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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

現地メディアの見解が分かれる「チェルシーがチルウェル獲得」という噂!

近年のプレミアリーグは、SBのクオリティが高いクラブの躍進が目立っています。2019-20シーズンのリヴァプールは、2年連続で12アシストを記録したアーノルドと、攻守のバランスのよさが目立つロバートソンがサイドを席巻。ブレンダン・ロジャース監督の下で躍進したレスターも、タックル成功数119回が今季プレミアリーグでぶっちぎりNo.1のリカルド・ペレイラと、縦への突破が武器のベン・チルウェルの貢献度が高いチームです。昨季は54失点を喫したマンチェスター・ユナイテッドも、タックルランキング2位のワン=ビサカの加入でサイドの強度が高まり、29節を終えて30失点と守備力が上がっています。

アーセナルは、ベジェリンとティアニーが両方元気なら問題なし。左のバンジャマン・メンディが負傷しがちのマンチェスター・シティは、レンタル先のライプツィヒで攻撃力を高めたアンヘリーノがフィット感を高めれば、ジンチェンコを中盤に戻せます。クオリティが高いSBを揃えるライバルに対して、チェルシーのランパード監督は左サイドがお気に召さないようです。リースジェームズVSアスピリクエタの右サイドは、うらやましいレギュラー争いを展開しているのですが、逆サイドのマルコス・アロンソは帰陣の遅れが目立ち、エメルソンは調子の波が激しいのが懸念材料です。

「エクスプレス」など複数メディアが「ブルーズはレスターのチルウェル獲得を画策している」と報じていますが、コロナウイルス蔓延の影響で資金繰りに苦しむクラブが増えているなか、この夏のディールは成立するのでしょうか。マルコス・アロンソをうまく売りさばき、6000万ポンド(約79億円)という高額の移籍金を用意するという2つのハードルを超えなければ、念願のフルバックを手に入れることはできません。ウィリアンの後釜、ケパのバックアッパー(あるいは取って代わる即戦力)など、いくつかのポジションを懸案としているクラブは、優先順位付けを強いられる可能性があります。

チルウェル自身は、エンゴロ・カンテと同じルートをステップアップと捉えており、移籍に前向きと伝えられています。一方、地元メディア「レスター・マーキュリー」は、チェルシーが6000万ポンドを支払うという記事に懐疑的で、「コロナウイルス危機による財政的影響によって、ロンドンのクラブは補強プランを見直さざるをえなくなったようだ」「モナコの左SBフォデ・バロ・トゥーレは、安いオプションとなるかもしれない」と報じています。

リヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドと争うティモ・ヴェルナー、フェイエノールトの若手MFオルクン・コクチュ、指揮官がダービー・カウンティで指導していた19歳MFマックス・バード、マルセイユのCBカマラなどの名前がリストアップされていますが、チェルシーは何人の新戦力を加えることができるでしょうか。レスターやリヴァプールと戦うよりも、じっくり交渉を進められる海外の原石に狙いを絞ったほうが、資金の目減りを抑えられそうですが…。2年めを迎えるランパード監督のチームづくりに注目しましょう。(ベン・チルウェル 写真著作者/S. Plaine)


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