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やっぱりストライカー獲得は必須!? 現地メディアが分析するアルバロ・モラタ失速の理由!

アンディ・キャロル獲得の話が足首の負傷で立ち消え、現在挙がっている名前はストークのピーター・クラウチと、チャンピオンズリーグで苦しめられたローマのエディン・ジェコ。チェルシーのストライカー選びは、「前線でポストプレーができ、クロスを決められる点取り屋タイプ」「プレミアリーグ経験がある即戦力」といった条件で進められているようです。多くの記事が、ミヒー・バチュアイはトレードかローン移籍と報じており、今季プレミアリーグで11試合2ゴールのベルギー代表FWが、コンテ監督の信頼を勝ち得ていないのがよくわかります。

年明けからのプレミアリーグ、カラバオカップ、FAカップの5試合は、記録上はすべてドロー。ミッドウィークに行われたFAカップ3回戦リプレイのノリッジ戦は、追加タイムに同点にされて延長戦に入ると、最終盤にペドロとモラタが2枚めのイエローで退場となってしまいました。120分で勝負がつかず、何とかPK戦を制した危ない勝利…チェルシーの課題が得点力不足にあることは明白です。エースのモラタは開幕から6戦6発と最高のスタートを切りながらも、11月末のリヴァプール戦以降はプレミアリーグ9戦2ゴールと完全にペースダウン。「スカイスポーツ」は、「What’s going wrong for Alvaro Morata at Chelsea?(モラタはチェルシーで何がうまくいっていないのか?)」と題した分析記事を掲載し、彼の課題は決定力とスタミナにあると主張しています。

記事に登場するジェイミー・キャラガーが、冒頭で「モラタはワールドクラスのストライカーである」と明言していますが、これには深くうなずくしかありません。スピードと足元の技術は、プレミアリーグでもトップレベル。私が好きなのは、サイドでDFを抜き去り、ゴールライン際を進んでいくシャープなドリブルです。ヘディングも巧く、アスピリクエタとのホットラインで決めた6発という数字は、今季プレミアリーグで最多。フィジカルとメンタルのコンディションがよければ、彼とアザールの2トップは間違いなく脅威です。

一方で、こんな分析もあります。今季プレミアリーグで10ゴール以上を決めている8人のうち、ビッグチャンスで最も外しているのがモラタです。「彼は深く考えるタイプなのだろう。ゴール前で時間があると、必ず苦労する」。アーセナル戦で3度の1対1を外したストライカーについて、ジェイミー・キャラガーはそう語っています。さらに気になるのが、フルシーズンを戦うために必要なスタミナです。ハットトリックを達成した6節のストーク戦までは平均で59回あったスプリントは、シーズンが進むにつれて減り続け、直近は52回まで落ちているとのこと。レアル・マドリードとユーヴェでは控えにまわることが多く、75分以上出場したのは昨季の10試合が最多だったモラタは、チェルシー入団以降は既に15試合でゲームの終盤もプレイしています。11月の全5試合フル出場が疲労を蓄積させ、その後の停滞を呼んだのでしょうか。プレミアリーグにウインターブレイクがあれば、9番は年明けからの数試合をこれほど苦しまずに済んだかもしれません。

エースをときどき休ませる必要があるチェルシーが、新たなストライカー獲得を狙うのは納得ですが、冒頭で紹介したジェコとクラウチは難しいでしょう。開幕6試合で7ゴールと鬼のような決定力を見せつけた後は13試合2ゴールと、モラタ以上のコントラストを描くジェコはチームの絶対的エース。ストークはクラウチと来季の契約を結んだばかりで、36歳のストライカーは冒険をしないものと思われます。マーケット締め切りまで11日、チェルシーの補強は間に合うでしょうか。スタリッジ、ジルー、イスラム・スリマニと、条件に合ったストライカーが移籍を噂されておりますが…!

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“やっぱりストライカー獲得は必須!? 現地メディアが分析するアルバロ・モラタ失速の理由!” への4件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    飴サポです。
    今季のチェルシーはフロントの補強のせいで勝てないという風潮がありますが、私はそれはおかしいと思います。
    ジエゴコスタを放出したコンテの責任こそが一番大きいのではないでしょうか。
    モラタの獲得はいいと思いますがコスタを放出したぶんと合わせて考えると確実にマイナスです。
    最近の試合を見る限り去年のチェルシーが優勝出来たのはコンテの手腕よりも日程に余裕があったおかげだと言わざるを得ません。

    キャロルやクラウチを加えて得点力が向上するとは思えませんし、他に選手を取らないとスパーズに抜かされるのも時間の問題のような気がしています。

  2. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    TOP6のなかでは、ストライカーのバックアッパーがいちばん弱くみえます。ヴィクター・モーゼスやマルコス・アロンソを機能させる3-4-3を選ぶなど、コンテ監督が素晴らしかったのは確かだと思います。

  3. パチ より:

    モラタはちょっと簡単に倒れすぎですね。
    倒れてすぐに審判を見てる所からもファウルアピールの為なんでしょうが、そのままもう一歩粘ればチャンスにつながったのにってシーンも多いですし、ケインやアグエロに比べるとシュートの瞬間軽いなと。
    やっぱりゴールを安定してとり続けている選手って最後のシュートの時、どんなに体勢崩したように見えてもどしっとした感じがするので、モラタもプレミアでもっと粘ってプレーしてれば安定してくるんじゃないかなと。

    とりあえず審判をすぐ見るのをやめる所からですかね…。

  4. makoto より:

    パチさん>
    フィジカルを鍛える必要もあるのかもしれませんね。アピールだけではないような気もしておりまして。

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