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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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圧巻リンガード!おめでとうサカ!4発完勝のイングランドは余裕の首位快走!

グループIで2位のハンガリーに0‐4で圧勝したガレス・サウスゲート監督は、スタメン総入れ替えでアンドラと戦いました。GKサム・ジョンストン、DFリース・ジェームズ、コーディー、タイロン・ミングス、トリッピアー。中盤はヘンダーソン、アレクサンダー=アーノルド、ベリンガム、前線にリンガード、バンフォード、サカ。プレミアリーグの精鋭が揃うユーロ2020のファイナリストが、ピレネー山脈にある人口8万人に満たない小国に負けるわけがありません。4-0で完勝したチームからMVPを選ぶなら、2ゴール1アシストを記録したジェシー・リンガードでしょう。

開始早々から、果敢に最前線に飛び出す姿が目立ったマンチェスター・ユナイテッドのアタッカーが先制ゴールを決めたのは18分。ベリンガムの折り返しをフリーで受けたブカヨ・サカが、右足の決定的なボレーをSBのルビオに当ててしまった直後でした。ボックス左からクロスを上げたのはベリンガム。バレスのクリアを左足でトラップしたリンガードが、落ち着いて右隅に流し込みました。

80%を超えるポゼッションを記録していたイングランドは、前線の3人にロングフィードを入れるシンプルなアタックを続けるものの、走り込んだ選手が伸ばした足の先を抜けるボールが多く、なかなか決定機を創れません。35分のコーディーのバイシクルはクロスバーの上。2分後、ボックス左でキープしたベリンガムが切り返しを入れてニアを狙った一撃は、GKジョセフ・ゴメスが足でセーブしました。

40分、ベリンガムが胸で落としたボールをダイレクトで叩いたリース・ジェームズは、枠を越えた弾道を見て悔しがっています。前半は1-0。有利な展開になるとプレイの精度を欠くのは、最近のイングランドあるあるです。後半開始から間もない48分、左から斬り込んで思い切りよく打ったリース・ジェームズのミドルはクロスバーにヒット。サウスゲート監督は、62分にベリンガム、バンフォード、リース・ジェームズを下げ、グリーリッシュ、ハリー・ケイン、メイソン・マウントを投入しました。

攻め続けたホームチームが2点めをゲットしたのは70分でした。軽快なタッチでボックス左からゴールに向かったメイソン・マウントが、クリスティアン・ガルシアに後ろから押されて転倒し、PK。ハリー・ケインが冷静に左のサイドネットに収め、勝負は決しました。78分には、ボックス左手前でサカからパスをもらったリンガードが、GKの手元でバウンドするボールを右隅に蹴って3-0。80分にグリーリッシュの絶妙なクロスをフリーで受けたハリー・ケインは、珍しく左足ボレーをミスしてしまい、ボールは左のポストに跳ね返されてしまいました。

ウェンブリーが最高に盛り上がったのは、85分の4点めです。右サイドに出たリンガードが速いクロスを中央に入れると、ヘディングでネットを揺らしたのはブカヨ・サカ。ユーロ2020のファイナルでPKを外し、心ないファンに罵声を浴びたアタッカーは、20歳のバースデーゴールをチームメイトとスタンドに祝福されました。マンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、リンガードの爆発が最大のトピックスですが、最も心を動かされたのは、グリーリッシュやトリッピアーとハグをかわすサカの笑顔でした。

ビッグロンドンダービーとマン・シティ戦で封じられたサカが本来のパフォーマンスを取り戻せば、アーセナルは時間をかけずに上位に復帰できるのではないでしょうか。5戦全勝のイングランドは、8日のポーランドとのアウェイゲームをドロー以上で終えれば、ワールドカップの出場権を手に入れることができるでしょう。小国とのワンサイドゲームは盛り上がりに欠けるのが常ですが、2人の活躍を見てテンションが上がりました。素晴らしいリンガード!おめでとうサカ!


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