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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Nottingham Forest】ありがとうカゼミーロ、ブルーノ、そしてキャリック。

ティエリ・アンリとケヴィン・デブライネの偉大なる記録に肩を並べるのは、オールド・トラフォードのこの試合と信じていました。ブルーノ・フェルナンデスが20アシストに到達したのは76分。カゼミーロからパスを受けたマテウス・クーニャが右に持ち込み、右サイドに出た8番につなぐと、中央に入った高速クロスにエンベウモが左足を出してファーポスト際に決めました。

直近の12試合はゴールもアシストもなかったレフティは、今季プレミアリーグで10発め。久々のゴールを祝ってくれたアマド・ディアロを引き連れて、リーグレコードに辿り着いたブルーノ・フェルナンデスに駆け寄りました。ルーク・ショー、ダロト、マテウス・クーニャ、メイヌー、マグワイア…チームメイトに囲まれたキャプテンは、はにかんでいるようです。

プレミアリーグ37節のノッティンガム・フォレスト戦は、2025-26シーズンの最後のホームゲーム。スタンドにはカゼミーロを称える巨大な横断幕が舞い、「one more year」と残留を請うチャントが聞こえてきます。勝てば3位が確定するマンチェスター・ユナイテッドが先制したのは開始5分。マズラウィのクロスのクリアをボックス右で拾ったアマドは、ブルーノに預けました。

ゴールの左に出たハイクロスに先着したのはネコ・ウィリアムス。ヘディングのクリアの落下点に入ったルーク・ショーは、ダイレクトで打つと見せかけて、左足のトラップからミレンコヴィッチの股間を射抜きました。ボールは右のサイドネットへ。今季プレミアリーグで全試合先発のレフトバックが最後に決めたのは、2023年1月のボーンマス戦で、3年4ヵ月ぶりのゴールです。

ホームチームがリードしてからも、両者ともにアグレッシブで、20分からの決定機の応酬は見応えがありました。右にいたハッチンソンが斜めに出したスルーパスは、速度もコースもパーフェクトで、ギブス=ホワイトがラメンスと1対1。左足のシュートをGKが足に当てると、こぼれ球を拾ったマテウス・クーニャがメイヌーとパスをかわし、カウンターが発動しました。

右から上がったのはアマド、左はブルーノ・フェルナンデス。ドリブルでボックス手前に出た10番のチョイスは縦のスルーパスで、セルスと向き合ったエンベウモは、左にかわして放ったシュートをニアポストにぶつけてしまいました。前半は1‐0。リードをキープして後半に入ったマンチェスター・ユナイテッドは、53分のショートコーナーから同点ゴールを決められました。

エリオット・アンダーソンが右からクロスを入れた瞬間、ファーにいた選手たちはラインを上げていたのですが、ニアのブルーノが残ってしまいました。フリーのモラトのヘッドに、ラメンスはノーチャンス。1-1になった2分後のゴールは、メディアの格好のネタになるでしょう。ダロトのクロスをトラップしたエンベウモは、右腕でボールをはさんでいました。

強引なシュートはブロックされ、ピンボールのようにあちこちで跳ねたボールがマテウス・クーニャの足元へ。右隅に流し込んだフィニッシュは問題なしですが、ノーファールというジャッジにはツッコミが殺到するでしょう。「ボールは腰に当たった後、自然な状態だった腕に触れた」という解釈ですが、開いた右腕でコントロールしたという表現のほうがしっくりきます。

われわれは首位をめざすチームではなく、相手は残留を争うチームではないため、ウェストハムとアーセナルのように盛り上がることはないでしょう。ブルーノの素晴らしいアシストで2点リードとなった直後、エリオット・アンダーソンのクロスをギブス=ホワイトが左隅に流し込むと、そこからはスコアは動きませんでした。

最後のハイライトは96分。2対2のカウンターに持ち込んだブルーノ・フェルナンデスはなぜ、右脇をフリーで並走していたアマドにラストパスを出さなかったのか。ドリブルはカットされ、後ろからフォローしたダロトが左に回り込んで打ったシュートがファーポストを叩きました。最多アシスト記録の更新は、最終節のブライトン戦に持ち越しとなっています。

Thank you to everyone, to the players, to the staff, to wife, but the best thing in this club is you fans…is you fans.」。今までに見たことがない表情でスタンドを見上げたカゼミーロは、クラブにとって最も大切なのはファンと繰り返し、短いスピーチを終えました。今こそが、われわれにとって最高のお別れのタイミングなのだと自分に言い聞かせ、後ろ姿を見送るしかありません。

丁寧な言葉でスタンドに語りかける指揮官を見ながら、シーズンの終わりを意識しました。ありがとうカゼミーロ、ブルーノ、そしてキャリック。ラメンスもマグワイアもルーク・ショーも…と続けると、全員の名前をつぶやいてしまうでしょう。苦しい季節もありましたが、来季に希望がつながる素晴らしいシーズンでした。最後はブライトン。勝って終わりましょう。


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