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テレビ放映権料は最大1300億円の減額!? 安全と収益の両立をめざすプレミアリーグ再開計画に思うこと。

月曜日にプレミアリーグとクラブ代表による会議が開かれ、「ホーム&アウェイ開催」「契約満了選手はシーズン終了まで現在のクラブに所属」といった基本方針が確認されました。再開における医療面のプロトコル(取り決め・手順)については、PFA(プロサッカー選手協会)とLMA(リーグ監督協会)を通じて選手や監督に打診が入り、そこで出た意見についてプレミアリーグと協議がなされることになっています。イギリス政府より、6月1日以降のスポーツイベント開催が認められたとはいえ、無観客試合を続けていくうえでつぶさなければならない課題が数多く残っており、再開を断念する可能性についても語られている状況です。

「BBC」によると、2019-20シーズンの残り92試合がすべて開催されたとしても、テレビ放映権料の減額は避けられないようです。国内および海外の放送局との契約は、2019-20シーズンからの3季で92億ポンド(約1兆2000億円)。パンデミックによる中断によって、「契約時に握ったスケジュールで試合が行われない」「スタジアムにファンを呼べない」といったマイナス要素が既に確定しているため、最低でも3億4000万ポンド(約445億円)を返済する見通しです。「下位クラブの降格なし」という盛り上がらないレギュレーションとなれば、さらなる減額は必至。プレミアリーグのリチャード・マスターズCEOは、「シーズンを完了できなかった場合は、少なくとも10億ポンド(約1310億円)の損失が発生する」と語っています。

プレミアリーグ2019-20シーズンは、すべての試合を開催することができるのか…いや、その前に「再開に漕ぎ着けられるのか」が問われている状況です。選手たちの移動が多いホーム&アウェイ開催となれば、定期的なドライブスルーテストの実施をはじめとする医療プロトコルはより複雑化し、スタジアムに集まってくるサポーター対策も大きな課題となります。アグエロは怖いとつぶやき、スターリングは安全第一を唱え、ダニー・ローズは「再開はナンセンス」と激怒しています。彼らは心身のコンディションをスムーズに高められるのでしょうか。グループトレーニングによって新たな感染者が発生した瞬間、プレミアリーグもクラブのオーナーも、監督も選手も、一斉にブレーキを踏むはずです。


【プレミアリーグ2019-20シーズンの再開計画における基本スケジュール】
5月13日(水)PFA/LMAが医療プロトコルについて選手や監督に相談
5月14日(木)医療プロトコルに関するプレミアリーグとPFA /LMAの協議
       オリヴァー・ダウデン文化長官とサッカー当局の会議
5月18日(月)プレミアリーグとクラブ代表者の会議
       ソーシャルディスタンシングの条件下でグループトレーニング開始
5月25日(月)UEFAにおけるシーズン再開計画のデッドライン
6月1日(月)イギリス政府がクローズドドアによるスポーツ開催を許可予定
6月12日(金)プレミアリーグ再開予定日


より安全に運営できるニュートラル開催という案が、降格によるダメージをとにかく避けたい下位クラブによって却下されたことで、プレミアリーグ再開の難易度は格段に上がりました。安全を重視して中断したのですから、安全を最優先として再開に向かっていただければと願っています。2019-20シーズンの終了が数ヵ月遅れたとしても、そのために次のシーズンがイレギュラー開催になったとしても。フットボールがネガティブなイメージで語られるようなアクシデントを起こさない運営に徹するのが、いつの日かスタジアムにサポーターを呼び戻すための最短ルートであるような気がしてなりません。


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