イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Tottenham×Saints】クルゼフスキ無双!シンプルなアタックが冴えたトッテナム、4発圧勝!

リシャルリソンは出場停止で不在、オリヴァー・スキップは負傷欠場ですが、トッテナムは主力健在でプレミアリーグの開幕を迎えています。サウサンプトン戦の布陣は3-4-2-1。GKロリス、DFロメロ、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィス。WBにエメルソンとセセニョン、センターはホイビュルク&ベンタンクール。前線にはクルゼフスキ、ハリー・ケイン、ソン・フンミンが並んできます。

キックオフから押していたのはセインツ。ホームチームは、3分にCKをもらって落ち着きました。序盤のサイドの攻防はイーブン。12分のセインツの波状攻撃は、スパーズ守備陣が落ち着いて対応できているように見えたのですが、左からのジェネポの折り返しとウォード=プラウズの豪快なボレーは完璧でした。

バウンドして左に飛んだボールは、ロリスの指先を抜けてネットへ。先制されたスパーズは、マイボールを大事にしながら相手の隙を窺っています。16分のセセニョンのクロスは、ハリー・ケインに合わず。淡々とボールをまわしていたチームが同点に追いついたのは、21分でした。

右サイドのクルゼフスキが、左足でファーにクロスを送ると、走り込んだのはライアン・セセニョン。カイル・ウォーカー=ピータースの裏で合わせたヘディングは文句なしで、バズヌが触れる弾道ではありませんでした。

30分には、ホイビュルクのロングフィードがボックス左のソン・フンミンへ。ニアを狙ったシュートは、バズヌがセーブしてCKです。左からのキックとクロスをクリアされた後、左サイドのソン・フンミンがニアに入れたボールを、エリック・ダイアーが頭でスライドさせてゴールに流し込みました。

逆転してからは、完全なるスパーズペース。ボールを奪われてからの寄せが速く、ホイビュルクとベンタンクールが前線が動く時間を創りながら左右に散らしています。38分、ソン・フンミンが左に流したボールをベン・デイヴィスが縦に持ち込み、左足で強烈なミドル。バズヌが左に弾き、決定的なビハインドを回避しました。

40分、敵陣で奪ったホイビュルクが前にいたソン・フンミンにフィード。ロメウをかわした7番がシュートチャンスを迎えます。決定的なポジションを得るために、ベドナレクまで抜こうとした昨季プレミアリーグ得点王は、しつこいチェックに根負けして打ち上げてしまいました。

前半終了間際に、エメルソンのクロスに合わせたハリー・ケインのボレーは、ニアを締めたGKがセーブ。2-1で折り返したスパーズは、後半もポゼッションを取っています。50分、ベン・デイヴィスのアーリークロスを叩いたエメルソンのヘッドは、バーを越えていきました。

52分には、右からカットインしたクルゼフスキが決定的なスルーパスをセセニョンに通しますが、左足のフィニッシュはカイル・ウォーカー=ピータースがスライディングでブロック。スパーズの追加点は、62分のカウンターです。ドリブルで上がったエメルソンがホイビュルクに預けて左に流れ、ソン・フンミンの縦パスをもらって中央に折り返すと、必死に戻ったサリスが枠に入れてしまいました

3-1となった1分後、右のエメルソンに美しいスルーパスを通したのはホイビュルク。フリーでゴールラインまで持ち込んだWBがニアのクルゼフスキに流すと、完璧なフィニッシュが左のサイドネットに決まりました。コンテ監督は、66分にイエローをもらっていたセセニョンを下げ、プレミアリーグデビューとなるイヴァン・プリシッチを投入。残り時間は25分を切っています。

68分には、クルゼフスキが右サイドを突破し、中央のソン・フンミンにグラウンダー。7番のワンタッチはスティーヴンスの手に当たるも、ジャッジはCKでした。トッテナム・ホットスパー・スタジアムに勝負を争う雰囲気はありません。1ゴール1アシストのクルゼフスキは、右サイドを蹂躙し続け、サポーターを喜ばせています。

コンテ監督は、86分にドハーティー、ルーカス・モウラ、イヴ・ビスマ、ラングレを起用。新戦力にプレミアリーグのピッチを確認させて、悠々と試合を畳みました。開幕戦を勝利で終えたロンドン勢のなかで、最も強さを感じさせた4-1圧勝。クルゼフスキは無双状態で、ホイビュルクとベンタンクールの的確なパスワークもハイクオリティでした。

左右でプレイする機会が多かったハリー・ケインは、シュートを2本しか打っておらず、次節のチェルシー戦に期待。リシャルリソンとペリシッチがフィットすれば、プレミアリーグとチャンピオンズリーグの両立も問題ないでしょう。コンテ監督とパラディチSDは、補強を続けるのでしょうか。CBの強度が上がれば、今季のスパーズは2強を脅かすチームになるかもしれません。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す