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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Newcastle×MAN.UTD】意思統一ができていたニューカッスル、戦術不在のマン・ユナイテッド…!

プレミアリーグ14節、土曜日のラストゲームは、チャンピオンズリーグの大事な一戦を無念のドローで終えた2チームの激突です。追加タイムが終わる直前に、リヴラメントの手にボールが当たってしまい、ムバッペのPKでパリに追いつかれたニューカッスルと、オナナがミス連発でガラタサライに3-3ドローのマンチェスター・ユナイテッド。負傷者の多さも、両者の共通項です。

最終ラインをいじったテン・ハフ監督は、ヴァランではなくルーク・ショーをCBに指名しています。GKオナナ、DFワン=ビサカ、マグワイア、ルーク・ショー、ダロト。中盤センターはマクトミネイとメイヌー、2列めはラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ。最前線は、エヴァートン戦で今季プレミアリーグ初ゴールを決めたマルシアルです。

立ち上がりからボールを動かしているのは、セント・ジェームズ・パークの熱きサポーターが後押しするニューカッスル。マンチェスター・ユナイテッドは、最終ラインが下がりすぎなければ、持たせる展開は悪くありません。5分にブルーノ・フェルナンデスが左から上がり、逆サイドに展開したアタックは、強引にカットインしたラシュフォードが奪われて終わりました。

7分のCKにバンザイしたオナナは、メンタルが心配です。1分後、右から出たボールをボックス内で収めたブルーノ・ギマランイスのシュートは、マグワイアがブロックしています。直後、ボックス右に走ったイサクは、浮き球をコントロールできず。11分にブルーノのスルーパスで左から抜け出したガルナチョは、ニアに打ったシュートをポープに足でブロックされました。

13分にも、ボックス左をガルナチョが突破。折り返しがボックスの外に流れると、ワン=ビサカのミドルは中央の渋滞に捕まりました。ニューカッスルの波状攻撃は15分。後ろに戻したボールを受けたトリッピアーがイサクに縦パスを通しますが、右足のシュートは体を寄せたルーク・ショーが防いでいます。

さらに16分、トリッピアーが斜めのパスをボックス右に入れると、走り込んだジョエリントンの折り返しがアルミロンへ。左隅を狙った決定的な一撃は、右に飛んだオナナのビッグセーブに阻まれました。リヴラメント、アンソニー・ゴードン、トリッピアー、アルミロンが交互にスプリントするサイドアタックに、マン・ユナイテッドは防戦一方です。

18分にミドルを右に外したブルーノ・ギマランイスは、19分に縦のスルーパスを走らせ、右から絞ってきたアルミロンをフリーにしました。左足のアウトで出したグラウンダーをワン=ビサカが足に当てると、こぼれ球はイサクの前へ。ワントラップで打った決定的なフィニッシュは、マグワイアがかかとに当てるファインプレーで枠の外に流しました。

縦のボールを幾度となく通すニューカッスルと、通せないマン・ユナイテッド。28分にもブルーノ・ギマランイスのフィードでマイリーが飛び出し、クロスをルーク・ショーに当てています。35分、右からスプリントしたのはトリッピアー。前でもらったアルミロンが切り返しでダロトをかわし、左足でドライブをかけたシュートは狙い通りに落ちませんでした。

39分、トリッピアーが左隅に蹴ったFKにオナナは1歩も動けず。決まったかと思って立ち上がった瞬間、ボールはバーを叩いて真下に落ちました。43分にリヴラメントが左から仕掛けた速攻は、アーリークロスにマグワイアが触ってCK。トリッピアーのキックがクリアされ、リバウンドを取ったシェアの足元に飛び込んだのもマグワイアです。

前半は何とか0-0、シュート数は13対2、しかしオンターゲットは2対1。後半立ち上がりからのニューカッスルのラッシュは、赤いシャツが必死にクロスをはね返しています。マン・ユナイテッドのプレスは連携がなく、前で2人が詰めても後ろがついてきません。55分、フェイントでコースを空けたジョエリントンのミドルは、オナナの正面です。

ニューカッスルの先制は56分。敵陣でトリッピアーがカットしたボールがイサクに届き、中央のブルーノ・ギマランイスがキープすると、アルミロンが中央に絞った裏でトリッピアーがフリーになりました。パスを受けたSBの高速グラウンダーは、ファーから入ってきたアンソニー・ゴードンへ。無人のゴールにプッシュしたウインガーは、今季プレミアリーグで6発めです。

58分のシェアのミドルは、オナナの頭上にアウト。テン・ハフ監督は61分にマルシアルとラシュフォードを下げ、ホイルンドとアントニーを投入しました。不振の10番はシュートゼロ、パス成功11本、ドリブル成功1回。現地メディアの記者やジャーナリストが、「何もできなかった」と酷評するスタッツです。

ニューカッスルが攻め続けて残り20分。ホイルンドはボールに3回触っただけで、アントニーはプレイしていません。73分、アントニーが右から上がったカウンターは、中央のホイルンドがつぶされて終了。ドリブルで仕掛けても抜けないレフティより、必死に走るペリストリのほうが期待できるのではないでしょうか。

78分、左から縦に出たジョエリントンの折り返しがフアーに流れると、マイリーの決定的なダイレクトショットはワン=ビサカが体を張ってブロック。80分にワン=ビサカとメイヌーに代わって入ったのは、アムラバトとレギロンです。82分、CKのクリアに反応したレギロンが強烈なボレー。シェアがゴール前でカットすると、こぼれ球を叩いたマグワイアもブロックされました。

このシーンでGKポープが腹筋を痛めたようで、ゴールマウスに入ったのはドゥブラフカ。ルーク・ショーのクロスのクリアをアントニーが決めた89分のゴールシーンは、直前に触ったマグワイアがオフサイドです。追加タイムは9分、ミッドウィークのパリはここから追いついています。しかし今夜は、残り1分を切ってからアムラバトがミドルを打ち上げただけでした。

ブルーノ対決は、右サイドの選手を動かし続けてゴールを生み出したギマランイスの圧勝。楔のボールを入れて左右に展開するアタックと、ボックスの両脇の攻略という意思統一ができていたホームチームは、それを実現するためには運動量が必要であることも心得ていました。相手が逃げ切りを図ろうとするまで、何もできなかったアウェイチームは完敗というしかありません。

ニューカッスルの波状攻撃に耐え続けるチームを、スールシャールの頃と同じだなと思いながら見ていました。指揮官も選手も変わっているのに、少ない運動量とスローなパスワークが変わらないのはなぜなのか。ブルーノのスルーパスとセットピースしか希望がなかったチームは、戦い方を見直さなければ、プレミアリーグでも欧州でも上位は望めないでしょう。

次節はチェルシー。ビッグ6との対戦ではトップレベルになるウェストロンドンに対して、今日と同じように引いてしまえば、同じ結果で着地してしまいそうです。テン・ハフの初年度は、前からのプレスと高い位置での囲い込みがはまった試合もありました。いま一度、指揮官がめざすフットボールを再確認して、今後につながる勝負をしていただければと思います。


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