2026.07.20 FIFAワールドカップ2026北中米大会FIFAワールドカップ
27分のショータイム、居残りトランプ…アメリカンなファイナルを制したスペインとロドリに称賛を。
トロフィーを争う激戦の最中に「LOVE」は場違いでしょう。「アスレティック」のティム・スピアーズ記者は、「ジャスティン・ビーバーの音程が外れていたことと、ソロのアコースティックナンバーが長すぎたことを除けば素晴らしかったが、ワールドカップの決勝を27分も中断する価値は全くなかった。次回は試合前か終わった後にしてくれ、FIFA」といじっています。
「スーパーボウルじゃないんだから」というツッコミにうなずきつつ、この試合に限っては、「アルゼンチンのサポーターのストレスを和らげる効果があったのかもしれない」と思いました。前半のポゼッションは68%対32%、シュートは3対0。メッシもフリアン・アルバレスもデパウルもニコ・ゴンザレスも、敵陣ボックスでボールに触れずにロッカールームに戻りました。
マンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、リサンドロ・マルティネスの負傷退場が気になります。スカローニ監督は、ニコ・ゴンザレスをパレデスに代えて劣勢を打開しようとしたのですが、90分を0-0で終えるのが精一杯でした。後半のスペインのポゼッションは68%で、シュートは12対0、オンターゲットは8対0。せめてレッドカードがなければ…。
82分に不要な抗議でイエローをもらったエンソ・フェルナンデスは、4分の追加タイムが終わる寸前にクバルシの足を削り、2枚めをもらってしまいました。スぺインがゲームを支配したのは、最終ラインと中盤の間のスペースを使うのがうまく、ボールを奪われた後の対応もスピ―ディーだったからです。11人対10人となると、メッシの奇跡かPK戦しか希望はないでしょう。
延長の前半が終わっても、シュートは19対0、オンターゲットは11対0。ついに均衡が崩れたのは、後半の開始直後でした。右サイドのペドロ・ポロがファーポスト際に入れたクロスも、頭で後ろに落としたニコ・ウィリアムズもパーフェクト。フリーの左足ボレーをネットに突き刺したのは、フェラン・トーレスでした。
アルゼンチンの最初のシュートは117分、メッシの強引なミドルはミケル・メリノの頭にヒット。追加タイム2分の右からのCKを、ニアのタグリアフィコが左足で後ろに流すと、ジュリアーノ・シメオネは右足のボレーを打ち上げてしまいました。パスやシュートよりラフプレーが目立った前回王者は、試合終了後に暴れたパレデスがレッドカードをもらっています。
大会の最優秀選手に、異論はないでしょう。FIFA会長のジャンニ・インファンティーノからゴールデンボールを授与されたのは、2年前のユーロでもMVPだったロドリです。99分にズビメンディに後を譲ったキャプテンは、101本のパスと8本のロングフィードを通し、チャンスクリエイト2回、デュエル10戦8勝と文句なしのパフォーマンスでした。
ロドリの脇に2度めの優勝の立役者を並べるなら、8試合1失点でゴールデングローブに輝いた守護神ウナイ・シモン、スーパーサブで2試合連続決勝ゴールのミケル・メリノ、チーム最多の5ゴールを決めたオヤルサバル。ベルギー、フランス、アルゼンチンと3試合連続でゴールに絡んだペドロ・ポロと、GKとともに堅守を築いたラポルテ&クバルシも称えられるべきでしょう。
ロドリがトロフィーを頭上に掲げた後、選手たちから離れたドナルド・トランプは、自らが映像に入ったのを確認かのようでした。かくして、ちょいちょいアメリカンテイストが割り込んだ大会は終わりを告げました。スペインのみなさん、おめでとうございます。フットボーラーとしてすべてを手に入れた16番の笑顔を見ながら、祭りの後の寂しさに襲われています。
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