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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Everton】ビッグチャンスのミス6回、何とか2-0勝利…ラシュフォードは大丈夫?

サウサンプトン戦で1発レッドを喰らい、4試合出場停止となったカゼミーロが不在の最後の試合。オールド・トラフォードで開催されるプレミアリーグ30節の中盤センターは、ブルーノ・フェルナンデスとマクトミネイのコンビです。

ショーン・ダイクが就任してからのエヴァートンは、3勝3分2敗と復調気配。直近2戦は、チェルシーとトッテナムを相手に連続ドローと、しぶとくポイントを積み上げています。リヴァプールに7-0で敗れた後、3試合で1ゴールのマンチェスター・ユナイテッドは、先に決められなければ難しい戦い方を強いられそうです。

テン・ハフ監督は、1-0で勝ったブレントフォード戦から最終ラインの3枚を入れ替えています。GKデ・ヘア、DFワン=ビサカ、マグワイア、リサンドロ・マルティネス、マラシア。センターにブルーノ・フェルナンデスとマクトミネイ、2列めはアントニー、ザビッツァー、サンチョ、最前線は今季プレミアリーグ28試合15ゴールのラシュフォードです。

立ち上がりの3分、ブルーノ、マラシア、サンチョとつながって左サイドへ。ボックス左でパスを受けたザビッツァーのシュートは、マイケル・キーンに当たってCKです。マラシアから奪ったデマライ・グレイが仕掛けた6分のショートカウンターは、逆サイドに走り込んだゴドフリーをアントニーがつぶしました。

マンチェスター・ユナイテッドの最初の決定機は8分。マグワイアのクリアが前線に上がり、抜け出したラシュフォードがピックフォードと向き合うと、工夫がなかったシュートはGKが足でブロックしています。右サイドからの二次攻撃は、ブルーノがニアに上げたクロスにラシュフォードが飛び込みますが、前に出た守護神にコースを塞がれました。

11分には、ブルーノの縦パスを受けたアントニーが中央に持ち込み、左の10番にラストパス。ドリブルからシュート態勢に入った瞬間、足元に飛び込んでクリアしたのはイオビです。CKから、ボックス入り口のアントニーが放った一撃は、左のポストにヒット。こぼれ球に先着したワン=ビサカが無人のゴールに転がすと、ボールは右に逸れてしまいました。

19分、右サイドでタルコフスキーがシムズに当て、コールマンのリターンをボックス右で受けたシムズはどフリー。ニアもファーも空いていたため迷ったのか、明らかなミスキックはファーポストの外に流れていきます。21分、左からスプリントしたのはサンチョ。中央のアントニーがボックス右に転がすと、ザビッツァーのシュートはGKの守備範囲です。

22分にブルーノの絶品サイドチェンジがアントニーに通り、右からドリブルで運んでピックフォードと1対1。止めやすい高さのフィニッシュはイングランド代表が冷静にセーブし、先制を許しません。25分にも、デ・ヘアのロングパントでアントニーがひとり旅となりますが、時間がかかりすぎてゴドフリーにカットされてしまいました。

さらに1分後、マクトミネイの縦パスでフリーになったラシュフォードも、右足のシュートをGKに止められます。これだけ1対1のチャンスがあって、なぜ決まらない?決められなかった10番は、28分のブルーノのロングフィードでまたもや左から抜けるも、脇を通すだけでよかったボレーを飛び出したピックフォードの右足に当てました。

35分、ワン・ビサカの後方からの浮き球を叩いたザビッツァーのボレーは、クロスバー越え。ようやく先制ゴールが決まったのは36分でした。強引な中央突破を諦めたラシュフォードが右のサンチョに預けると、斜めに転がしたきれいなラストパスがマクトミネイの足元へ。ニアを抜いたダイレクトショットは、パーフェクトです。

42分、サンチョのアーリークロスを10番が頭で触り、アントニーがゴールライン際でキープ。落としを叩いたワン=ビサカのシュートは、ゴドフリーが頭でクリアしています。追加タイム1分、マラシアのサイドチェンジがアントニーへ。ゴドフリーをかわして放ったコントロールショットをGKに読まれると、21番はピッチを叩いて悔しがっています。

前半だけでシュート21本、オンターゲット6本、ビッグチャンスミス6回!背後をとられまくったショーン・ダイク監督の応急処置は、ゴドフリーをマイコレンコです。後半も押しているのはマンチェスター・ユナイテッド。時折見せるエヴァートンの速攻は、マグワイアとリサンドロ・マルティネスが丁寧にカットしています。

ホームチームは前半と同様に攻めてはいるものの、サンチョ、ラシュフォード、ブルーノのパスとムーブがずれるシーンが目立っています。最初の15分はシュートゼロ。60分にアントニーが下がり、右にサンチョ、センターにマルシアル、ラシュフォードが左という布陣です。

65分のシムズとイオビの連打は、リサンドロ・マルティネスとマラシアがブロック。67分にマン・ユナイテッドが仕掛けた久々のカウンターは、ザビッツァーのクロスをフリーで合わせたブルーノのヘッドをピックフォードが上に弾き出しました。70分のラシュフォードのミドルは抑えが効かず、枠を越えていきました。

プレミアリーグ4位の追加点は71分、リサンドロ・マルティネスのロングフィードをコールマンがトラップミス。拾った10番が中央で空いていたマルシアルに渡すと、冷静だった9番はGKの逆を取って中央に流し込みました。76分、大きな拍手を背中に受けて、エリクセンがピッチへ。フレッジも同時に中盤に入り、ザビッツァーとサンチョがベンチに下がりました。

79分、マンチェスター・ユナイテッドに激痛のアクシデント。前線に走り込んだラシュフォードがゴールラインの外に出て、内転筋を押さえています。代わって入ったのは、ヴェグホルスト。左足を引きずっている10番は、すぐに戻ってこられるようには見えません。最後まで攻めたホームチームが2-0完勝。暫定3位で、ブレントフォードVSニューカッスルの結果待ちです。

CBの脇に下がってビルドアップに参加し、素晴らしいロングフィードを8本通したブルーノが輝いた一戦。アグレッシブに攻めたワン=ビサカとマラシア、ポジショニングがよかったザビッツァー、的確なラストパスでマクトミネイに決めさせたサンチョも、次に期待したくなる出来でした。久々とは思えなかったエリクセンは、すぐにフィットするのではないでしょうか。

ああ、ラシュフォード…!ビッグチャンスでのミスを4つ記録したストライカーは、ゴールなきまま足を痛める最悪の1日となってしまいました。復帰まで時間が必要となったとしても、カゼミーロ、エリクセン、ブルーノ、アントニー、サンチョ、マルシアル、ヴェグホルストが揃えば、勝ち続けられると信じましょう。次戦はセヴィージャとのEL準々決勝。もちろん、必勝です。


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