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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「リヴァプールがヴェルナーの獲得交渉から撤退!?」…現地記者が選手の価格相場の暴落を予想!

「率直にいえば、トランスファーマーケットは全く重要ではない。スパーズも、補強については考えていない」「いくつかの噂を見たけど、そこにあるような話はない。われわれが今考えるべきは選手の補強ではなく、安全だからだ。トレーニング施設におけるすべてのルールを守り、完璧にこなそうとしている。検査だけでなく、全てだ」。マウリシオ・ポチェッティーノが築き上げたチームを預かったジョゼ・モウリーニョは、最初の夏を補強ゼロで過ごすことを覚悟しているようです。

「あるリーグやクラブにとっては当たり前になっていたクレイジーな移籍金について、フットボールの世界は準備できていないと思う。問題は、トランスファーマーケットが開かれる期間がいつになるかだ。7月や8月は考えられない。もっと後ろに延ばされるはずだ」

トッテナムの指揮官の言葉は、半分は正しく、半分は違うのではないでしょうか。プレミアリーグのクラブが、トレーニング施設で安全を最優先としているのは確かですが、同時にオフィスでは、選手の去就にリンクするお金について、あらゆる可能性を考慮しているものと思われます。例年なら、何人かの選手の移籍が発表されるこの時期に、「注視」「関心」「検討」といった曖昧な表現が飛び交っているのは、プレミアリーグ2019-20シーズンが終わっていないからというだけではないでしょう。最大の理由は、先行きが見えないから。マンチェスター・ユナイテッドは、1年前に3億ポンド超だった手元のキャッシュを1/3に減らし、リヴァプールの総収入の下落は1億ポンド以上になるといわれています。

いつもの初夏なら、ティモ・ヴェルナーはレッズの赤いシャツを掲げて撮影に応じ、カリドゥ・クリバリの去就も決まっていたかもしれません。「ミラー」の最新記事が、「リヴァプールはヴェルナ-の獲得交渉から撤退」「財政の不確実性のために、3000万ポンドを超える移籍金は望んでいない」と報じていますが、この話については「移籍金相場が暴落する可能性が高いなかで、バイアウト条項にある5000万ポンド以上の大金を払うのは得策ではないと判断」と読み替えてもいいでしょう。

早く動くとしても、シェルダン・シャキリらの売却が先です。すべてのクラブが、「売れなければ買わない」といい出したら、マーケットは動きません。プレミアリーグの移籍市場における主役は、サウジアラビアの資本が注入されるニューカッスルなのかもしれません。彼らが国内の選手を買いに走れば、元手を得たクラブが連鎖的にターゲットを獲りにいく可能性が高まります。ヴェルナーは動くのか、残るのか。マージーサイドの動向に詳しい「ミラー」のデヴィッド・マドック記者は、ドイツ代表のストライカーを取り巻く状況について、こう語っています。

「リヴァプールは、RBライプツィヒと良好な関係を築いているが、(コロナウイルスの蔓延で多くのクラブが経済的な打撃を受けた)現状における彼の価値は3000万ポンドを大幅に下回ると見做している」
「ヴェルナーがさらに1年ドイツに残れば、次の夏にはバイアウト条項が3500万ポンド程度に落ちるだろう」

ユルゲン・クロップのフットボールにフィットするといわれるワールドクラスは、望んでいたプレミアリーグ参入を果たすことができるでしょうか。1年後のレッズは、違う選手に目を向けているかもしれません。多くの評論家や監督が「リヴァプールの戦術にぴったりはまる」と推奨するアーリング・ブラウト・ハーランド…クロップ監督の古巣ドルトムントで活躍する逸材に。


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