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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

前線のチョイスとCBがポイント…マンチェスター・シティVSリヴァプール、直前プレビュー!

2017-18シーズンのプレミアリーグは1勝1敗で、CL準々決勝ではリヴァプールがダブル。2018-19シーズンはマンチェスター・シティが1勝1分とリベンジを果たし、昨季は1勝1敗のイーブンでした。過去2シーズンのプレミアリーグで、マッチレースを展開していた2強が日曜日に激突。今までのクセで、「勝ったほうが優勝に近づく」といってしまいそうですが、混戦模様の2020-21シーズンは両者とも課題を抱えながらの一戦となります。

フライデーナイトのニューカッスル戦を2-0で勝ったサウサンプトンが暫定1位に躍り出たため、リヴァプールは2位と記しておきましょう。5節のマージーサイドダービーでファン・ダイクを失ったクロップ監督は、ファビーニョとチアゴ・アルカンタラの不在を前提に布陣を決めなければなりません。サラー、マネ、ヘンダーソン、ワイナルドゥム、アーノルド、ロバートソン、ジョー・ゴメス、アリソンは当確。センターフォワードはフィルミーノかジョッタか、中盤はベテランか若手か、ジョー・ゴメスの相棒に誰を指名するのかが悩みどころです。

最終ラインの候補は、CLで150分無失点の19歳CBリース・ウィリアムズ、前節のウェストハム戦でプレミアリーグデビューを果たしたナット・フィリップス、負傷明けのジョエル・マティプ。若手や新戦力を慎重にフィットさせようとするレッズの指揮官は、経験値を重視してマティプを選ぶのではないでしょうか。ヘンダーソン、ワイナルドゥムとともに中盤を託されるのは、守備力を計算できるミルナーか。19歳のカーティス・ジョーンズと調子が上向いているシェルダン・シャキリは、劣勢になったときのオプションとして手元に置いておきたいカードです。

最前線のチョイスについては、「Why Reds guessing game will give Pep Guardiola a headache(レッズの予想ゲームがペップに頭痛を及ぼす理由)」と題したレポートを配信した「BBC」のスティーヴン・ウォーノックさんのアナライズを紹介しましょう。過去3シーズンのマン・シティ戦はすべてサラー、フィルミーノ、マネで、8試合通算10ゴール。「ジョッタがアタランタ戦でハットトリックを達成するまでは、フィルミーノだと思っていた」と記したレッズOBは、ジョッタ先発の可能性を否定できないとしています。

「フィルミーノはボールを押し上げるのを助けてくれる存在。激しいペースはないが、攻撃をビルディングする動きに優れている。中盤に下がってプレイすることもあり、ピッチのあちこちに出没するのが特徴だ」
「ブラジル人と同様に、ジョッタのプレスもエクセレントだが、スピードがあるカウンターアタッキングプレーヤーであり、左に出ていく傾向が強い」
「シェフィールド・ユナイテッド戦で試した4-2-3-1のフォーメーションはうまくいかなかった。この布陣を採用すると、MFのサポートを得たカイル・ウォーカーとジョアン・カンセロの前進を許してしまう」

記事のタイトルにおける「ペップの頭痛」は、レッズの前線のチョイスによって対応が変わるため、フィルミーノ起用とジョッタ抜擢の両方に備えなければならないということを意味しています。冒険を好まないクロップ監督は、いつもの3人でスタートし、後半の勝負どころでニューフェイスを投入するのではないかと思います。フィルミーノでもジョッタでも、ペップの最終ラインはルベン・ディアスとアイメリク・ラポルテがコンビを組むはずです。

マンチェスター・シティのほうも、前線をどうするかが重要なテーマとなります。直近の2試合はマフレズ、フェラン・トーレス、スターリングですが、CLのオリンピアコス戦でガブリエウ・ジェズスが途中出場し、復帰後12分でさっそくゴールを決めています。今季は4ゴール以上の勝利がゼロ。アーセナル戦はポゼッション59%、リーズ戦は47%という彼ららしくないスタッツを残しておりますが、レッズが相手となると持つのか、持たせるのか。勝負のポイントは、最終ラインにミスが出るかどうかと、どちらがより多くラインの裏を取るシーンを創れるかにかかっているのではないかと思います。

ファン・ダイクの存在感の大きさにため息を漏らすのか、ダヴィド・シルヴァを懐かしく思い出すことになるのか、あるいは…!? 注目の一戦は、日本時間の11月9日1時30分にキックオフです。


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