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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Everton×Arsenal】ダヴィド・ラヤは上々のデビュー。トロサールの一撃と堅守でガナーズ完勝!

アルテタ監督が、ついにGKを変えてきました。プレミアリーグ5節、エヴァートンVSアーセナル。ゴールマウスにはブレントフォードから獲得したダヴィド・ラヤ、中盤の左インサイドにファビオ・ヴィエイラが入り、ラムズデール、冨安健洋、カイ・ハヴェルツ、ガブリエウ・ジェズスはベンチスタートです。

まずは4-3-3の11人を確認しておきましょう。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ。MFデクラン・ライス、ウーデゴーア、ファビオ・ヴィエイラ、FWサカ、エンケティア、マルティネッリ。立ち上がりからジンチェンコはセンター、デクラン・ライスは右にポジションを取っています。

予想通り、ポゼッションはアーセナルで、エヴァートンはカウンター狙い。敵陣でマクニールから奪った8分のショートカウンターは、ウーデゴーアの縦パスがサカに通りません。10分のショートコーナーから、ジンチェンコの鋭いパスがボックス左のファビオ・ヴィエイラへ。中に持って打った右足のシュートは浮いてしまいました。

10分過ぎからアーセナルのビルドアップのラインが下がり、最終ラインから前線までの距離が遠くなっています。20分のマルティネッリのゴールは、起点となったエンケティアがVARで戻りオフサイド。2分後、マルティネッリは左のハムストリングを痛めてしまい、トロサールが呼ばれました。CL開幕直前のリタイアが、長期に及ぶものではないことを祈るしかありません。

26分、右サイドからベン・ホワイトが速いグラウンダーを入れると、クリアを拾ったデクラン・ライスの一撃はブランスウェイトがブロック。31分にカウンターを仕掛けたドゥクレは、止められた後にトロサールのミスタッチを奪い返し、ダンジュマのロングシュートはガブリエウが体に当てました。グイェのミドルはラヤがキャッチ。ガナーズは自陣でのミスに要注意です。

右サイドでベン・ホワイトとウーデゴーアが絡んだ40分のアタックは、ワンツーで中に入ったSBの左足シュートがピックフォードの正面です。前半はゴールレス。ポゼッション23%対77%、しかしシュート数4対3という数字は、プレミアリーグ開幕からの4試合で8失点のエヴァートンがうまく戦えていることを示しています。

後半開始からアーセナルがラッシュ。ファビオ・ヴィエイラのきわどいグラウンダーがファーに流れ、サカが拾って立て直すと、デクラン・ライスのスルーパスを受けたウーデゴーアの強烈な一撃は、ピックフォードのビッグセーブに阻まれました。49分のジンチェンコのミドルは、タルコフスキーが落ち着いてブロックしています。

ハーフコートマッチを続けながらも、シュートレンジで前を向けないアウェイチーム。58分、ウーデゴーアがボックス右に縦パスを入れると、エンケティアのシュートはタルコフスキーがスライディングでCKに逃れました。65分、エンケティアに代わってジェズス。ショーン・ダイク監督は、ベトをカルヴァート=ルーウィンです。

69分のショートコーナーから右サイドでつながり、ボックス右でキープしたサカがニアのトロサールにラストパス。狙いすました左足のダイレクトショットが、ファーポストを叩いてネットに吸い込まれました。0-1となった74分、右から抜け出したのはベン・ホワイト。逆サイドに上がったクロスを叩いたファビオ・ヴィエイラの左足ボレーは、ニアポストの外を抜けていきました。

攻め続けるガナーズは、77分にもカウンターからビッグチャンスを創ります。ハーフライン付近で奪ったボールが前線にいたウーデゴーアに渡り、ドリブルでボックスに入ると右足一閃。ピックフォードが弾いたボールを叩いたファビオ・ヴィエイラの決定的なシュートは、マイコレンコが足元に飛び込んでクリアしました。

80分にファビオ・ヴィエイラとジンチェンコが下がり、冨安健洋とカイ・ハヴェルツ。攻めなければならないエヴァートンは、中央へのボールをことごとくカットされています。0-1でOKのアーセナルは、うまく時間を遣いました。4分の追加タイムを含むラスト15分で許したシュートは、90分にカルヴァート=ルーウィンが右に蹴ったパスのようなボールだけでした。

ダヴィド・ラヤにとっては、悪くない自己紹介だったのではないでしょうか。唯一のオンターゲットだったグイェのミドルを懐に収め、パス成功率は94%。9本のロングフィードのうち7本を味方に通し、ラムズデールを凌駕するキックの精度をアピールしました。シュート4本&クロス成功2本のファビオ・ヴィエイラも及第点。カイ・ハヴェルツは次もベンチでしょう。

豊富な運動量とコーチングでCBの負担を減らしつつ、3回のドリブルと5本のロングフィードを成功させたデクラン・ライスは、このチームで10年過ごしたかのようです。トロサールの1発が決まるまでは、緊張感が高い展開でしたが、終わってみれば危なげない勝利でした。

チャンピオンズリーグのPSV戦の後、いよいよノースロンドンダービー。最大のテーマは、「絶好調のジェームズ・マディソンをいかに抑えるか」でしょう。マルティネッリが大事に至らなければ、アルテタ監督は今日の11人を起用するのではないでしょうか。4勝1分で昨季王者のすぐ下にいるチーム同士のシックスポインターが、今から楽しみです。


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