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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーセナルのCEOが獲得するという「状況を一変させる選手」って誰のこと?

「われわれはこれまで、スカッドの構築に貢献する選手や、一定のレベルに到達させてくれる選手に注目してきた。しかし今は、まさにトップレベルで戦っている。だからこそ、状況を一変させるような選手を獲得する必要がある」。アーセナルのリチャード・ガーリックCEOが、思わせぶりなコメントを残しています。水面下でサプライズが進んでいるのでしょうか。

「状況を一変させるような選手」がエズリ・コンサやジャレル・クアンサーだったら、プレミアリーグファンは「シブっ」「地味!」「何でやねん」の総ツッコミです。サリバのバックアッパーは、トラブル対応ということで別件としましょう。「状況を一変させるような」となると、やはりストライカーかウインガーでしょう。

昨年までのアーセナルは、むやみに大風呂敷を広げず、アルテタ監督の戦術にフィットする選手を粛々と獲得していました。しかし今は、「ヴィニシウス・ジュニオールを本気で獲りにいったクラブ」です。ロッカールームのサラリー体系を壊しかねない異次元のオファーが「あり」なら、最優先のターゲットの予想はより難しくなります。

昨年も名前が挙がっていたオリー・ワトキンスとニコ・ウィリアムズは、退団の可能性があるようですが、経営のトップが大げさに表現するようなタレントではないでしょう。フリアン・アルバレスは、アトレティコ・マドリードのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが残留宣言をしたばかりです。ユーヴェのケナン・ユルディズは、半年前に契約を延長しています。

移籍に関するゴシップが出ているワールドクラスで、最大のサプライズは「代理人の実兄がアル・ヒラルと会談を行った」と報じられたハリー・ケインですが、スパーズの元エースは、さすがにリアリティがありません。ルーベン・アモリムの構想から外れ、ミランの放出リストに入ったといわれるクリストファー・エンクンクに、グーナーは盛り上がらないでしょう。

リヴァプールがトップランナーといわれ続けているバルコラは、1億4500万ポンドという異次元の移籍金を呑めば決まりそうです。とはいえ、パリでサブのウインガーにプレミアリーグレコードのビッグマネーは、あまりにもリスキーです。チェルシーのペドロ・ネトに1億ポンドも、アーセナルらしからぬ補強で、実際に動くならノニ・マドゥエケに売却の噂が流れているはずです。

ガラタサライのヴィクター・オシムヘンは、「いつかプレミアリーグでプレイするという夢を実現したい」といっていますが、「アスレティック」のジェームズ・マクニコラス記者が「具体的な交渉は行われていない」と断言しています。これにて現在、報道されている候補の大半が消えてしまいました。1年前なら、「補強なしでシーズンに突入」にベットしたくなる状況です。

しかしこの夏のわれわれは、「ヴィニシウス・ジュニオールの獲得に向けたアクションは数ヵ月前から始まっていた」と知ったばかりです。ここに挙げた誰かが、秘かに話が進んでいると考えたほうがいいでしょう。状況証拠をチェックしてみると、怪しいのはヴィクター・オシムヘン。アーセナルもガラタサライも、ストライカーの去就に関するゴシップが流れているからです。

「フェラン・トーレスをパリに売却したバルセロナが、後釜としてヴィクトル・ギョケレスの獲得を狙っている」「ガラタサライがコンラッド・ハーダーの獲得をめざして、ライプツィヒと接触した」。ギョケレスは放出候補ではありませんが、5800万ポンドといわれるオシムヘンの移籍金を超えるオファーがあれば、スイッチが入る可能性があるといったところでしょうか。

妄想を繰り広げてまいりましたが、「アーセナルがビッグネームを獲得しようとしている」とする根拠は、リチャード・ガーリックCEOとアルテタ監督の威勢のいい言葉だけです。「アスレティック」が全方位で情報収集した最新の移籍トピックスの記事にも、交渉が進んでいるという話はありません。止まっているのか、見えていないだけなのか…。


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