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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マンチェスター勢とスパーズに無敗…好調セインツを支える3人のキーマンに注目!

絶対的エースだったダニー・イングスに加えて、バートランド、ヴェステルゴーア、オバフェミが退団。即戦力といえる補強がなかったサウサンプトンは、10年ぶりにプレミアリーグから弾き出されるという結末もあるのではないかと思われました。開幕から7戦連続勝利なしで、17位という低調なスタート。16節のアーセナル戦で敗れたときは、降格ゾーンのバーンリーと5ポイント差の16位でした。

プレミアリーグ開幕から16試合で14ゴールは、下から3番め。完全移籍にスイッチしたウォルコットと、ネイサン・レドモンドは未だノーゴールです。右SBの座を勝ち取ったティモ・リヴラメントと、左にまわったカイル・ウォーカー=ピータースは期待以上のパフォーマンスを見せていたものの、前線の決定力不足は大きな課題でした。

苦しい戦いが続いていたハーゼンヒュットル監督のチームが、浮上のきっかけをつかんだのは、2-2で引き分けたクリスタル・パレス戦でした。その後、敵地でハマーズに勝ち、スパーズ戦をドローに持ち込むと、年明け初戦のブレントフォードとのホームゲームは4-1で圧勝。直近のプレミアリーグ10試合で5勝4分1敗と生まれ変わり、レスターやブライトンをかわして9位にジャンプアップしています。

マン・シティに1-1ドローで連勝を止めた後、スパーズとの2戦めはアウェイで2-3の逆転勝利。マン・ユナイテッド戦も1-1で、エヴァートン戦とノリッジ戦はいずれも2-0の連勝です。彼らはなぜ、残留争いから脱出できたのでしょうか。好調のチームを支える3人のキーマンを紹介しましょう。まずはキャプテンのジェームズ・ウォード=プラウズ。直近のプレミアリーグ10試合で4ゴール4アシストと、快進撃の旗振り役となっています。

FKから12ゴールは、18発のベッカムに次ぐプレミアリーグ歴代2位。今季も2本を決めているプレースキックのスペシャリストは、クロス本数49本がアーノルドに次ぐ2位、キーパス49本はリーグ4位です。スパーズ戦の後半には、右サイドから精度の高いクロスを2本入れて同点、逆転をアシスト。サポーターを熱狂させるアップセットの立役者になりました。

前線で動き回るチェ・アダムスも、序盤の沈黙が嘘のようにゴールを重ねています。2月は4戦3発1アシストで、堂々の月間MVP候補。チェルシーからローンで加わったアルマンド・ブロヤがスピードを活かしてラインの裏を狙うのに対して、チェ・アダムスは空いたスペースを見逃さず、有利な体勢で打てる形を創っています。

さらにもうひとり、チームに欠かせない存在としてオリオル・ロメウの名前を記しておきたいと思います。ウォード=プラウズが上がった際に、背後をカバーするセントラルMFは、リーグ4位のタックル59本という数字を残しています。

カイル・ウォーカーとエルユヌシがいる左サイドからのアタックが42%でリーグ1位、リヴラメントとアームストロングの右は33%で19位と左利きのチームですが、ウォード=プラウズが右から上がってきたら、フリーでクロスを上げさせてはいけません。フライデーナイトのノリッジ戦を2-0で終えたチームは、ホームでは5勝7分1敗。セント・メアリーズのゲームを残しているチェルシー、アーセナル、リヴァプールは要注意です。


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