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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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祝・コミュニティシールド制覇!新生レスターは、得点力がある3人のストライカーに注目!

おめでとう、レスター!2021-22シーズンのコミュニティシールドは、FAカップ覇者がプレミアリーグ王者に競り勝ちました。勝負を決めたのは、マンチェスター・シティからやってきたケレチ・イヘアナチョ。87分にボックス右でボールをキープしようとしたナタン・アケから奪ったレフティは、縦に抜け出そうとした瞬間に足を引っかけられ、残り1分という最高のタイミングでPKを蹴る態勢に入りました。

右を狙ったキックはコースが甘く、ステッフェンに触られますが、グローブを弾いたボールはサイドネットに飛び込みました。2013年のU‐17ワールドカップで7試合6ゴール7アシストという素晴らしい数字を叩き出し、大会MVPに選出されたアタッカーは、将来を嘱望されながらもマン・シティで結果を出せず、2017年にレスターに放出されました。新たなチームでも力を発揮できず、最初の3シーズンはプレミアリーグ71試合9ゴール11アシスト。昨シーズンも1月までは10試合ノーゴールで、次の夏にはいよいよ放出されると目されていました。

ブレイクのきっかけは、2月3日のフラム戦で決めた先制ゴール。冴えないプレイに終始していたアタッカーを見捨てず、先発させたブレンダン・ロジャース監督のお手柄です。キックオフからプレイできるようになり、テンションが上がったイヘアナチョは、最終盤のプレミアリーグ12試合で11ゴール2アシストと大ブレイク。コミュニティシールドで古巣を相手にゲットした決勝ゴールで、2021-22シーズンはいいスタートを切れるのではないでしょうか。

今季最初のゲームに臨んだブレンダン・ロジャース監督は、戦い慣れたヴァーディーのワントップを選び、2列めにアヨゼ・ペレス、ジェームズ・マディソン、ハーヴィー・バーンズを配しました。私が注目していたのは、準備不足が明確だったグリーリッシュではなく、残り20分でヴァーディーと代わったパトソン・ダカと、80分からのプレイとなったイヘアナチョです。マン・シティ戦では、得点につながったシーンが唯一の見せ場でしたが、彼らとヴァーディーのコンビネーションが完成すれば、レスターの得点力はリーグNo.1を争うレベルになるはずです。

この夏獲得のパトソン・ダカは、昨季のオーストリアブンデスリーガで28試合27ゴール。ザルツブルグ出身ゆえ、サディオ・マネと比較されることが多いストライカーは、得点力だけを取ればレッズの10番を凌駕するのではないでしょうか。ロジャース監督の基本布陣は4-2-3-1か3-4-2-1ですが、ダカがマネ、イヘアナチョがサラーのポジションに入るクロップ仕立ての4-3-3を見てみたくなります。

34歳になったヴァーディーが不在のときは、ダカをセンターに据えてハーヴィー・バーンズに左をまかせればOKです。とはいえロジャース監督は、エンディディの相棒としてリールのリーグアン制覇に貢献したブバカリ・スマレという逸材を加えており、4-3-3はあったとしてもゴールがほしいシーンでのスクランブルでしょう。的確な補強でフォーメーションの多様性と層の薄さの解消を実現したレスターは、長期離脱となったフォファナの穴を埋めるCBを獲得できれば万全です。

開幕節は、ウルヴスとのホームゲーム。ロケットスタートで上位をキープするためには、4節にキングパワーでぶつかるマンチェスター・シティとの再戦を制したいところです。目標はもちろん、2年連続で獲り逃したプレミアリーグのTOP4フィニッシュ。もはや中堅クラブとは呼べないレスターの攻撃戦術に注目しましょう。パトソン・ダカ、楽しみです!


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