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ドログバ、ファルカオ、アラダイス…最終日に続々発表!プレミアリーグを去っていく男たち

最終節でプレミアリーグを去ったのは、ニューカッスルとの残留争いに敗れたハル・シティだけではありませんでした。現役続行とチェルシー退団を同時に発表したのは、若手の模範となり、苦しい時にチームを落ち着かせることを期待されたベテランストライカー、ディディエ・ドログバです。

「非常に難しい瞬間だった。今日の試合は特別なものだ。チェルシーの選手としては、これが最後だからね。まずはアブラモヴィッチオーナーに感謝したい。彼についてはクラブへの大きな投資がよく議論されるけど、僕らが全てを勝ち取り、素晴らしい歴史を築けてこられたのは彼のいい投資のおかげだからね。ジョゼ(・モウリーニョ監督)にも感謝したい。僕にとって、彼がどれだけ特別な人物なのかは知っているだろう。復帰のチャンスをくれたのは彼だ。そして、これまでチェルシーでともにプレイしてきた全てのチームメイト、監督にも感謝している。最後に、この男には特別な感謝の気持ちを伝えたい。彼のアシストがなければ、今日のディディエ・ドログバのセレモニーはなかっただろう。ありがとう!フランク・ランパード」

プレミアリーグ28試合出場、4ゴールは、往年のドログバを知るサポーターにとっては物足りない数字だったかもしれません。しかし、ライバルチームからすれば、いやらしいジエゴ・コスタがチームにいなくても、勝ち方を知っているコートジボアール代表のストライカーが控えているのはそれだけでもプレッシャーでした。おそらく、もう1年どこかでプレイした後、来年の今頃にはスパイクを脱ぐことを発表していることでしょう。2011-12シーズン、チェルシーにとって初めてのチャンピオンズリーグ優勝は、ファイナルの最終盤に完璧なヘディングで同点ゴールを決めた彼の勝負強さがあってこそと思います。特別な感謝の気持ちを伝えたいのは、むしろわれわれのほうです。ありがとう。グッドラック!ドログバ。

そして、同じく今季プレミアリーグで4ゴールの選手ですが、こちらは寂しい別れ方となってしまいました。マンチェスター・ユナイテッドは、ラダメル・ファルカオに4320万ポンド(約81億2000万円)の買い取りオプションを行使しないと発表しました。これにより、ファルカオはモナコに戻って来季の活躍の場を探すことになります。

彼については、あらゆる面で不幸な1年だったといわざるをえません。ウォルコットと同様に、負傷明けでトップフォームを取り戻すのに苦労したことに加え、ファン・ハール監督がファルカオのストロングポイントを活かす戦術を持ち込もうとしなかったことも、寂しいゴール数で終わった理由のひとつでしょう。DFとの駆け引きを制し、ラインの裏で勝負をしようとするストライカーに、パスセンスに長けたマタでさえ活きたボールを出すシーンはほとんどありませんでした。縦への力学が強く、速攻を武器とするリヴァプールであれば、ファルカオのプレミアリーグはもっと充実したものになっていたのではないかと思います。

リヴァプールでは、グレン・ジョンソンの退団は既定路線でしたが、「この6年、僕をサポートしてくれた人々に感謝している」というコメントに加え、試合出場数の「200」、さらには「新しい章」というハッシュタグをつけて配信されたツイートは、今季プレミアリーグで19試合出場に終わったレッズの右SBがクラブを離れることを、あらためてわれわれに認識させるものでした。3バックならエムレ・ジャン抜擢はわかるものの、終盤戦でしばしば4バックで戦っていたロジャース監督は、なぜ百戦錬磨の本職SBを使わなかったのでしょうか。逆サイドにボールがあるときも、エムレ・ジャンのようなポジショニングミスを犯さないグレン・ジョンソンがいれば、ラスト2戦のレッズの崩壊はなかったはずです。最終節で観たい選手のひとりでしたが、グレン・ジョンソンはベンチにも姿を見せることなく、静かにプレミアリーグを去っていくことになりました。

最後に紹介するのは、名物監督です。今季限りでウェスト・ハムを去ると発表されたのは、4年にわたって指揮を執ったサム・アラダイス監督です。初年度にチャンピオンシップに落ちていたクラブをプレミアリーグに復帰させ、その後はトップリーグで安定的に中位に食い込むチームに育てたアラダイス監督は、選手からの人望の厚さが嘘のようにサポーターからは愛されず、常に解任の噂が絶えませんでした。「私もクラブも継続を望んでおらず、これはお互いにとって正しい判断だった。しばらくは自分自身と家族のことだけを考えたい」と語ったアラダイス監督のリタイアを真っ先に伝えたいのは、パーデュー前監督がクリスタル・パレスに移籍した後、クラブの混乱を収束できていないニューカッスルのマイク・アシュリー会長です。今季、途中まではヨーロッパリーグ出場圏内に食い込んでいたウェストハムの前指揮官なら、TOP10には入れるはずのニューカッスルの豊富な戦力を活かして、上位クラブを苦しめてくれるに違いありません。

ファルカオはともかく、何年も観続けてきたベテラン選手や監督が去っていまうのは、やはり寂しいものです。チームに別れを告げた彼らの、新天地での活躍を願ってやみません。

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“ドログバ、ファルカオ、アラダイス…最終日に続々発表!プレミアリーグを去っていく男たち” への3件のフィードバック

  1. パックン より:

    アラダイスは以前ニューカッスルの監督をやってますがその時もサポーターからの反発が凄かったですからね。
    成績もパッとしませんでしたし再登板はあり得ないでしょう。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ドログバがプレミアから去るのはさびしいですね。
    私はレッズとのFA Cup決勝での舞台で決勝点を入れらたのは忘れないですね。
    ファルカオはこんなものではないので復活を期待したいですね。

  3. makoto より:

    パックンさん>
    当時は、半年もたなかったですね。ただし、振り返ればアラダイスがいた頃のほうが、その前後よりもはっきり好成績なので、見直してあげてもいいのかなと思います。今季のウェストハムの前半戦、よかったですしね。

    Mackiさん>
    ドログバは器が大きい人ですね。将来、プレミアリーグに戻ってきていただければと思います。

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