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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Newcastle】司令塔不在でも若手躍動!ワンチャンスを活かしたマン・シティ、完勝!

ケヴィン・デブライネほどのキーマンのリタイアは、フツーのチームなら一気に崩れかねない激痛のアクシデント。しかしマンチェスター・シティは、稀代のプレーメイカーを欠いてもレベルが落ちません。ニューカッスル戦で、ハーランドの後ろにいたのはフォーデン、フリアン・アルバレス、グリーリッシュ。とりわけ素晴らしかったのは、ベルギーの司令塔の代役を務めたフォーデンでした。

アーリング・ブラウト・ハーランドは世界一と評されるストライカーですが、10メートル走と競り合いの強さで勝負するワンタッチゴーラーゆえ、うまく封じられるとスペースを創るだけのゴーストと化してしまいます。セヴィージャをPK戦で制したUEFAスーパーカップのスタッツは、70分にピッチに入った選手のようでした。

ボールタッチ15回、パス成功6本、シュート1本、デュエルと空中戦は1勝5敗。堅守が売りのマグパイズも、オンターゲットを2本打たれながらも昨季プレミアリーグ得点王を自由にさせませんでした。シュート4本のうち3本は、フォーデンが的確なタイミングで出したラストパス。ラインの裏を取った59分のチャンスも、フォーデンが縦に出した強いボールからの突破です。

最後まで決められなかったエースは、ボールタッチ23回、パス成功6本、デュエルは6戦全敗。寄せが速いボトマン、シェア、ダン・バーンと対峙して焦ったのか、うまくミートできずに右に逸らすシュートが目立ちました。右足で打った65分の決定的な一撃は、ポープが足でブロック。息詰まる接戦となったのは、エディ・ハウが構築した最終ラインが終始冷静だったからです。

エースが苦しんだ試合で唯一のゴールを生み出したのは、同じ23歳のフォーデンとフリアン・アルバレスでした。31分のコヴァチッチのスルーパスで右に流れた47番は、脇にいたアルゼンチン代表がフリーになっているのを視界に捉えていました。ジョエリントンが追いつく前にラストパス。トラップしたフリアン・アルバレスは、ゴールを見ずに右足を振り抜きました

強烈なシュートがポープの指先を弾き、ファーのサイドネットへ。これより高ければ枠にいかず、低ければセーブされていたでしょう。ひとたびリードされると、近年の強化で堅牢になった守備がやっかいです。ビハインドを背負ってから余裕を失ったマグパイズは、細かいミスでチャンスを不意にするシーンが目立ちました。

ポゼッション60%対40%、シュート数14対7、オンターゲットは4対1。アウェイチームのシュートにエデルソンが反応したのは、ロドリのミスを突いて仕掛けた70分のショートカウンターから、ハーヴィー・バーンズが右隅を狙ったシーンのみでした。1-0ながら、昨季プレミアリーグ王者の完勝といっていいでしょう。

難敵ニューカッスルに競り勝ったペップのチームは、シェフィールド・ユナイテッド、フラム、ウェストハム、ノッティンガム・フォレスト、ウルヴスと与しやすい相手が続きます。デブライネがいなくても、マフレズが抜けた穴が埋まらなくても、8節のアーセナル戦までは無敗で駆け抜けるのではないでしょうか。

ジョアン・カンセロとラポルテが離脱しても最終ラインは8人で、グヴァルディオルがフィットすれば問題はなさそうです。層が薄くなった前線に1~2枚足せれば盤石。怖いのは、ハーランドとロドリの長期離脱ぐらいです。前人未到のプレミアリーグ4連覇、2年連続のトレブルという偉業達成に向けて、彼らの視界は悪くありません。(フリアン・アルバレス 写真著作者/Hossein Zohrevand)


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