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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Tottenham×Brighton】同点ゴール取り消し、PKはもらえず、痛恨のミスで失点…ドンマイ、三笘!

プレミアリーグ29試合で勝ち点50のトッテナムと、27試合で46のブライトンが激突するシックスポインター。4位マンチェスター・ユナイテッドと6ポイント差のスパーズは、敗れればCL出場権獲得が遠のきます。一方、直近5試合を3勝2分と好調のブライトンは、勝てばTOP4の椅子が視野に入ってきます。

スパーズの前線はソン・フンミン、ハリー・ケイン、クルゼフスキ。ブライトンはソリー・マーチ、ウェルベック、三笘薫で、中盤にはマック・アリスター、カイセド、パスカル・グロスが揃っています。キックオフからしばらくは、中盤でのせめぎ合いが続き、ブライトンの最初のチャンスは5分のCKでした。

左からのボールがファーに届くと、フリーで走り込んだ三笘が左足でタッチ。詰める選手はおらず、カットしたエリック・ダイアーが冷静にクリアしました。スパーズの先制は10分。ペリシッチからパスを受けてカットインしたソン・フンミンに対して、フェルトマンはコースを切れず、右足のコントロールショットが右隅に決まりました。

アジア人初のプレミアリーグ通算100発めを決めたアタッカーに、サポーターは盛大な拍手を送っています。反撃に出るブライトン、スパーズは速攻で対抗。前線の3人で仕掛けた16分のカウンターは、迫力がありました。ボックス右に走ったエースにクルゼフスキが斜めのラストパスを通すと、必死に着いたフェルトマンがコースに体を入れ、右足のショットをニアに外させました。

直後、右からの浮き球を中央でもらった三笘がワントラップボレーを右隅へ。同点かと思いきや、VARはトラップが右腕と指摘したようです。26分にマック・アリスターが放ったミドルは、ロリスが右に飛んでビッグセーブ。1分後、敵陣で奪ったカイセドのコントロールショットは、右のポストを直撃しました。

29分、下がって受けたハリー・ケインが前にいたソン・フンミンに預けると、左からスプリントしたホイビュルクにラストパスが通ります。左足のシュートはルイス・ダンクが足元に飛び込み、ボールは左にアウト。33分のブライトンの同点ゴールは、右からのCKです。ボールがファーに入ると、今度は三笘ではなくダンクがフリー。完璧なヘッドが右隅に突き刺さりました。

1-1となった36分、マック・アリスターが狭いコースを通して、前線に出た三笘がシュート。ボールはペリシッチの足に当たり、高く跳ね上がりました。38分にパスカル・グロスのパスを右で収めたソリー・マーチは、カットインからの左足シュートがニアにアウト。42分に左にまわってドリブルで勝負した三笘は、2人にチェックされてクロスを上げられません。

43分、左からクロスを上げたのはペリシッチ。外からゴール前に入ったペドロ・ポロのヘッドは、クロスバーを越えました。前半は1-1。ポゼッションは38%対62%、シュート数は4対10、オンターゲットは1対4と、ブライトンが優勢でハーフタイムを迎えています。

後半の立ち上がりも、主導権を握っているのはブライトンです。50分に左から上がった三笘がドリブルで仕掛けると、ロメロが体を寄せてつぶしました。52分、自陣に引いたハリー・ケインがラインの裏を狙ったペリシッチに素晴らしいロングフィード。左に流れて打ったシュートは、GKスティールがぎりぎりで外にプッシュしました。

55分に右サイドでキープしたのはソリー・マーチ。ニアに入ってパスをもらったウェルベックが反転して放ったシュートがネットを揺らすも、マック・アリスターの腕に当たったとジャッジされてノーゴールです。タッチライン沿いで揉み合いが始まったのは57分。レッドカードをもらったのは、デ・ゼルビ監督とステリーニ監督です。

64分にボックス左手前でキープしたペリシッチは、打つと見せかけてハリー・ケインに縦パスをフィード。右足のダイレクトショットは浮いてしまいました。1分後、右からゴールに迫ったのはクルゼフスキ。切り返しから左足で打ったミドルは、ファーポストの外に逸れていきます。右からのFKを叩いた69分のフェルトマンのヘッドは、惜しくも右のポストの脇を抜けていきました。

79分、勝ち越しゴールはスパーズ。きっかけとなったのは、自陣での三笘のミスパスでした。奪ったロメロからソン・フンミン、ホイビュルクと右サイドでつながり、折り返しに走り込んだハリー・ケインが強烈な一撃を左のサイドネットに突き刺しました。

残り10分、必死で攻めるブライトン。ソリー・マーチとエストゥピニャンがクロスを入れる形は創れるものの、ことごとくスパーズ守備陣にクリアされています。ソリー・マーチのクロスが三笘に届いたのは97分。ゴールを狙わず、味方に打たせようとしたヘッドはクリアされてしまいました。

間もなく笛が鳴り、2-1のままでタイムアップ。大苦戦のトッテナムは勝ち点を53に伸ばし、TOP4フィニッシュに望みをつなぎました。三笘にとっては、悔しい一戦。前半は同点ゴールをハンドで取り消され、後半はホイビュルクに引っかけられて転倒したシーンでPKを取ってもらえず、自陣でのミスがスパーズの決勝ゴールにつながってしまいました。

ソン・フンミンとハリー・ケインの鮮やかなゴールを称えつつ、ポゼッション65%、シュート数9対15とビッグ6を圧倒したブライトンもリスペクトしたいと思います。カイセド、マック・アリスター、パスカル・グロスがパスを通しやすい距離を保ち、エストゥピニャンとソリー・マーチが外から獰猛に突っ込むアタックは迫力がありました。

前半は中に絞っていた三笘は思うようにボールに絡めず、外でもらう形を増やした後半は、2人がかりで封じられました。ブライトンは、後半は焦りが生じたのか持ちすぎるシーンが増え、ミドルレンジから打たなくなってしまいました。遠めから狙い、相手のラインを引き上げれば、三笘やエヴァン・ファーガソンが裏に入り込む形を作れたのではないかと思われます。

勝ったスパーズの次節は、降格ゾーンから脱したボーンマス。しっかり勝ち切り、いいコンディションでニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプールの難敵3連戦を迎えたいものです。敗れたブライトンは、3戦連続ノーゴールのチェルシー。ランパードが手探りの今なら、3ポイントを狙えるのではないでしょうか。両者ともに、次節も楽しみです。


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