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スパーズが予想外の開幕3連勝!ヌーノ監督のやりくり力と若手育成に注目!

コロナウイルスの感染拡大以降、イレギュラーな出来事やライフスタイルの変化を次々と受け入れてきた私たちといえども、「トッテナム首位、アーセナル最下位」という順位テーブルは最大級のサプライズです。プレミアリーグではもちろん、フットボールの長い歴史のなかでも史上初の珍事。アルテタ監督のチームがプレミアリーグに昇格したばかりのブレントフォードに完敗し、ヌーノ新監督がペップを倒すという2つのアップセットが、前代未聞の怪事件の始まりでした。

トッテナムの開幕3連勝は、誰も予想できなかったのではないでしょうか。アルデルヴァイレルトとガレス・ベイルを失ったチームは、いつもながらのスロー補強モード。開幕前に獲得したクリスティアン・ロメロとブライアン・ヒルは間に合わず、マン・シティ戦は当然のようにベンチスタートです。

エースのハリー・ケインは、よりによって開幕戦の相手に移籍するや否やの騒動の真っ最中。昨季は主力だったエンドンベレや、その後チームを去ったシソコとセルジュ・オーリエも不在で、SBタンガンガ、中盤に出戻りのオリヴァー・スキップを抜擢する不安なメンバーでした。昨季プレミアリーグ王者があっさり勝つと思われた一戦は、後方を固めてワンチャンスに賭けたホームチームの作戦勝ち。2019-20シーズンのウルヴスでペップにダブルを喰らわせたポルトガル人監督の面目躍如です。

マウリシオ・ポチェッティーノ、アントニオ・コンテ、パウロ・フォンセカ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ、フレン・ロペテギに次々に断られたスパーズが、最後に声をかけたヌーノ・エスピーリト・サントは、少数精鋭のウルヴスでやりくり力を発揮してきた指揮官です。前年の主力が大量に去ったチームを最初から勝たせるというミッションをコンプリートしたければ、最適な人選だったのかもしれません。

ソン・フンミンの一撃で初戦を制したチームは、新任監督の古巣ウルヴスにもシュート数25対8と押されながらもデル・アリのPKを守り切って連勝。ワトフォード戦も、韓国代表の1発でスコアを動かし、相手の反撃を封じました。ハリー・ケインが本調子でないときに、ソン・フンミンが決めまくるのはスパーズあるある。エンドンベレよりデル・アリを選んだ新監督は、最初の3試合を10人スタメン固定で戦い、270分無失点という素晴らしいスタートを切りました。

バレンシアでもポルトでもリーグ戦とCLの両立に苦しんだヌーノ監督にとっては、初年度はヨーロッパカンファレンスリーグという注目度の低い大会に参加するという状況は好都合なのかもしれません。エメルソン。ロメロ、ブライアン・ヒルといった若い新戦力をうまくフィットさせ、タンガンガ、ロドン、オリヴァー・スキップ、セセニョンらを成長させられれば、スパーズはTOP4争いに食い込んでくるでしょう。引き続き、新監督のチームづくりと若手のパフォーマンスに注目したいと思います。


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