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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ワールドカップで苦戦が多い外国人監督…日本代表はどうする?

ワールドカップで優勝した外国人監督は、未だゼロ。決勝進出は2人だけです。1958年のスウェーデン大会で開催国を率いたレイナー監督は、イングランド人。1978年のアルゼンチン大会では、オーストリアのハッペル監督がオランダを準優勝に導いています。2000年以降は韓国のヒディンク、ポルトガルのフェリペ・スコラーリ、ベルギーのロベルト・マルティネスのベスト4が最上位です。

カタールで指揮を執った外国人9人のうち、グループリーグを突破したのは、韓国代表で指揮を執ったポルトガル人のパウロ・ベント監督だけでした。48ヵ国となった今大会は、史上最多の26人が母国以外のチームを率いていますが、残っているのはロベルト・マルティネス、ポチェッティーノ、アンチェロッティ、トゥヘル、ロレンソ、リュディ・ガルシアの6人となっています。

言語のハードルが比較的低いヨーロッパ内の招聘や、母国語が共通の監督を欧州から引き入れるケースが多いアフリカでも、カルチャーギャップなどで苦労しているようです。強豪国のなかで最も外国人の登用が多いイングランドは、ズヴェン・ゴラン・エリクセンが2大会連続ベスト8で、2010年のファビオ・カペッロはラウンド16で負けてしまいました。

なぜ、こんな話を始めたかというと、森保監督の今後に関する議論のなかで、「世界のトップレベルにビッグマネーを投じるべき」という意見があったからです。欧州や南米の監督にとって、言語もカルチャーも独特の日本は難易度が高いチャレンジでしょう。これまでのワールドカップでノックアウトラウンドに進出したのは、開催国として戦ったフィリップ・トルシェのみです。

プレミアリーグやラ・リーガ、ブンデスリーガで指揮を執っている監督や、ビッグクラブを率いるチャンスをつかみたい監督は、日本からのオファーには乗ってこないでしょう。成功する可能性があるとすれば、5ヵ国を渡り歩いた「自称遊牧民」のミルティノヴィッチや、日本に思い入れてくれたジーコ、ピクシー、ザッケローニ、オシムのようなタイプではないでしょうか。

今朝のブラジルVSノルウェーも、外国人と母国出身の対決でした。79分に左からのクロスをヘッドで決めたハーランドが、90分にダニーロの股間を抜く一撃で0-2。ブルーノ・ギマランイスがPKを外したブラジルは、終了間際のネイマールのPKのみで敗れ去りました。イタリア人監督はベスト8の手前で撃沈。ノルウェーのソルバッケンは、コペンハーゲン以外で実績がない監督です。

先ほど終わったイングランドVSメキシコは、ドイツ人のトーマス・トゥヘル監督と3度めのメキシコ代表監督のハビエル・アギーレが対峙しました。35分までシュート1本だったイングランドが、36分と38分のベリンガムの連発でリード。FKからキニョネスが決めて1点差に詰めたメキシコは、クアンサーの退場の後、ハリー・ケインにPKを決められたのが激痛でした。

ラウル・ヒメネスのPKで2-3としたのは69分。10人でローブロックを築いたイングランドが耐え抜いて、ベスト8に進出しました。きわどい勝負が続くトゥヘルは、史上8人めとなる外国人監督のベスト4に最初にリーチをかけた指揮官となりました。思いのほかノルウェーが強く、今のコンディションで勝てるかどうかは微妙ですが…。

森保監督の今後については、条件に合う監督がいるかどうかでしょう。2大会連続のグループステージ突破は、最低限のミッションをクリアしており、柔軟に戦い方を選べるチームになりつつあります。バージョンアップできる監督がいるなら、ここを節目に新たなチーム作りにシフトするという手もありますが、継続となっても異論はありません

次の監督選びのポイントとなるのは、「外国人なら母国以外の実績」「日本代表監督という仕事に対するモチベーション」「前任者より期待値が高いといえる根拠」といったあたりでしょうか。「継続ありき」「辞任ありき」の議論にせず、しっかり振り返りを行ったうえで、今後の可能性と選択肢を検証してもらえればと思います。


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