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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Nottingham Forest】ホームでBチームに3失点、10番はPK失敗…どうしたチェルシー!

プレミアリーグで5試合連続ノーゴールで5連敗。1月にエンツォ・マレスカの後を継いだリアム・ロセニオールは、わずか107日で解任となってしまいました。8位に転落したチームを引き受けたカラム・マクファーレン監督は、FAカップのリーズ戦を1-0で制し、欧州の出場権獲得の希望をつなぎました。マンデーナイトのノッティンガム・フォレスト戦は、もちろん必勝の一戦です。

ピッチに登場した両チームのメンバーを見て、唖然としました。ノッティンガム・フォレストは、ヨーロッパリーグのアストン・ヴィラ戦から8人をチェンジしたBチームです。ニコ・ウィリアムズ、モラト、ミレンコヴィッチ、オラ・アイナの4バックは、ネッツ、モラト、ジャイール・クーニャ、アボットに入れ替わっていました。

今季プレミアリーグで先発した回数を、全員足しても14試合。中盤の軸となるエリオット・アンダーソンはベンチにいます。代役のイエーツがキックオフのピッチに立ったのは、7節のニューカッスル戦のみ。前線を見ても、ギブス=ホワイトとエンドイェが先発から外れており、アウォニイ、バクワ、ジェームズ・マカティはリーグ戦でトータル2ゴールというプアなトリオです。

対するチェルシーは、ペドロ・ネト、ガルナチョ、バイノー=ギッテンスが不在ですが、最終ラインと中盤に違和感はありません。ロベルト・サンチェス、マロ・グスト、トレヴォ・チャロバー、トシン、ククレジャ、カイセド、ラヴィア、コール・パルマー、エンソ・フェルナンデス、ジェシー・デリー、ジョアン・ペドロ。左サイドの18歳のウインガーが目を引くぐらいです。

ヴィトール・ペレイラ監督は、プレミアリーグに残留するよりヨーロッパリーグ制覇を選んだのか?混乱したまま、スタンフォード・ブリッジのピッチを眺めていると、キックオフからわずか2分でアウェイチームが先制しました。ククレジャをかわしたバクワがファーにクロスを入れると、トレヴォ・チャロバーのマークを外したアウォニイのヘッドが左隅に決まりました。

いきなりリードされたチェルシーは、すかさず反撃。9分のFKを壁に当てたエンソ・ファルナンデスは、1分後にミドルシュートを右のポストに当てました。なおもチェルシーが迫るかと思いきや、エンソ・フェルナンデスのパスをインターセプトしたネッツが一気にボックス左に持ち込み、逆サイドに展開したボールがバクワにつながりました。

ククレジャ、デリー、トシンはドリブルに翻弄され、左足のクロスがファーに上がると、マロ・グストがアウォニイのシャツを引っ張って倒したようです。オンフィールドレビューを経て、ジャッジはPK。右のSBがイエローで済んだのは、幸運でした。イゴール・ジェズスがど真ん中に蹴り込んで0-2。ゴール欠乏症のチェルシーにとっては、あまりにも重いビハインドです。

18分にコール・パルマーが右から放ったミドルは、ファーポストの外。フォレストが速攻でチャンスをつかんだのは33分で、左からの浮き球を胸でトラップしたイゴール・ジェズスの左足ボレーは、ロベルト・サンチェスの正面です。44分のククレジャのクロスから、バクワと競って倒れたマロ・グストはPKをもらえず、立ち上がって放ったボレーはセルスがキャッチしました。

事件が起こったのは45分。右からのCKがファーでバウンドし、ジェシー・デリーが胸に当てたボールが浮き上がると、競り合ったアボットとウインガーが頭部を強打して、2人とも倒れ込んでしまいました。担架で運ばれた18歳は、すぐに意識が戻り、大事には至らなかったそうです。アボットもプレイを続行せず、ネコ・ウィリアムズとリアム・デラップがピッチに入っています。

PKのジャッジは妥当だったのか…その疑問は、コール・パルマーのキックをセルスが右手で止めた瞬間、かき消されました。前半は0-2のままで終了。ヴィトール・ペレイラ監督は、ギブス=ホワイト、エリオット・アンダーソン、ミレンコヴィッチを後半のピッチに送り出しています。勝負が決したのは52分。右サイドでカイセドの背後に出たのは、ギブス=ホワイトでした。

ゴール前に走り込んだアウォニイが、グラウンダーを左隅に流し込んで0-3。ハーフタイムにトシンと代わり、10ヵ月ぶりに復帰したコルウィルは、苦いリスタートとなりました。530分もノーゴールが続いているチームに、40分で4ゴールというオーダーは無謀でしょう。66分、再び事件発生。激突したロベルト・サンチェスとギブス=ホワイトは、両者とも頭を押さえています。

応急処置で包帯を施されたGKとMFは、ヨルゲンセンとクリス・ウッドに後を譲りました。ここからはチェルシーペースだったのですが、85分にコール・パルマーが放った右足のミドル以外は枠にいかず、10分の追加タイムに突入しました。青いシートが目立つようになったスタンドに、抗議のチャントが渦巻いています。

マロ・グストのクロスを、ファーにいたククレジャが頭で折り返したのは93分。胸でトラップしたジョアン・ペドロのオーバーヘッドはパーフェクトだったのですが、もう時間はありません。3発快勝のノッティンガム・フォレストは42ポイントで、18位のウェストハムに6ポイント差をつけました。ヴィトール・ペレイラ監督の用兵は、適切だったといっていいのでしょうか。

ノーゴールの呪縛から解放されたとはいえ、プレミアリーグで6連敗となったチェルシーは、6位以下が確定しました。アストン・ヴィラがヨーロッパリーグを制してリーグで5位となれば、チャンピオンズリーグの出場権は6位にも与えられるのですが、今の彼らがボーンマス、ブレントフォード、ブライトンより上にいけるとは思えません。

「BBC」のニザール・キンセラ記者によると、2024-25シーズンの決算でプレミアリーグ史上最高額となる2億6200万ポンドの税引き前損失を計上したチェルシーは、単年の赤字が5220万ポンドを超えると1740万ポンドの罰金を受けることになっています。さらに6970万ポンド以上となると、欧州の大会への出場権を剥奪されるので、大型補強を敢行できる状況ではありません。

来季の売上を7億ポンドと読んでいたクラブは、10位以下なら1億ポンド以上の下方修正を強いられます。高額のサラリーが必要な監督を招聘できるのか。コール・パルマーやコルウィルを売ってでも新戦力を獲得するのか。ストレスを溜めていたマレスカ監督をフォローしなかった経営ボードは、自分たちの責任とは考えていないのかもしれませんが…。(レヴィ・コルウィル 写真著作者/Cazza3012)


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