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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アムラバト&フラーフェンベルフも移籍決定!プレミアリーグのデッドラインデーLIVE【後編】

現地時間は17時を過ぎています。ボローニャでキャプテンを務めるアルゼンチン代表MFニコラス・ドミンゲスを獲得したノッティンガム・フォレストは、18時にチェルシーのカラム・ハドソン=オドイを押さえたと伝えられています。午前中のヌーノ・タヴァレスを入れると、デッドラインデーだけで3人め。彼らの仕事は、まだ終わっていないようです。

前編に続いて、「BBC」の特設サイト「トランスファーデッドラインデーLIVE」より、最終日の「DONE DEAL」をレポートしていきます。25人を大幅に上回る戦力を引き入れるノッティンガム・フォレストに気を取られて、ジョニー・エヴァンスが契約書にサインしている画像をスルーしそうになりました。8年ぶりの復帰が決まったんですね…。

「マンチェスター・ユナイテッドは、いつも故郷のように感じていた場所。このクラブとファンは、15歳のときから選手として、人間として育て上げてくれた。プレシーズンが始まってから、監督とコーチングスタッフの下で働くのを楽しんできた。素晴らしいフットボールクラブで、グループが成功を収める手助けができるのを楽しみにしている」(ジョニー・エヴァンス)

35歳になったベテランは、2024年6月までの単年契約です。オールド・トラフォードで9シーズンを過ごし、プレミアリーグ制覇3回、リーグカップ2回、チャンピオンズリーグ優勝という輝かしいレコードを持つCBは、若い選手が増えたチームを落ち着かせてくれるのではないかと期待しています。

しばらく静かだったマーケットが再度、動き始めたのは、ジョアン・フェリックスがバルセロナにローン移籍という発表があった21時30分過ぎでした。マンチェスター・シティのジョアン・カンセロもローンでバルサへ。リヴァプールは、バイエルン・ミュンヘンのライアン・フラーフェンベルフを3430万ポンド(約63億円)で獲得しました。

フラムのパリーニャがミュンヘンに足を運びながら破談となったため、フラーフェンベルフは残留するのではないかと心配していた記者がいたのですが、2つのディールは別件だったようです。1年前、アヤックスに1600万ポンドを支払ったドイツのクラブは、ブンデスリーガで3試合しか先発させなかった選手を倍額で売り抜けたということになります。

23時まで残り30分。アーセナルのアルベール・サンビ・ロコンガがルートンとアナウンスされると同時に、ソフィアン・アムラバトが「DONE DEAL」と報じられました。FFPのルール遵守を絶対条件としていたマンチェスター・ユナイテッドは移籍金を用意できず、フィレンツェの協力を得てレンタルで決着させたようです。

「BBC」によると、2024年までのレンタルフィーは860万ポンドで、総額2140万ポンド(約39億円)の買い取りオプションが付く契約になっているとのこと。「この瞬間が訪れるまで辛抱強く待たなければならなかった」「それでも今、僕は憧れのクラブに所属することができた」と語った27歳のモロッコ代表MFは、高いモチベーションでチームに合流してくれるでしょう。

23時ちょうどにトッテナムへの移籍が発表されたのは、ブレナン・ジョンソン。昨季プレミアリーグで38試合8ゴールという数字を残した22歳のスピードスターは、4750万ポンド(約87億円)という高額でノースロンドンに居場所を移しました。若きアタッカーを手離したフォレストは、同じ時間にベンフィカのGKオデッセアス・ブラコディモスの入団を発表しています。

マンチェスター・ユナイテッドに復帰できなかったメイソン・グリーンウッドは、ローン移籍でヘタフェへ。今はただ、幸せな家庭と輝かしいキャリアを築き上げてほしいとしかいえません。デッドラインを越えてから発表されるのは、時間内に書類が間に合ったディールです。エヴァートンのニール・モペイはブレントフォードへ。ベトの入団で構想外となったのでしょう。

クリスタル・パレスへの移籍が決まったホールディングは400万ポンド(約7億4000万円)。ティンバーが長期離脱となった後、ティアニーをレアル・ソシエダに送り出したガナーズは、DFの負傷に悩まされた昨季より最終ラインがひとり減っています。トーマスとデクラン・ライスを後方にまわせるからOKということでしょうか。今季はCLがあるのに…!

最後のサプライズは、ACミランからオリギを引き入れたフォレストと、フラムにイオビを売ったエヴァートンです。デッドラインデーだけで6人のディールを成立させたフォレストは、お金と戦力の収支を計算できているのか。開幕から3試合ノーゴールで3連敗のエヴァートンは、昨季プレミアリーグで全試合出場の主力を放出しても戦えるのか?

日付が変わってから3人の名前が追加され、プレミアリーグの夏のマーケットが終わりました。チェルシーはコール・パルマーだけで悠々と退場。マン・シティは予定行動で、アーセナルは余剰戦力の整理に専念しました。最後まで粘ったマン・ユナイテッド、リヴァプール、トッテナムは、弱点となりつつあったポジションの即戦力の獲得に成功しました。

トランスファーマーケットを経て、降格一直線となるのではないかと心配なクラブがあるのですが、その話はまた別の機会に。インターナショナルブレイクが明けたら、新戦力が続々とデビューします。マンチェスター勢、ブライトン、トッテナム、リヴァプールが獲得した注目株が、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみです。


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