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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Crystal Palace×Arsenal】冨安に厳しすぎるレッド…PKを決めたアーセナル、逃げ切りで連勝!

マック・アリスターはアンカーなのか。メイソン・マウントの加入でカゼミーロの負担が増大しているのではないか。プレミアリーグ2023-24シーズンの最初の2試合で、早期に移籍が決まった中盤のキーマンが苦しんでいます

アーセナルにも、議論のテーマとなる選手がいます。チェルシーからやってきたカイ・ハヴェルツ。ノッティンガム・フォレストとの開幕戦は、左のインサイドとしてプレイしましたが、持ち味を発揮したとはいえません。クリスタル・パレスとのロンドンダービーは、次につながる一戦になるのでしょうか。

アルテタ監督のスタメンは、勝っても負けても疑問視されるでしょう。GKラムズデールはいいとして、最終ラインはトーマス、ベン・ホワイト、サリバ、冨安健洋。左のCBはガブリエウのほうが、安心して観ていられそうです。MFデクラン・ライス、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツ、FWサカ、エンケティア、マルティネッリ。冨安以外は、初戦と同じ顔ぶれです。

2分に右から上がったカイ・ハヴェルツが、ボックス左で空いていたマルティネッリにラストパス。中に斬り込んで打つよりも、縦で勝負したほうが可能性は高かったでしょう。コースを塞がれた11番も、フォローしたサカもDFにぶつけて先制ならず。トーマスは中央に絞り、デクラン・ライスと並んでプレイしています。

8分に楔のボールを受けたオドソンヌ・エドゥアールは、迷わず右のジョルダン・アイェウへ。冨安と勝負した9番の強引なシュートは、サリバが冷静にクリアしました。サカが右サイドのエンケティアに預けた14分のアタックは、ファーの2対1が見えなかったストライカーがスローダウン。冨安との2度めのマッチアップも制したアイェウのクロスは、ラムズデールがパンチしています。

オドソンヌ・エドゥアールにシュラップのスルーパスが入ったのは16分。ベン・ホワイトがカットすると、ホームチームは敵陣で奪い返し、エゼの強いシュートはラムズデールがキャッチします。28分、ウーデゴーアが左から蹴ったFKがゴール前へ。トーマスのヘッドは左に逸れていきました。

1分後に右サイドで囲んで奪ったガナーズは、すかさず速攻。サカのパスがボックス右のエンケティアに通ると、鋭いターンと巧みなタッチでアンデルセンをかわした14番は、GKジョンストンの脇を抜くフィニッシュを左のポストに阻まれました。

さらに36分、ボックス右手前に上がったデクラン・ライスが縦に転がしたスルーパスはパーフェクト。GKと1対1になったエンケティアは、チップキックを浮かしてしまいました。42分にウーデゴーアが右から放った強烈なミドルは、ジョンストンがビッグセーブ。ストライカーが2度の決定機を活かせなかったガナーズは、前半を0-0で終えています。

攻撃は右に偏っており、カイ・ハヴェルツはハーフタイムに代えてもいいと思える出来でした。後半に入り、ガナーズにチャンスが訪れたのは51分。FKを蹴ろうとしたマルティネッリが、ボックス右に流れたエンケティアを見てすかさず縦に出しました。飛び出したジョンストンと接触したストライカーは転倒。VARが作動し、ジャッジはペナルティです。

ウーデゴーアの今季プレミアリーグ初ゴールは、GKの逆を取って左に流し込んだPK。55分のクリスタル・パレスの反撃は、エゼ、オドソンヌ・エドゥアール、レルマ、アイェウと右につながり、角度のないところから放った一撃がニアに外れました。58分のエゼのFKはクロスバー越え。61分のスローインで冨安がもらった遅延行為のイエローは、厳しすぎるジャッジに見えます。

ボックス右にいたサカがトーマスに落としたのは62分。右足のダイレクトショットは、ジョンストンが上に弾き出しました。66分、富安が縦に滑らせたスルーパスでマルティネッリが抜け出すと、ニアで受けたエンケティアのシュートはグエイがブロック。こぼれ球を拾ったカイ・ハヴェルツは、この試合で唯一のシュートを右に外しました。

ガナーズのアクシデントは67分。アイェウのシャツを後ろからつかんだのは間違いありませんが、冨安に2枚めが出るとは思いませんでした。アルテタ監督はマルティネッリを下げ、ガブリエウを投入。79分にはエンケティアに代えてジョルジーニョです。85分、タイリック・ミッチェルのクロスに合わせたオドソンヌ・エドゥアールのヘッドは、右に流れていきました。

10人のアーセナルは、ホームチームに決定機を許しませんでした。唯一のピンチは95分。グエイの放り込みから中央で競り合い、左に流れたボールをオドソンヌ・エドゥアールとラムズデールが争ってこぼれ球になりました。詰めたタイリック・ミッチェルのボレーは枠にいかず。最後まで集中力を切らさなかったガナーズは、ブライトンとマン・シティに続く連勝スタートです。

最後はジンチェンコとキヴィオルを投入し、マイボールをキープしながら逃げ切り。苦しい展開でしたが、チームとして意思統一が図られており、追いつかれる雰囲気はありませんでした。冨安のイエローは、2枚とも微妙なジャッジ。1枚めの遅延も、取らないレフェリーのほうが多いのではないかと思います。

ティンバーが前十字靭帯損傷で長期離脱となる一方で、ジンチェンコが戻ってきました。偽SBの役割はレフティに託して、デュエル全勝だったトーマスを中盤に戻し、デクラン・ライスとウーデゴーアがインサイドという布陣を試してもいいのではないでしょうか。次節は、昨季プレミアリーグでダブルのフラム。アルテタ監督の用兵と戦術が気になります。


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