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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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現地メディアが合意間近と報道…チェルシーの新守護神はレンヌをCLに導いたエドゥアール・メンディ!?

ハキム・ツィエフ、ティモ・ヴェルナー、ハビエル・ムブヤンバ、ベン・チルウェル、マランガ・サール、カイ・ハヴェルツ。総額2億ポンド超をマーケットに投じたチェルシーのビッグサマーが、いよいよ大詰めを迎えています。次なるテーマは、不安定だったケパ・アリサバラガのポジションの強化です。

プレミアリーグ2019-20シーズンのセーブ率54.5%は、ブービーだったピックフォードの63.4%を大きく下回るぶっちぎりの最下位。ランパード監督とペトル・チェフは、自信を失ったように見えるスペイン代表に見切りをつけたといわれており、アトレティコ・マドリードの鉄壁ヤン・オブラク、アヤックスを出たがっていたアンドレ・オナナ、昨季プレミアリーグでクリーンシート15回のニック・ポープらの獲得が取り沙汰されていました。

欧州屈指のGKやイングランド代表を引き入れることはできず、9月に入るとリールのマイク・メニャンがポールポジションともいわれておりましたが、3200万ポンドという要求額にブルーズは納得せず、交渉継続を断念。何度も見直しを強いられた新守護神選びは、ここへきてようやく決着するようです。「ESPN」「ガーディアン」など複数メディアが獲得間近と報じているのは、レンヌに所属するエドゥアール・メンディ。2019年の夏に、3シーズンを過ごしたランスから移籍したばかりのセネガル代表GKは、昨季のリーグアンで24試合19失点という素晴らしい数字を残し、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献しました。

「ガーディアン」によると、1420万ポンドのオファーを断られたチェルシーは、1820万ポンド(約25億円)に引き上げて再チャレンジ。アドオンを含めると総額2500万ポンドとなる申し出をレンヌが承諾し、ディテールを詰めれば着地する見通しです。2018年8月に、GKの史上最高額となる7100万ポンドでロンドンにやってきたケパは、高額の移籍金がネックとなって有力なクラブに行ける見込みがなく、プレミアリーグに残ってメンディとポジションを争うことになりそうです。

残るターゲットはデクラン・ライスのみ。3億ポンドに届く勢いのビッグマネーを費やそうとしているチェルシーは、余剰戦力の整理のほうも着々と進めています。19歳のイーサン・アンパドゥはシェフィールド・ユナイテッドにローン移籍決定。2021年までしか契約期間が残っていないミシー・バチュアイをフリーで手離したくないクラブは、1年延長したうえでクリスタル・パレスに貸し出そうとしているといわれています。

昨季プレミアリーグの後半戦から出番が激減したフィカヨ・トモリは、チアゴ・シウヴァの加入でベンチの外に押し出される可能性が高まり、出場機会を得られそうなエヴァートンへのレンタルが検討されています。インテルがほしがっていると伝えられたエメルソンには、2600万ポンドという強気のタグが付けられているとのこと。彼らの行き先が決まれば、ランパード監督と選手たちは前を向くのみです。新生チェルシーは、2強に伍するチームに成長を遂げるのではないでしょうか。負傷者の回復を待ちながら戦う序盤戦をうまく乗り切れれば、2020-21シーズンは優勝争いです。


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