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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マテウス・フェルナンデスの次はトナーリに1億ポンド!今のスパーズが即戦力を口説ける理由。

ウェストハムのマテウス・フェルナンデスの移籍金は、クラブレコードの8500万ポンド。マンチェスター・ユナイテッドとの争奪戦をあっさり制したとき、「今までのスパーズじゃない…」と思ったのですが、48時間も経たないうちに1億ポンドのディールを成立させるとは思いませんでした。ニューカッスルのサンドロ・トナーリは、マン・シティも狙っていたはずです。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者は、あまりにも速く合意に辿り着いた理由のひとつを端的に表現しています。「デ・ゼルビ監督の故郷であるブレシアのアカデミー出身」。タインウェアからの脱出を目論んでいたイタリア代表MFにとって、ノースロンドンでの生活も指揮官とのつながりも魅力だったのでしょう。いや、しかし…!

ニューカッスルとの交渉が始まってから、わずか数日で「移籍金9250万ポンド、CLの出場権を複数回獲得したら750万ポンドのアドオン」という具体的な条件を提示。ダニエル・レヴィの時代には、ありえなかったアプローチです。ビッグマネーのディールに慎重なマン・ユナイテッドなら、完勝も納得ですが、マン・シティに何もさせない決着は想定外というしかありません。

ミランでプレイしていたトナーリが、プレミアリーグに参入したのは2023年7月。エンジンがかかり始めた10月に、違法のオンライン賭博に手を染めていたことが発覚し、10ヵ月の出場停止処分を喰らいました。本領発揮は2024-25シーズンになってからで、長短の的確なフィードとボール奪取力はエディ・ハウのチームに欠かせない要素でした。

3シーズンの公式戦110試合に出場し、10ゴール10アシスト。アンカー、セントラル、インサイドを難なくこなずユーティリティーも魅力で、ビルドアップのクオリティを高めたいデ・ゼルビ監督がほしがる理由はよくわかります。トナーリとマテウス・フェルナンデスがセンターに並ぶ布陣がベースとなるなら、ダブついた中盤は交通整理が必要でしょう。

コナー・ギャラガー、ロドリゴ・ベンタンクール、パペ・マタル・サール、アーチー・グレイ、ルーカス・ベルヴァル…。退団希望と報じられたスウェーデン代表の新鋭に加えて、ギャラガーやジェームズ・マディソンといったベテラン勢も売却される可能性があります。それにしても、昨季プレミアリーグで17位のクラブは、なぜロケットスタートを実現できたのでしょうか。

「アスレティック」のジェームズ・ホーンキャッスル記者は、「デ・ゼルビには抗いがたい魅力がある」といっています。「彼が承認すれば、クラブの選手獲得は格段に容易になる。直接会わせるか、Zoomで面談させれば、あとは移籍金を合意するだけ」。何度も電話をかけてくる監督と話しているうちに、「とんでもない天才」「この人と仕事したい」と思うようになるそうです。

「他の監督にはない影響力がある。名だたる選手たちが、彼のために残留争いに加わり、クラブのレベルを下げ、辺鄙な場所でも移籍してしまう」。バカリ・サニャ、ケヴィン=プリンス・ボアテング、サンドロ、ロカテッリ、アドリアン・ラビオといった錚々たるメンバーがデ・ゼルビに心酔しており、トナーリもこのリストのメンバーとなったようです。

アンディ・ロバートソン、マルコス・セネシ、ファン・ヘッケ、マテウス・フェルナンデス、そしてトナーリ。総額2億3200万ポンドをマーケットに投じたクラブは、前線も強化するのでしょうか。ブライトンに4600万ポンドで移籍したヴシュコヴィッチに続いて、ロメロやリシャルリソンが売却となったら、何かが起こる前ぶれと考えたほうがいいでしょう。やばいですね…。


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