニ・セバージョスがプレミアリーグデビュー。67分にはロングスタッフが下がり、22歳の快足FWサン・マクシマンが登場します。71分、来ましたニコラ・ペペ!ネルソンと代わったニューフェイスが右に入り、ミキは左にまわっています。80分に中央を上がったミキの速いパスがエースに通りますが、厳しいチェックを受けフィニッシュに持ち込めません。84分、中に斬り込んだサン・マクシマンのシュートはレノが右に飛んでキャッチ。直後、ミキに代わって入ったのは、18歳の新戦力マルティネッリです。

89分、サン・マクシマンのドリブルをメートランド=ナイルズが止めると、拾ったジョエリントンのシュートはバーの上。ニューカッスルは決定機を創れないまま、4分の追加タイムは終わりを告げました。0-1、アーセナルが幸先いい勝ち点3。まずはボスに謝らないといけません。「スタメンは妥当だった」と。ニコラ・ペペとダニ・セバージョスはチームにフィットしておらず、パスやスローインがずれるシーンが目立ちました。ダニ・セバージョスは、味方のプレイを覚えれば真価を発揮してくれるでしょう。サン・マクシマンのチェックに忙殺されたニコラ・ペペは、頭から使われる試合でテクニックを確認させていただければと思います。

MVPを挙げるなら、90分間もらえる位置に動き続けたグエンドゥジ、クロスのコースを的確にカットし続けたチャンバース、左サイドを落ち着かせたモンレアルです。守備では時折危険なシーンを招いたメートランド=ナイルズも、オーバメヤンへのアシストは見事でした。スティーヴ・ブルースの空回りに助けられた感はありましたが、最終ラインとレノは判断ミスなくクリーンシートに辿り着くことができました。次節はエミレーツでバーンリー。チェルシーからやってきたベテランCBを起用するのか、まずまずの出来だったパパスタソプーロスとチャンバースを続行させるのか。チームの長期的な成長を考えているようにみえるエメリ監督の采配に注目です。

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“【Newcastle×Arsenal】やっぱりオーバメヤン!若手抜擢のアーセナルが守り切って勝ち点3!” への5件のフィードバック

  1. むん より:

    いやあ、PL(現実)が戻ってきた感じですね。

    新戦力のフィット感がないのは仕方ないとして、戦術的な上積みがなさそうなのが気になります。今日は相手の拙攻に助けられただけ。

    個人の能力だけで何とかするならヴェンゲルさんと変わりませんよ、と言いたくなります。

    シティ、リバプールにどれだけ近づけるか…シーズンはこれこらですね。

  2. ガナユ より:

    間でうまく受けれないのと中盤の追い越す動き出しがなさ過ぎて完全にグダグダでしたね(笑)

    個人的にはムヒタリアンにMVPあげたいですね。他の人からは殆ど得点の匂いがしなかったので。

    セバージョスはずれるシーンが多かったですが、前を向いた時のプレーの精度は非常に高い印象を受けました。楽しみですね。

    ニコラペペは敢えて動画など見ずに見たのですが、今回の試合ではあまりわかりませんでしたので次に期待ですね。

  3. うー より:

    ムヒタリアン海外だと批判ばっかされてる…
    今日のムヒタリアンドリブルで仕掛けたりピンポイントでオーバに合わせたり結構いいなと思いましたけど

  4. エミリー より:

    昨日のシティの残像が頭にあるうちに、我がアーセナルの開幕戦を見て、厳しい現実に打ちのめされました。
    とりあえず、去年のままだなと(笑)
    若手が仕切ろうがベストメンバーだろうが、アーセナルってこうだよねっていう試合でしたね。
    ニューカッスルが足踏みしてくれてなきゃ勝てない試合でした。
    得点シーンこそ、おおっ!って感じですが、試合内容はポジティブにとらえるのが難しいものでした。
    みんな頑張ってて、良い所もたくさんあるけど、悪いところもたくさんあるっていう、手放しで褒めてあげられないプレーをするんですよねえ、アーセナルの選手って(泣)
    新加入組に関しては、セバージョスはそのうちやり方を見つけてくれそうですが、ペペは宝の持ち腐れにならないか心配です。
    ペペを使う戦術とスペースが必要で、そのノウハウがアーセナルに無さそうな気がしてしまいました。
    エメリ監督!お願いしますよ!!

  5. 一介のグーナー より:

    身の丈に合ったフットボールで。

    自分もチャンバースがよかったと感じました。
    チームのファンからすら糞みそに言われてた選手が活躍するカタルシス。がんばれ。

    ペペにはまったくもって驚いたけどそこまでか?という移籍期間を経てやっぱりな感じ。
    でも良く勝ったよ。今年も応援します。

    —–
    ニコラ・ぺぺ、24歳でリールからというとジェルビーニョを思い出すんですよね。
    ジェルビーニョも移籍する直前のシーズンは15G11Aという好成績でしたし。
    7200万叩いてジェルビーニョと同じ末路になるなら全く笑えないです

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